久々の怪獣プロレス
ゴジラシリーズは邦画、ハリウッド製作を含めて全部観ています。映像的には素晴らしくまさしくジェットコースタームービー。
コングは右フックを放つし怪獣プロレスでした。アメリカプロレスのWWEテイスト。最後メカ・コジラも登場します。造形的にはイマイチかな。昭和のメカ・ゴジラのような怪獣2体を相手に対しての圧倒感がないしどっしり構えていない。
また前作のゴジラ・キングオブモンスターと同様人命を軽視し過ぎで感情移入できないのが難点。人間ドラマが薄い、初代ゴジラは死を覚悟して鉄塔で最期まで頑張るテレビクルー、ゴジラの凄まじいばかりの破壊に諦めてお父ちゃんの所へ一緒に行こうねと抱き合う母娘。櫓に上がって懸命に警鐘を鳴らし住民を退避させようとする消防団員、国民を守る自衛隊の奮闘などなグッとくる名シーンがたくさんあります。
恐怖と危機感、怪獣の命も共存共栄も大切ですがモンスター映画の肝が抜けている感じです。あと、小栗旬は白目しか記憶に残らない。これもプロレスラーの永田裕志を想い出しました。白目のレベルが違うけど。もちろん白目に関しても永田裕志の方がずっと上。来年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」の主役なのにあんまりな役どころ。役者として映画・罪の声も良かったのに非常に残念でした。