シリーズ中最も娯楽要素の濃い世紀の2大スター対決映画
2021年に公開されたレジェンダリー・ピクチャーズの怪獣映画シリーズ「モンスターバース」の4作目で、
1962年の映画「キングコング対ゴジラ」以来約60年ぶりにゴジラとキングコングの日米メジャー級モンスターの競演を描いた作品です。
前作「KOM」から5年、復興を進める人類の前に何故かゴジラが襲い掛かり、対抗策としてコングを連れ出すことになる中、
2大怪獣の激闘の裏で恐るべき陰謀が進行していて…というあらすじとなっています。
本作の特徴的にはモンスターバースのシリーズ中最も娯楽要素やアクション要素を全面に押し出した痛快な作風になっており、
制作陣も極力シンプルにする事を心掛けているだけにストーリーの深みよりもゴジラとコングの2大スター対決を、
如何に魅力的に描くがに力を入れているかが判る作風になっています。
(シンプルにしすぎて本作でハリウッドデビューを飾った小栗旬氏が前作までの芹沢博士の息子設定がほとんど機能してなかったなどツッコミ所にはなりましたが笑)
どちらかと言えば主役はコングでゴジラはサブに回ってる印象ですが、
どちらにも感情移入できる動機やどことなく昭和のゴジラ映画を彷彿とさせる冒険映画要素(少しセンターオブ・ジ・アースを思い出しますが)、
さらにはサプライズとしてメカゴジラがラスボスで登場するなどゴジラファンの自身としてもかなり楽しめた痛快娯楽作になっていました。