窮鼠はチーズの夢を見る

窮鼠はチーズの夢を見る

『窮鼠はチーズの夢を見る』とは水城せとな原作の漫画である。2006年2月から2009年5月、大人の女性向けコミック誌『NIGHT judy』で連載される。大人の男同士の甘くない恋愛模様を描いたボーイズラブ作品である。本作は人を好きになることの喜びや痛み、そのリアルな恋愛描写が話題となり多くの女性から支持されている。ある日主人公・大伴恭一の元へ妻から浮気調査を依頼されたという調査会社の男が訪ねてきた。彼は大学の後輩今ヶ瀬だった。今ヶ瀬はずっと好きだったと恭一に告白し恭一はその言葉に翻弄されてゆく。

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窮鼠はチーズの夢を見るのレビュー・評価・感想

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7

漫画も映画も、それぞれリアル。見え方が違う。

漫画では今ヶ瀬の経てきた紆余曲折が詳しく描かれており、どうしてこの場面でこういう行動に出るのかという理解を進めながら納得をもって彼の行動を理解できる。その考え方と経てきた経験をベースに主人公を翻弄していく様子が詳しく描かれている。主人公においても、今ヶ瀬との関係の深みにはまっていく様と、今ヶ瀬にはまりつつも妻やその他の女性に対する思いも全てがその時々で本物であるということがとてもよく理解できる。一人の人間からある人間を見たときに、どうしても一つの側面からしか見ることが出来ない。嘘をつくつもりがあるわけでも、ことさら傷つけたいわけではなくても、関係がうまくいかなくなってしまうことはある。人ってこうだよね、でも主人公、流されすぎ!!!でも、こういう人いるなぁ…ということをとてもリアルに感じた。漫画を読まずに映画で見ると、説明が少なく今ヶ瀬がただのヤンデレ・主人公がただのひどい男みたく見えてしまう。でも、そこがリアル。他人からある他人を見たら、よほど胸の内を明かして全ての行動を把握しているほど親しくない限り情報量はとても少なくて、そんな見え方をするものなのかな、と思った。自分と近しい人もそうでない人も、様々な過去と事情を抱えて生きている。誰も傷つけず、自分らしく生きるのは無理なのかもしれないけど、自分に対して嘘がないように、極力誰かを傷つけてしまう前に気づけるような人間でありたいと思った。

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8

成田くんがかわいい。

成田くんの演技がよかったです。よくある話というか、BLの基本みたいな話だったけど、やはり切なかったです。彼と付き合いたいとかいいながら、結局振られることを恐れてなのか、女と付き合ってればいいとか言ったり、他の男に抱かれてみたり、なんかすごく面倒な人なんだけど、愛おしい感じでした。原作は知らないのですが、こういう話が好きな人にはたまらないのではないでしょうか。描写は生々しいところもあるし、好き嫌いは分かれると思いますが、私的にはよかったです。甘える成田くんがかわいいです。私も彼に甘えられたいです。でも、主演二人に振り回される女性はかわいそうでした。別に最初から騙そうとかじゃなかったし、彼女のことも好きだったのでしょうが、当て馬でしたね。最後はどうなるのか、わからない感じで終わりましたが、大伴のもとに彼が戻ってきて幸せに暮らすのかなと思えた終わりで、キュンキュンしました。あと、いろんなものがおしゃれでしたね。あんなにおしゃれなオフィスや飲み屋とかあるもんなんでしょうか。都会はすごいです。全体的におしゃれでアンニュイでハマる人にはたまらない類の映画です。成田くんファン、大倉さんファンにもおすすめです。

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7

愛しい人よ

恋愛映画の名手、行定勲。
水城せとなの同名漫画を基に、同性愛作品に初挑戦。
この人らしい、繊細で、美しく、切ない、恋愛映画に仕上がっている。

序盤、これほど気まずい再会はない。
一流広告代理店に務める恭一は、大学時代の後輩・今ヶ瀬と7年ぶりに再会。今ヶ瀬は探偵になっており、恭一の不倫を調査していた。しかも、依頼したのは恭一の妻…。
報告しない代わりに今ヶ瀬は「昔からずっと好きでした」と告白し、「あなたの体が欲しい」と関係を要求して来る…。

最初の内は今ヶ瀬は、金こそは取らないが脅迫も同然。甘い顔して鬱陶しい。
恭一の気持ちも分からんでもない。
しかし、徐々に気持ちに変化が表れていく。

不倫をしていたのは恭一だけではなく、妻もだった。ちなみに妻は、今ヶ瀬が報告しなかった為、自己嫌悪に陥り、自ら離婚を切り出す。
独り身となってしまった恭一は、今ヶ瀬と暮らし始める。
最初こそは戸惑い、翻弄される。
が、次第に心地よさを感じ始めていく。
添い寝、耳掻き。
キス、SEX…。

