チームワークではなくエゴを題材にした漫画
一般的なチームワークを大切にするスポーツ漫画ではなく、周りを蹴落としてでも自分が世界一になることを目指すところが面白い。また、展開が読めないというのも飽きない。主人公と一番初めに仲良くしてくれた人物が一番初めに脱落したり、一度負けた相手にリベンジを挑み、今度は勝つと思いきやまた負けたり、この先どうなるのかというのが全く分からないのが面白い。
サッカー漫画ではあるが、サッカーのルールを詳しく知らない人が読んでも全く問題なく楽しめる作品だと思う。サッカーの要素にデスゲームの要素を取り入れたことで、他のサッカー漫画とは一味も二味も違う作品になっている。
この漫画から学べることは多い。例えば、運という要素は、運が降ってきたときにその運を生かす準備ができていないと意味がないということ。つまり、運がいいということも実力のうちの一つになるということ。この考え方は持っていなかったので新鮮だった。
主人公が試合の中で自分が次のステージへ行くために何が必要か常に考える姿勢をみて、成果を出す人間とはこういう人間なのだろうと考えるようになった。主人公以外のキャラクターもとても魅力的だ。誰が世界一になるのか全く予想がつかないのでこれからも読み続けたい。