王様ランキング

王様ランキング

『王様ランキング』(おうさまらんきんぐ)は、日本のTVアニメ作品。漫画投稿サービス『マンガハック』で更新されている、十日草輔の同名漫画を原作とする。2021年10月から2022年3月にかけて、フジテレビの『ノイタミナ』枠(フジテレビ・同列各局の深夜アニメ枠の総称)にて、2期連続で放送された。アニメーション制作はWIT STUDIOで、スタジオ設立10周年の記念作品である。King Gnu、Vaundy、yama、miletといった旬なアーティストがオープニング・エンディングを担当していた。
ボッス王国の第一王子ボッジは、体が小さく非力で、耳が聞こえないため話すことができない。素直な性格で王になることを夢見ているが、周囲から馬鹿にされていた。そんなボッジが、「影の一族」の生き残りであるカゲと出会い友情を育む中で世界一の王様を目指して成長していく物語。重厚でメッセージ性に富んだストーリーが、泣ける・感動するなどSNS上で話題となった。
レビューサービス『Filmarks』が発表した「2021年秋アニメ 満足度ランキング」では1位となった。

王様ランキングのレビュー・評価・感想

王様ランキング
10

出逢いが最高

友人から超オススメされて見始めたこの作品。見始めると一気見したくなるという沼にドップリとハマった作品です。
3回見返し、その度に涙腺崩壊。流した涙の数は今まで見てきたアニメの中で群を抜いています。

主人公のボッジは耳が聞こえず、言葉も話せません。そんな王子であるボッジが世界一の王子を目指すというストーリーです。

自分の伝えたいことを伝えられない心の葛藤。どんなに笑われても人前では気丈に振る舞うボッジ。影で泣いている姿は涙なくしては見ることができませんでした。
そんなボッジが初めて意思疎通できた相手との出会いで、強くたくましく成長していく姿は、一瞬たりとも目を離すことができませんでした。
人は誰か1人でも応援してもらい、味方ができることで、ここまで強くなれるのかと感動しました。

この物語からは「勇気」そして「信じる力」の強さを感じました。敵だと思っていた相手が味方だったり、反対もあったりと、意外性のある展開に飽きるどころかドンドン引き込まれていきました。

1人1人のキャラ設定もバラエティ豊かで物語の魅力でもあります。
どんな困難であっても諦めず、周りに支えられて成長していく姿から自分自身がいかに恵まれているか「足るを知る」ことのできる作品でした。
全ての方にオススメしたい作品です。

王様ランキング
10

根本からの悪人が登場しない優しい作品「王様ランキング」

「王様ランキング」の主人公ボッジは、巨人族の両親を持ちながらも体が小さく剣もまともに扱えないほどの非力な王子様です。耳が聞こえず言葉もまともに話すことができないため、周囲から王の器にふさわしくないと噂されていたボッジでしたが、カゲという親友との出会いをきっかけに王様になるために人並外れた努力を始めます。非力で周囲からは軽蔑されていたボッジが、大切なものを守るために強さを手に入れる姿にはたくさんの勇気を貰いました。
また、この作品が持つ1番の魅力は、悪役のようなキャラクターは登場することがあっても根っからの悪人が登場しないということです。初登場時には悪人のように見えても、物語が進むことでその行動を取る心理と理由が徐々に明らかとなり、最終的にはそのキャラクターにも情が移り好きになってしまいます。たとえ悪人のように見えてもその行動を取る理由や心理描写が非常に繊細なため、作品を通して悪の定義について真剣に考えさせられました。
小さい時に感じていたワクワクした気持ちを思い出したい人や、人とのつながりを重視した世界観を楽しみたい人、主人公が努力と工夫をすることで自分だけの強さを手にいれる過程を楽しみたい人におすすめです。

王様ランキング
10

王様ランキングは神アニメ

王様ランキングは死ぬまでに絶対に見た方がいいおおすめアニメです!最初は絵に少し苦手意識がありましたが、一話二話とみるうちにどんどんどんどん引き込まれていきます。そして、何よりも心に刺さる言葉達、ボッチの心の優しさ、強さを見ると自分が日常で起こるちょっとしたイラつきや悲しみなどほんのちっぽけに思えます。ひたむきに努力をし、自分よりも誰かの為にとそんなボッチだからこそ沢山の人の心を掴み、裏切った相手も許し認める…もう、本当暖かな涙が止まらないのです。ボッチだけでなくこのお話に出てくる全てのキャラクターがいいんです!本当に素敵な人ばかりなのです!このアニメをみたら誰かに絶対に優しくなれます。そして誰かを愛したくなるでしょう。ぜひ!騙されたと思って見て頂きたいです!

