ライフ・イズ・ビューティフル / La vita è bella / Life Is Beautiful

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ライフ・イズ・ビューティフル / La vita è bella / Life Is Beautifulのレビュー・評価・感想

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ライフ・イズ・ビューティフル / La vita è bella / Life Is Beautiful
8

戦場を描かない戦争映画を観たい方におすすめの作品です!

おすすめの映画作品として、『ライフ・イズ・ビューティフル』をご紹介します。
『ライフ・イズ・ビューティフル』は第二次世界大戦の中、主人公のユダヤ系イタリア人男性が持ち前の明るさとユーモアで、ナチスの強制収容所の中でドイツ兵から家族を守り抜く戦争ヒューマンドラマです。

どんな状況でも陽気に振る舞うお調子者の主人公グイドが、1人の女性ドーラに恋をするところからストーリーは始まります。
グイドは持ち前の明るさとユーモアで、良家のお嬢様であるドーラを毎日のように必死で口説き落とそうとします。
ドーラもやがてグイドの周囲をも明るくする魅力に惹かれ、2人は駆け落ち同然の結婚をすることになります。

2人の間に息子のジョズエが生まれ幸せな生活を送る中、時代は第二次世界大戦が強まり、家族は強制収容所に入れられることとなりました。
男女別々の収容所のためグイドとジョズエはドーラと離れ離れになり、男同士なんとか生きていく中で、グイドは父親としてジョズエに「これは戦争じゃないよ。ゲームなんだ」と言い聞かせて恐い思いをさせないように振る舞います。
やがて戦争も終わりに近づいた頃、明るく振る舞いながらも命を賭けて息子を守るグイドのラストシーンが訪れるのです。

本作品は戦争映画であるのですが、戦場は描かれず主に収容所内での話です。主人公グイドの明るさとユーモアで見る側も楽しい気持ちになれるところが、映画の1番の良さといえるでしょう。
また幼い息子のジョズエはまだ戦争というものが分かっていないことから、グイドは「自分たちや兵隊たちはゲームをしていて優勝者には戦車がプレゼントされる」と教えます。
その点もまた、戦争と子供という結びつけたくない部分を緩和していたと思います。
全体的に父親の子供に対する愛が凄まじく、その姿はとても立派で感動するストーリーです。

今回ご紹介した戦争映画の『ライフ・イズ・ビューティフル』は、本来は戦争映画という虚しくて悲しいものが、普通に笑えて途中ヒヤヒヤしながらも心が温かくなる作品だと思います。

ライフ・イズ・ビューティフル / La vita è bella / Life Is Beautiful
10

何度観ても泣ける。悲しいけれど愛に溢れた物語

1997年のイタリア映画。主演はロベルト・ベニーニ。
ユダヤ人の家族が収容所に送られる話ですが、決して暗さや重苦しいだけの映画ではありません。

まず陽気な青年グイドと妻ドーラの出会いから、少々強引なアプローチが繰り返される様子が非常にユーモラスに描かれて、クスッと笑ってしまいます。
そして晴れて夫婦となり息子のジョズエが誕生後、ナチスドイツによって収容所に送られます。しかし息子に辛い現実を知らせないように「これはゲームだ。1000点獲得できれば帰れる」と宣言し、息子がドイツ人の兵士に見つかり手にかかる事がない様に、必死に守ろうとします。常に息子の前では少しふざけたり笑顔で接するグイドの姿には胸が温かくなり感動します。

しかし、ただの喜劇ではないラストが待っています。終戦直前、妻と息子と収容所から逃げる為にジョズエを隠し、ドーラを探しに行きます。そこでドイツ兵士に命を奪われてしまうのですが、ジョズエが見える所では陽気にウインクし最期まで演技を忘れず、父として息子を守りきりました。
その後連合国軍の戦車に乗り母と再会できましたが、ただの感動的な喜劇では終わらず、戦争の悲劇や現実も描いている事が人々から愛される名作になった理由だと思いました。