大倉忠義は受け身側。
成田凌は翻弄する側。
激しい濡れ場も勿論だが、難しい心情も含め本当によく演じたと思う。
同性愛映画と言うと抵抗感じる人多いようだが、そうならなかったのは、監督の演出と二人の演技の賜物。

見てると分かるが、優柔不断な性格の恭一。特に人間関係が。ちょっとイライラもする。
今ヶ瀬は劇中でも比喩されていたが、粘着質な性格で、言わばストーカー気味。
関係がずっといつまでも良好でいる訳がない。
ちょっとした事で険悪ムードになる。
恭一の周りには、結構女性が群がる。
妻、不倫相手、大学時代の元カノ、会社の部下…。
それぞれ異なる性格の女性たち。付き合ったら付き合ったで、悪くはないだろう。
なのに、女性か、今ヶ瀬か、ズルズルと。
自分も相手も傷付け合う。
本当に見てて痛々しい。哀しい。
だからこそ、今ヶ瀬の誕生日に、恭一がサプライズとして渡したプレゼント。その時今ヶ瀬が嬉しさのあまり浮かべた涙にジ〜ンとした。きっと同性愛者と偏見され、ああいう風に祝われた事無かったんだろうなぁ、と。
このシーンがとても好きだ。

やはり恭一は、今ヶ瀬を最も愛したのだろう。
それは些細なものからでも見て取れる。
注文した同じシャンパン。
コトコト煮込んだ料理。
大切に保管しているライター。(今ヶ瀬のある長い想いあり)
恭一は女性たちと居て心からの笑みを見せた事無いが、今ヶ瀬との日々ではある。

昔から愛してくれていた人。
愛していたのは、自分の方かもしれない。
再会と別れを繰り返し…今度こそ帰って来ないかもしれない。
でも、帰って来ると信じて。
愛しい人よ。

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7

誰かを強く想うことの切なさに美しさを感じる作品

水城せとな原作の漫画を映画化した、行定勲監督による二人の男性の恋愛を描いた作品です。
大倉忠義演じる主人公大伴恭一と、大伴を一途に思い続ける成田凌演じる今ヶ瀬渉を中心に物語は進んでいきます。
大伴は優柔不断でかなり流されやすい性格で、不倫を重ね続けているような男性です。同性は恋愛対象ではなかったものの、その性格からか成り行きで今ヶ瀬と身体の関係を持ってしまいます。大伴は見た目と人当たりの良さから思いを寄せられることが多いです。優しい人間ではあるのでしょうが、何よりも移り気な所があるため周りの人を傷つけてしまうという感じで、クズな男という印象です。
今ヶ瀬はそんな大伴を七年間一途に思っています。大伴のどういう所にそこまで惹かれるのだろうかとも思いましたが、人を好きになるのは理屈ではないのだろうと感じました。成田凌の演技は、強く思い続ける今ヶ瀬のいじらしさやかわいらしさをうまく表現していたと思います。
最終的には大伴にとって、同性という抵抗を超え、ずっと一途に大切にしたいと初めて強く自分から思える相手が今ヶ瀬であったのではないかと感じました。
二人の心理描写と映像に切なさを感じ、それが美しい作品でした。

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9

純粋で綺麗な映画

この物語は、男性同士の恋愛の話です。
大倉忠義演じる大伴恭一は、結婚はしているものの、言い寄ってきた女性を断ることが出来ずに不倫関係になります。恭一の奥さんが探偵に恭一の浮気調査を依頼するのですが、その探偵が偶然にも学生時代から恭一に思いを寄せていた成田遼演じる今ヶ瀬渉(男性)。
初めは、調査結果を奥さんに言わない代わりに、と今ヶ瀬が恭一に迫ります。
結局恭一は離婚し、一人暮らしを始めるのですが、いつのまにか今ヶ瀬のペースに乗せられ一緒に住むようになります。

しかし、恭一は学生時代の元カノ、夏生と偶然再会してしまいます。
そして職場には恭一に思いを寄せている後輩、岡村たまきも。

今ヶ瀬は嫉妬と不安を隠しきれなくなっていきます。
恭一も、心では今ヶ瀬を求めていながら、男性同士な為、必死で今ヶ瀬から離れようとします。
「俺は、お前を選ぶわけにはいかないよ。」

この言葉、大事な場面で今ヶ瀬に恭一が言うのですが、これを元カノの前で言われてもなお、今ヶ瀬は家で恭一を待ちます…。

今の時代、同性の恋愛が認められつつありますが、やはり誰もが完璧に理解するのは難しい問題です。しかしこの映画は、男性同士という事を途中から忘れてしまいます。
今ヶ瀬と恭一はどうして一緒に居てはいけないんだろう。と。

ただ人を愛して、愛し合って、本当に純粋で綺麗な映画です。
是非、見て頂きたいです。

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