長いけどおもしろい
長い映画でした。ゾディアック事件に振り回された3人の男の話ですし、ゾディアック事件は解決してないので、そりゃあ長くなるでしょうが、それにしても長かったです。この映画は時間のある時にしか難しいなあという感じです。でも、事件というものが被害者、遺族だけでなく、他の人々の人生も壊すんだなというのがわかって面白かったです。花形記者はゾディアックに脅されたりその事件を追いすぎて壊れていくし、刑事は大きな事件なのに間が空いたりゾディアックが勝手に事件をでっち上げてると思われているのか最後には1人で捜査させられるし、漫画家はやっと再婚したのに事件を解決しないとと取り憑かれて離婚しちゃうし、ほんと人生が狂わされています。事件自体も、女を執拗に撃ったり刺したり猟奇的です。そんなに表現が怖いわけではないのですが、それでも全体的に不気味な雰囲気が流れていて、なんとなく怖いなという感じです。犯人探しの面は犯人だか模倣犯だかわからない人がテレビに出てきたり、犯人と思われた人の筆跡鑑定が違ったり、へんな男が接触してきたりとなかなか進みません。でも、もともと解決していないし、犯人見つけの映画ではなあと思います。一応の解決はしますがそれで私は納得です。細かいところも作り込まれている作品なので、また時間がある時にじっくり見たいです。