カゲくんのストーリーも本当に心に刺さります。優しい心を持っていたのに色々な出来事によって擦れてしまいました。きっと同じような人が沢山世の中にいるはず。そんな擦れてしまった心さえも溶かし、一点の曇りなく相手を見つめるボッチとの友情にも着目して頂きたいです!子供が大きくなったら絶対に見てもらおうと思っているアニメ上位に入っています。このアニメを生み出して下さった皆様ありがとうございます。

王様ランキング
10

全世界に注目されている物語で近年稀に見る最高傑作

主人公は耳が聞こえない上に言葉も話せない王子、ボッジ。巨人族の両親から生まれてきたが、体も非常に小さく力もないため剣も振ることができないことから周りからいつも非難の声を浴びせられている。
そんなある日突如現れた影の一族である「カゲ」と出会い、友情を築くと共に勇気を与えられ様々な困難に遭いながらも前に進んでいく物語。

作中には様々な登場人物がおり、一見ボッジの敵に見えるような人物も実はとてもボッジを愛している。
言ってしまえば皆不器用なのだろう。
そんな人間臭さもこの作品の魅力のひとつと言える。

そしてこの漫画の驚くべきところは漫画には必要不可欠である「セリフ」が言えない人物が主人公であるというところ。

作中では、心の声や考えている内容ですらボッジの「言葉」は一切出てこず、耳が聞こえない、言葉を話すことができない人物が主人公の作品というのはあまり類を見ない。

表現を行うことができない人物が主人公でも周囲の人物のセリフ、主人公の言動だけで物語が進んでいき、また主人公の気持ちを読み取れる作品というのはなかなか新鮮で漫画の特性をフル活用した面白い作品と言える。

アニメも放映され、日本だけでなく海外からの人気も熱い。
目を離すことのできない最高傑作と言える作品だ。

王様ランキング
10

絶対に見てほしいアニメ「王様ランキング」

王様ランキングは、裏切りや陰謀、さまざまな愛など、優しい絵のタッチからは想像ができないほど、深い内容のアニメです。
出演キャラクター全員が、それぞれ誰かのために行動していて、悪いキャラクターが1人もいないのが特徴です。
そして何より主人公の「ボッジ」が、とても健気で純粋で可愛いです。

ボッジは、生まれつき耳も聞こえず、口もきけず、まともに剣すら振ることができません。
ある日「カゲ」に出会います。カゲは暗殺集団カゲ一族の生き残りです。
カゲはボッジに「俺は、これからどんなことがあっても、お前の味方になりたいんだ」と伝え、2人は親友になります。
ちなみにこの回はほとんどの方が涙する「神回」となっています。

ボッジとカゲの成長を通して、物語も進んでいきます。
ボッジは強い王様になるために「デスパー」に弟子入りをして、住み込みで修業を始めます。
デスパーは優しくて面白い師匠ですが、飛び出す名言は心に響くものばかりです。

物語がラストに近づくにつれ、ドキドキ、ハラハラの展開となっていきます。
修業を終えたボッジは王様になることができるのでしょうか。
こんなに泣けて、キャラクター全員を好きになる王様ランキングを心の底からおすすめします。

王様ランキング
10

王様をランキング形式で格付け?主人公ボッジの成長と、相棒カゲとの友情が最高!

