羊文学

羊文学とは、塩塚モエカ(Vo, Gt)、河西ゆりか(Ba)、フクダヒロア(Dr)の3人からなるスリーピースロックバンド。
2011年から塩塚モエカを中心に活動を開始し、メンバーの脱退や加入を経て現在のメンバーとなる。
バンド名の由来は「羊」という言葉が格好いいから入れたかったということと、音楽だけではない世界観を表現するために「文学」をつけたとのこと。
時代に囚われないオルタナティブなサウンドと、バンド名の通りの文学的な歌詞、またその歌詞の世界観を緻密に再現する伸びやかで芯のあるボーカルが特徴。
フジテレビ系アニメ『平家物語』のオープニングテーマ「光るとき」、毎日放送・TBS系アニメ『呪術廻戦』第2期エンディングテーマ「more than words」、アニメ映画『岬のマヨイガ』主題歌「マヨイガ」、NTTドコモCMソング「永遠のブルー」、MBS・TBS系ドラマ『往生際の意味を知れ!』エンディングテーマ「FOOL」など、2021年以降は続々とタイアップが増え様々な世代のロックファンから注目を集める。
また、塩塚は他バンドの楽曲にコーラスで参加したり、アーティストに楽曲提供するなど個人としての活動にも力を入れている。

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羊文学のレビュー・評価・感想

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羊文学
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羊文学の世界観

2011年以降アニメやドラマ、映画、CM等タイアップが増え、注目を集めている羊文学。
最新の流行を追うティーンから耳の肥えた往年のロックファンまで、世代を問わずファンを獲得している印象。
特にオルタナティブロック好きには自信をもってお勧めしたいバンド。
オリジナル楽曲は全てボーカル塩塚モエカの作詞作曲で、重厚なサウンドと、バンド名にふさわしく文学的な歌詞が特徴的。
また塩塚の歌唱力も相まって、ひとつひとつのアルバムを通して独特の世界観を展開している。
特に2022年4月に発売されたフルアルバム『our hope』ではそれまでの作品にみられた特徴的なイントロやサビのメロディを引き継ぎつつ、更に曲調のバリエーションが増え、表現力が高くなっていると感じた。もちろん胸に刺さる歌詞も健在。
決して誰の胸にも一発で刺さるような分かりやすい歌詞ではないが、全く理解できないような言い回しをしている訳でもなく、表現はどちらかというとストレート。何度か聴くごとに「わかる~!」と共感してしまう部分を見つけ、その度にもう一度同じ曲を聴きたくなる。
サウンドやメロディに関しても万人受けするような曲ばかりではないので、もちろん好き嫌いは分かれると思うが、シングル曲ではキャッチーで爽やかな曲調も多く、ボーカルの特徴的な声が耳に残る。そしてアルバムを通して聴いてみるとシングル曲とはまた違って、しっとりと浸らせてくれるような曲もあったりするので、音楽好きな人ほどハマってしまうような気がする。
未聴の方はまず名曲『1999』やテレビアニメ「平家物語」のオープニングテーマ『光るとき』などから聴いてみて欲しい。

羊文学
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独創的で繊細なサウンドが魅力のオルタナティブ・ロックバンド

羊文学は、塩塚モエカ、河西ゆりか、フクダヒロアの3人からなる日本のオルタナティブ・ロックバンドです。独特の歌詞と世界観、エネルギッシュなライブパフォーマンスでファンを魅了し、国内外の音楽シーンで注目を集めています。

バンドの音楽性は、90年代のオルタナティブ・ロックを彷彿とさせるダークで重厚なサウンドが特徴です。しかし、緻密なメロディとキャッチーなフックが絡み合い、独自の美学を持つ楽曲が多いことが羊文学の魅力でもあります。塩塚モエカの透き通るような歌声が、河西ゆりかの重厚なベースラインやフクダヒロアの緻密なドラムと絶妙にマッチし、奥行きのあるサウンドを生み出しています。

羊文学の歌詞は、現代社会を繊細に描き出す独特の世界観が特徴です。感情的な言葉遣いや比喩を多用し、聴く人に強烈な印象を与えることが多いです。また、その歌詞には時に社会的なメッセージが込められており、深い共感を呼び起こすことがあります。

ライブパフォーマンスにおいても、羊文学は圧倒的な存在感を放っています。3人の息の合ったプレイは勿論のこと、場の空気を一変させるほどの熱気とエネルギーが特徴で、観客を魅了します。また、その独特な世界観が舞台上で更に昇華されることで、羊文学の音楽がより一層引き立てられるのです。

これまでにリリースされたアルバムやシングルは、どれもその時代の音楽シーンに新しい風を吹き込む作品として高い評価を受けています。特にアルバムには、バラエティ豊かな楽曲が収録されており、羊文学の幅広い音楽性を堪能できます。彼らの楽曲は、徹底的に磨かれたアレンジとプロダクションが際立っており、聴く者の心に深く刻まれることでしょう。

日本のオルタナティブ・ロックシーンを牽引する羊文学は、これからもその独自の美学と音楽性で多くのファンを魅了し続けることでしょう。彼らの音楽は、耳に心地よいメロディと共に、深い共感や感動を与えてくれること間違いなしです。羊文学をこれからチェックする方は、まず彼らの代表曲やアルバムを聴いて、その魅力に触れてみてください。その後、彼らのライブに足を運ぶことで、更なる感動が待っていることでしょう。

羊文学
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個性的でエモい雰囲気のバンド

羊文学はオルタナティブ・ロックバンド(ロックのジャンルですね)です。
羊文学の名前の由来は、英語でも日本語でも「羊」という言葉が入っていたら格好良い気がするため、そして音楽だけではない大きな世界観を表現するために「文学」を繋げたと塩塚はインタビューで答えています。
塩塚もえか、河西ゆりか、ふくだひろあの3人からなるバンドです。当初は5人バンドでしたが、メンバーの脱退や加入を経て、2017年から今の3人バンドの形となりました。
個人的に一番羊文学の中でおすすめしたい曲は「あいまいでいいよ」。この曲はちょうど暖かくなったこの時期に聴きたくなります。とくに伸びやかなボーカルの高音と、切ないメロディラインが特徴です。
聴く人の環境に合わせてくれて、テンポも穏やかで、耳馴染みの良いのが特徴です。
どの曲も聴けば聴くほど心地よく、何度も聴きたくなるバンドです。よくいるすぐに売れるバンドって感じじゃなく、ゆっくり世間に馴染んでいく、そんな感じのバンドな気がします。いい曲はその曲のイメージとか背景が浮かび上がってくる感じがします。
羊文学は大きな音で聴くといいです。透明感と芯の強さが共存するボーカルの声が、グランジ(ロックのジャンル)っぽい音に乗るのがいいんです。

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