ライフ・イズ・ビューティフル / La vita è bella / Life Is Beautiful
10

映画「ライフイズビューティフル」の感想

年間100本以上映画を観る私が、毎年必ず1回は観る映画です。毎回胸が苦しくなりつつ必ず泣いてしまいます。親子愛を描いたこの作品はどの世代にも是非見て頂きたい作品です。
序盤の主人公グイドが奥さんと結婚するまでのストーリーはとても温かく、街の美しさや自由を感じることができます。そして中盤からユダヤ人差別や戦争の激化という不安な空気に変わっていきます。そして終盤は序盤と打って変わって暗く、不自由な空気に包まれます。
今作の何よりの魅力はグイドという主人公の存在。彼はお調子者で、人を笑顔にすることが得意で、友人や奥さんそして息子を笑顔にさせることに命を掛ける姿がとても素敵です。
彼が愛する息子に対してユダヤ人収容所アウシュビッツを「ゲーム会場」だと嘘をつき、ここが地獄だということを絶対に悟られないようにする姿、絶望を笑顔に変えるために必死になる姿に、親子愛の深さを感じさせられます。
また、この作品にはもう1つ名シーンがあります。奥さんはイタリア人だったため、収容所に連れて行かれなかったのにもかかわらず、自分もユダヤ人だと言って家族で収容所に連れて行かれるシーン。この映画が描く親子愛・家族愛を感じる名シーンです。
この作品を観て、ロベルト・ベニーニ監督の才能を是非体感して欲しいです。

ライフ・イズ・ビューティフル / La vita è bella / Life Is Beautiful
10

父の明るい嘘

この映画は1997年のイタリア映画で、ナチスドイツに迫害されるイタリアのユダヤ人のお話です。
最初の方は主人公と後に妻となる女性との出会いなどをコミカルに描いていますが、場面が変わり結婚後になるとユダヤ人迫害の描写が濃くなってきます。主人公のグイドはとても明るい性格の男性で、結婚して子どもが産まれても彼の性格は変わらず明るく前向き。迫害を受けていても楽しそうに振る舞います。それは子どもを不安にさせない為というのもあるのでしょうが、私にはそれがとても物悲しく感じてしまい、涙なしには観れないです。収容所に向かう途中「これは旅行なんだよ」と言ってみたり、収容所に着いてからも「これはゲームなんだ!」と言って常に子どもに明るく接してるグイドの姿を見ていると、とてもいたたまれないような悲しいような寂しいようなそんな複雑な気持ちになります。厳しい労働の後、きっと苦しかっただろうし疲れてるだろうに子どもに悟られないようずっと明るく前向きな嘘をついている彼の姿は子ども想いの立派な父親だと私は感じました。
この映画は何度も観ていますが、その度に様々なことを考えさせられるような映画です。結末はもう知っていることなのに、毎回最後には号泣してしまいます。勿論映画なので現実ではあり得ないだろうなという描写もたくさんありますが、それでも何故か何度でも観てしまう、そんな映画です。
この映画はカンヌ国際映画祭でグランプリを獲った作品で、今でもなお高い評価を受けている映画です。是非一度観て欲しいと思います。

ライフ・イズ・ビューティフル / La vita è bella / Life Is Beautiful
9

ラストは号泣必至。あの松本人志も絶賛した、超感動大作。

1999年に公開された『ライフ・イズ・ビューティフル』は、かなり古い作品にはなりますがいつまでも色あせない素晴らしい作品です。

【どんな作品か】
第二次世界大戦直前のイタリアが舞台です。
「人種差別」や「戦争」の恐ろしさを訴える内容でもありますが、特筆する部分として「息子への愛情の強さ」が強烈に刺さる作品です。

【父が命を懸けても貫こうとした「コメディ(嘘)」】
出来るだけ先入観が無い状態で映画を見てほしいのであまり詳細な部分は書きませんが、ある悲劇の中、息子の為についた1つの「ウソ」を貫こうとする父の姿に、猛烈に感動します。

【松本人志が絶賛した映画】
あのダウンタウン松本人志が「打ちのめされた」と言い、映画評論のコラムを連載していた時に10点満点を付けています。
本作を見れば分かると思いますが、お笑い芸人として人生を懸けて「笑い(嘘)」を作っている人だからこそ、この映画に通ずる部分を感じたのかもしれません。

【ラストは号泣必至】
ラストは嗚咽が止まらないぐらい泣いてしまって次の日は目がパンパンに腫れるので、もしご覧になる場合は冗談抜きで翌日に予定のない日を選ぶのが良いと思います。
個人的に、これまでの人生で1、2を争うほどに大好きな映画なのですが、これが原因でそんなに何回も見ることが出来ていません(笑)。
ただ、それでもラストシーンは強烈に頭に残っています。

本当にお勧めの映画です!