ただのバトル映画じゃない!その後ろ姿に自然と涙が流れる感動もの。
ゴジラ、コング、この二つの名前は、もはや全世界で有名になっており知らない人はほぼいないだろう。
どちらも映画では、様々な敵と戦い、壮絶なバトルの末勝ち抜き、最強生物の名を欲しいままにしている。
今作のゴジラvsコングも、もちろん壮大なバトルシーンや、素晴らしい映像効果、それに伴ったエンターテイメント性が魅力の一つではあるのだが、それ以上に描かれているのが、ゴジラ、コング、双方の心情だ。
日本からは小栗旬が重要な役どころで出演するなど、俳優陣も豪華に、またゴジラ、コングとの関係性など、物語に引き込まれるような人物像や背景が豊かに描かれているのだか、それ以上にキャラクター性が強く魅力的なのが主役のゴジラ、コングの二体である。
戦う理由や人間との関係性までは見えても、一生物としての性質や感情まではなかなか描かれず、あくまでバトル映画の主人公として作られていた印象だったこの二体が、今作では個々の感情や、性質(性格)が垣間見えるような表情を見せ、見ている方の感情を揺さぶってくるのだ。
悲しさ、苦しみ、優しさ、憎しみ、共感、人間誰しも一度は感じたことがある感情を、二時間弱の壮大な物語の中で余すことなく出してくるこの二体の表情に、釘付けになること間違いなし。
ぜひ注目して見てみてほしい。