王様ランキングは耳が聞こえず言葉も話せない主人公のボッジが、なぜかそれを唯一理解できる「影の一族」の生き残りであるカゲと出会い、臆していた自分を奮い立たせ、最高の王様になるために成長していくストーリーだ。子供の読む絵本のようなタッチで描かれているのがとても可愛らしい。ボッジは自分に劣等感を感じながらも、いつも笑顔で、相手を「守る、助ける」ということに関して自己犠牲の精神で臨む、とても心の優しい子である。「俺はボッジの友達だ、いつでも傍にいる」と励まし、ポジティブな方向へ進むように促してくれるような相棒カゲがいることで、自信がつき、成長も著しくなるボッジを見て、こちらまで応援したくなるような気持ちにさせてくれる。

「勇気」がテーマになっているであろうこのアニメは、様々な場面で問われる勇気に挑むボッジや登場人物の姿も見所の1つである。許す勇気、決断する勇気、相手を信じる勇気、諦めない勇気など、時には折れそうになりながらも信念を曲げない強さをそれぞれが持っていることにとても感服する。視聴者に勇気や希望を与えてくれるようなそんなストーリーである。2023年4月より「王様ランキング 勇気の宝箱」という名でアニメの2期が放映されている。その名の通り、1期のタイムラインに沿ってそれぞれの登場人物の勇気が試されている。それぞれの人物の裏話を覗いている様で、伏線回収もあり、とてもワクワクとした気持ちにさせてくれる内容だった。今後にも期待していきたいと思わせてくれる素晴らしい作品であると感じた。

王様ランキング
10

やさしくて残酷な物語

元々は無料のマンガ投稿サイトでアマチュア作家の投稿作品として連載されていました。
そのかわいらしい絵柄とわかりやすいストーリー、それでいてキャラクターそれぞれの思考が深くとても魅力的です。

ある国の第一王子として生まれたボッジは、次期国王につくべき地位でありながら耳が不自由で人の声は聞き取れないし喋ることもできません。
その上、素直で泣き虫で優しすぎる性格からとても次期国王にはふさわしくないとほとんどの国民が思っています。
それもそのはず、この世界には「王様ランキング」というシステムがあり、国王の強さや政治力や国の発展度などからランキングをつける機関が存在し、このランキングが下がってしまえば国民の心も離れてしまいます。
ボッジは自身のハンデを受け入れ、強くそして王にふさわしい人間になるため旅に出ます。
第二王子ダイダの嫉妬による妨害、裏切り、陰謀に巻き込まれますが、仲間と共にそして自身の成長により乗り越えていきます。

元々絵本作家を目指していたという作者だそうですので、一見すると子供向けかと思う様な絵柄とテーマですが、1話目を読み終わったらそんなことは忘れてしまうほど濃厚で、そして時に残酷な物語です。
妻に勧められて読み始めましたが、最初は子供向けのマンガなんて読んでられるかと思っていました。
しかし一度読み始めたら最新話まで一気に読んでしまい、今ではアニメもリアルタイム放送を楽しみにしています。

王様ランキング
10

Twitterでバズった漫画”王様ランキング”

人に薦められて読みました。薦めてくれてありがとう。1巻から泣けます。
主人公は、耳が聞こえず話すことができない王子様のボッジ。とてつもなくピュアで心の優しい彼の行動に何度涙したことか。ボッジに次から次へと降りかかる苦難に、彼は一生懸命挑んでいきます。真っ直ぐな気持ちで時に泣いてしまうこともあるけど、強く強くそして優しさで乗り越えていきます。
ボッジ自身の成長も見どころですが、周りのキャラたちもとても良いアクセントになっています。ボッジの友達であり最大の味方である「カゲ」の存在も涙を誘います。カゲのおかげでボッジはひとりぼっちではありません。その美しい友情もボッジの人柄に触れて味方になってくれる者、本当は堂々と味方でいたいけどそうできない者。様々な人が交錯して、時に裏切られた!と思う場面もありますがそこもまた長く見ていくと納得したりと読み応え十分。
絵も文字もとても大きく読みやすい反面、すぐに終わってしまうので残念でもあります。キラキラな少女少年漫画ではないですが、中身の濃いとても心に響く作品なので心よりお薦めいたします。
物語とは直接関係ありませんが、作者の十日草輔さんは波乱万丈な漫画家さんで、そこも応援したくなるポイントです。

