天空の城ラピュタ / Laputa: Castle in the Sky

天空の城ラピュタ / Laputa: Castle in the Sky

『天空の城ラピュタ』とは、初めてスタジオジブリで制作された長編アニメーション映画。宮崎駿が監督を務め、1986年に日本で公開された。
本作は、宮崎駿監督が小学校時代に考えていた架空の作品が骨子となっており、原作が存在しない初のアニメオリジナルの監督作品である。
「ラピュタ」という名称は、1726年にジョナサン・スウィフトが発行した『ガリヴァー旅行記』に登場する、空を飛ぶ島にある王国「ラピュタ王国」からとったもの。
鉱山町の見習い機械工として働く少年パズーと空から舞い降りてきた不思議な少女シータが「飛行石」を狙う者たちの陰謀に巻き込まれる話を描いている。
配給収入は5.8億円、観客動員数は77万人と数字的には振るわなかったものの、配給した東映による観客満足度調査は97.7%と非常に高く、幅広い年齢層に支持された。
主題歌『君をのせて』は井上あずみが歌った。井上あずみは、のちに『となりのトトロ』や『魔女の宅急便』などの主題歌、挿入歌を担当しており、本作品がジブリデビュー作となっている。

天空の城ラピュタ / Laputa: Castle in the Skyのレビュー・評価・感想

天空の城ラピュタ / Laputa: Castle in the Sky
10

何回観ても飽きない作品

子供のころから『天空の城ラピュタ』を何度も観ているけど、最初観たときはまだ小さかったから内容がわかりませんでした。でも何度も観ていくうちにその魅力に心を奪われていき、エンディングのときには涙するぐらいになりました。
好きなシーンはいろいろありますが、オープニングも好きなシーンの1つです。オープニングでラピュタができるきっかけから崩壊までの流れがわかります。オープニングから物語は始まっているのを知ったとき、衝撃でした。
宮崎監督は本当にすごい。
さらにこの作品は、とても深い意味も込められているんだと思います。発達した科学によってラピュタは造られました。科学で造られた城なので、便利な生活ができたのかもしれないですが人々は、そんな発展した城を捨てて地上に降りてきます。
物語で出てきたラピュタは木に幹で覆われいて、かつてのラピュタの姿ではなくなっていました。最後の方のシータが、「土から離れては生きていけないの」というのはすごく印象的です。どんなにすごい技術があっても人間は土から離れて生活をすると、何か支障が出てくるんでしょうね。私たちの生活も便利になっていますが、自然をないがしろにしていないか、自然は人間にとって大切だということを宮崎監督がこの作品をとおして訴えているような気がします。

天空の城ラピュタ / Laputa: Castle in the Sky
9

ムスカが最高

面白い映画の鉄則として、悪役のキャラの濃さがあると思います。
その点、ムスカは、しゃべり方は丁寧だし、何考えてるかわかんないし、見た目もかっこいいんだか、カッコ悪いのかわからなくて素敵です。
みろ、ヒトがごみのようだとか目が目があああとか、みんなが真似する名セリフもたくさんあって、すきなキャラです。
最後が哀れなのもグッドポイントです。
名セリフといえば、ラピュタには、ムスカ以外にも名セリフがたくさんあって、口にしてしまいます。
そういうところも、ラピュタが人気の理由ではないでしょうか。
ストーリーもいいです。
空から降ってきた女の子シータはかわいらしくおとなしいと見せかけて、強いし、パズーは年相応に幼いところがいいと思います。
シータが帰れって、とか大人から見たら嘘に決まっているのに馬鹿です。
でも、間違いだと気が付けば助ける一択になるところがかっこいいし、いい男だと思います。
ラピュタという伝説の島もロマンティックです。
空にある、下からはただの雲に見える、行くには竜巻に入っていかないといけないとか、わくわくさせる要素が満載だと思います。
よくテレビで放映されており、何度も見ましたが、やはりおもしろく、飽きない作品だと思います。

天空の城ラピュタ / Laputa: Castle in the Sky
9

冒険もので、面白い

地上波放送になると、バルス祭りが行われるラピュタ。人気も頷ける傑作です。冒険ものですし、ミステリーなところもあって、見ていてワクワクします。
登場人物も魅力的です。パズーは、良い奴だし、シータは王族というだけあって、気品があります。それに悪役のムスカがいい味を出しています。
私が好きな場面は食べ物が登場するシーンと、パズーが塔の上で立ち往生のシータを助けるシーンです。ジブリの食べ物はどれも美味しそうですが、ラピュタは格別です。ラピュタパンをいくつ食べたら数え切れないし、海賊たちに作ったスープも美味しそうです。スープとかっていっぺんにたくさん作った方が美味しそうですものね。塔の上のシーンは、ロボットが実は良いものなのではと分かるし、その終わりが切なくて好きです。その後、泣いてるシータに、パズーがロボットは可哀想だったねと言っているのもポイントが高いです。パズーは、女心の分かる良い男だなと思います。
エンディングもハッピーエンドで好きです。シータたちにあった海賊たちが、シータらの心配をしているのも、やっぱこいつら良い奴だなと分かって好きだし、ちゃんと宝を奪ってるところも好きです。
何度も見たくなる作品です。

天空の城ラピュタ / Laputa: Castle in the Sky
8

ラピュタパン

言わずと知れたジブリの作品です。「40秒で支度しな」、「人がゴミのようだ」など、名台詞がいっぱいで、地上波放送の日には、バルス祭りが開催されたりします。わたしも子供の頃から大好きで、子供の頃は飛行石を本気で欲しがったりしました。
ヒロインのシータは素敵な女性です。なんか大人しそうな見た目だし、穏やかなんだけど、実は強いみたいな、憧れの女性だなと思います。パズーは、とても優しい男の子で、でも年相応ぽいところもあり、かっこいいです。悪役のムスカもいい味出してます。丁寧語でありながら、なんか失礼、慇懃無礼な男です。彼の最後は悲劇的ですが、まあ、ひどい男なので、それの因果応報かなと思います。
あと、ラピュタといえば、ラピュタパンです。わたしの家では昔から食パンに目玉焼きがのったパンがでてきて、定番パンだと思っていましたが、たぶんこのパンの元祖がラピュタパンです。パズーとシータでこのパンを食べるシーンをみると、腹が減ってきます。ジブリの作品に出てくる飯はどうしてこんなに美味しそうなのでしょう。食べ物表現もジブリ作品の魅力的にしている要因の一つです。
ストーリーも冒険もので、敵との戦いあり、ロボットあり、海賊ありでわくわくします。