ゴジラvsコング / Godzilla vs. Kong

ゴジラvsコング / Godzilla vs. Kong

『ゴジラvsコング』とは、“怪獣王”ゴジラと“髑髏島の巨神”コングの熾烈な戦いを描いた、2021年公開のハリウッド映画。2014年から続く『モンスターバース』シリーズの四作目である。
あらゆる怪獣の王として君臨するも、人類に対しては中立の立場を取っていたゴジラ。しかしある時巨大企業エイペックス・サイバネティクスの本社がゴジラに襲われる。人類はゴジラに匹敵する力を持つコングを唯一の対抗手段と目して様々な計画を進めていくが、その裏には世界の覇者にならんとする者たちの邪悪な思惑が隠されていた。

ゴジラvsコング / Godzilla vs. Kongのレビュー・評価・感想

ゴジラvsコング / Godzilla vs. Kong
8

シリーズ中最も娯楽要素の濃い世紀の2大スター対決映画

2021年に公開されたレジェンダリー・ピクチャーズの怪獣映画シリーズ「モンスターバース」の4作目で、
1962年の映画「キングコング対ゴジラ」以来約60年ぶりにゴジラとキングコングの日米メジャー級モンスターの競演を描いた作品です。
前作「KOM」から5年、復興を進める人類の前に何故かゴジラが襲い掛かり、対抗策としてコングを連れ出すことになる中、
2大怪獣の激闘の裏で恐るべき陰謀が進行していて…というあらすじとなっています。
本作の特徴的にはモンスターバースのシリーズ中最も娯楽要素やアクション要素を全面に押し出した痛快な作風になっており、
制作陣も極力シンプルにする事を心掛けているだけにストーリーの深みよりもゴジラとコングの2大スター対決を、
如何に魅力的に描くがに力を入れているかが判る作風になっています。
(シンプルにしすぎて本作でハリウッドデビューを飾った小栗旬氏が前作までの芹沢博士の息子設定がほとんど機能してなかったなどツッコミ所にはなりましたが笑)
どちらかと言えば主役はコングでゴジラはサブに回ってる印象ですが、
どちらにも感情移入できる動機やどことなく昭和のゴジラ映画を彷彿とさせる冒険映画要素(少しセンターオブ・ジ・アースを思い出しますが)、
さらにはサプライズとしてメカゴジラがラスボスで登場するなどゴジラファンの自身としてもかなり楽しめた痛快娯楽作になっていました。

ゴジラvsコング / Godzilla vs. Kong
8

ただのバトル映画じゃない!その後ろ姿に自然と涙が流れる感動もの。

ゴジラ、コング、この二つの名前は、もはや全世界で有名になっており知らない人はほぼいないだろう。
どちらも映画では、様々な敵と戦い、壮絶なバトルの末勝ち抜き、最強生物の名を欲しいままにしている。
今作のゴジラvsコングも、もちろん壮大なバトルシーンや、素晴らしい映像効果、それに伴ったエンターテイメント性が魅力の一つではあるのだが、それ以上に描かれているのが、ゴジラ、コング、双方の心情だ。

日本からは小栗旬が重要な役どころで出演するなど、俳優陣も豪華に、またゴジラ、コングとの関係性など、物語に引き込まれるような人物像や背景が豊かに描かれているのだか、それ以上にキャラクター性が強く魅力的なのが主役のゴジラ、コングの二体である。
戦う理由や人間との関係性までは見えても、一生物としての性質や感情まではなかなか描かれず、あくまでバトル映画の主人公として作られていた印象だったこの二体が、今作では個々の感情や、性質(性格)が垣間見えるような表情を見せ、見ている方の感情を揺さぶってくるのだ。
悲しさ、苦しみ、優しさ、憎しみ、共感、人間誰しも一度は感じたことがある感情を、二時間弱の壮大な物語の中で余すことなく出してくるこの二体の表情に、釘付けになること間違いなし。
ぜひ注目して見てみてほしい。

ゴジラvsコング / Godzilla vs. Kong
6

久々の怪獣プロレス

ゴジラシリーズは邦画、ハリウッド製作を含めて全部観ています。映像的には素晴らしくまさしくジェットコースタームービー。
コングは右フックを放つし怪獣プロレスでした。アメリカプロレスのWWEテイスト。最後メカ・コジラも登場します。造形的にはイマイチかな。昭和のメカ・ゴジラのような怪獣2体を相手に対しての圧倒感がないしどっしり構えていない。
また前作のゴジラ・キングオブモンスターと同様人命を軽視し過ぎで感情移入できないのが難点。人間ドラマが薄い、初代ゴジラは死を覚悟して鉄塔で最期まで頑張るテレビクルー、ゴジラの凄まじいばかりの破壊に諦めてお父ちゃんの所へ一緒に行こうねと抱き合う母娘。櫓に上がって懸命に警鐘を鳴らし住民を退避させようとする消防団員、国民を守る自衛隊の奮闘などなグッとくる名シーンがたくさんあります。
恐怖と危機感、怪獣の命も共存共栄も大切ですがモンスター映画の肝が抜けている感じです。あと、小栗旬は白目しか記憶に残らない。これもプロレスラーの永田裕志を想い出しました。白目のレベルが違うけど。もちろん白目に関しても永田裕志の方がずっと上。来年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」の主役なのにあんまりな役どころ。役者として映画・罪の声も良かったのに非常に残念でした。

ゴジラvsコング / Godzilla vs. Kong
8

ハリウッド製ゴジラの4作目はキングコングと死闘を演じる!

『ゴジラvsコング』は2021年に公開された米国の怪獣映画で、監督がアダム・ウィンガード。本作は『キングコング: 髑髏島の巨神(2017年)、『ゴジラ: キングオブモンスターズ』(2019年)に対する続編で、レジェンダリーの「モンスターバース」シリーズの4作目です。また、「ゴジラ」シリーズの36作目、「キングコング」の12作目で、ハリウッドで製作されたゴジラ映画の4作目にあたります。映画への出演は、アレクサンダー・スカルスガルド、ミリー・ボビー・ブラウン、レベッカ・ホール、ブライアン・タィリー・ヘンリー、小栗旬、エイザ・ゴンザレス、ジュリアン・デニソン、ランス・レデック、カイル・チャンドラー、デミアン・ビチルです。映画の中ではキングコングがゴジラと激突します。人間たちはゴジラの神秘的な大暴れを止めるための秘密兵器の動力源を奪取するためにキングコングをホロー岬に誘き出します。
映画化プロジェクトは数年前にレジェンダリーがゴジラとキングコングの間で共有される映画的な宇宙を製作する計画を宣言したときに明らかにされました。脚本家はその2年後に集められ、ウィンガードが監督であることも同時に明らかにされました。翌年秋にハワイ、豪州、香港で撮影が始まり、翌々年春に終わりました。
劇場公開は遅れましたが、映画館上映の他に、HBO Maxでも公開されました。批評家からは好意的な評価を獲得し、特殊効果とアクション場面には称賛が寄せられています。製作予算は2億ドルであったのに対して4億6700万ドルの収益をあげました。損益分岐点は3億3300万ドルでした。