王様ランキング
8

本当の王の器とは

主人公のボッジは、ある王国の王子様です。
でも、ボッジには生まれながらに幾つものハンデがあります。
まず、巨人族の両親を持ちながら体が非常に小さく、力も普通の人間より非力です。そして、耳が聞こえなくて、声を発することも出来ません。

こんな絶望的な状況で、さらに、国民からは哀れな目で見られたり、子ども達からバカにされたりします。
ただ、ボッジは読唇術を身につけていて、陰口や悪口を言っている人は、聞こえないと思って言っていますが、理解しています。まさに、気が狂いそうな環境です。

しかし、ボッジは、立派な王様になりたいという夢を持っていました。そして誰よりも純粋で優しい心も持っていました。
その心はどんなに周りにひどい事が起きても揺らぐ事は有りませんでした。

そんなボッジが、カゲという理解者と出会うことで物語は動き始めます。
カゲ自身も影の一族という暗殺者一族の生き残りで、一族が皆殺しにされた経験を持っています。
その為、世の中に恨みをもち、物を盗みながら生活していました。

ただ、カゲは何故かボッジが喋っている事が理解できました。
そして、ボッジの内面に触れていく中で、どんな時でもボッジの味方でいたいと考える様になります。

人生で初めて理解者を得たボッジはどんどん夢に向かって進んでいきます。
性善説という言葉がありますが、本当にボッジは純粋で、悪に染まること無く、真っ直ぐ生きています。
きっと、こんな優しい人が王様になったら幸せな王国を築いてくれると思います。

何も持ち合わせなかった少年が、無二の友人と一緒に夢に向かっていくところを、是非ご覧ください。

王様ランキング
9

一言も話せない主人公。だが、泣ける。

主人公のボッジは、障がい者で耳が聞こえず、話すことができません。基本的にアニメの主人公は、全キャラの中で一番の話し手だと思いますが、「王様ランキング」は違います。主人公が一言も話しません。とても斬新だと思いました。そんなボッジの夢は「王様」になること。いつもひとりぼっちで「王様なのに権威がない、だらしない」と市民からも迫害を受けます。そんな中、「カゲ」というキャラクターに出会い、運命が動き出します。カゲには一族が抹殺されてしまうという悲惨な過去があり、人を信じられない部分がありました。それでも、ボッジのピュアで前向きな姿に心惹かれ、「俺は、ずっとお前(=ボッジ)といたいんだ」と伝えます。そのシーンは涙間違いなし。ハンカチ必須です。一方で、ボッジのいる国では、よからぬ陰謀が渦巻き、「まじか」「そういうことか」とドキドキハラハラする要素が様々な場面でちりばめられているところもあります。きっと、ワンピースのように、「考察動画」が増えるような予感がします。そのくらい今後の展開が気になるような伏線や仕掛けがあるのです。これは、余談ではありますが、オープニングの作画の美しさ、曲の選定が素晴らしく、私はいつもリピートしています。ぜひ、「王様ランキング」を見てみてくださいね。

王様ランキング
10

名作!

最近、テレビで鑑賞しているアニメの王様ランキングがとても面白いです。毎週子供たちとかかざす観ていて子供達も大好きです。何回も泣かされています。
まるで絵本のような絵柄でとても深いストーリー構成にびっくりさせられます。ひとりひとりのキャラクターにちゃんと焦点を当ててキャラクターの深堀をしていっているので味方サイドにも敵サイドにも感情移入をしてしまい毎回、涙が止まりません。
特にカゲというキャラクターの生い立ちの回は母親との別れやどうやって生きてきたのかが、丁寧に描かれていて本当に号泣してしまいました。母親の王妃様にもとても子供思いだと分かるエピソードやシーンも多くとても感情移入してしまいました。脇役のエピソードが本当に色々丁寧に描かれているので主人公がいっさい出てこない回もありますが毎回とても楽しんで観れます。先の展開が気になり過ぎて漫画本を買おうか悩んでいるのですが、このままアニメで追いたい気持ちもあり葛藤しております。自分のなかでは間違いなく、アニメのナンバーワンは王様ランキングだと思っています。最後までストーリーを観させて頂きたいです。

王様ランキング
9

勇気が出てくる作品

この話は、王様候補の男の子が王様に選ばれるために、様々な困難を乗り越えていく作品です。主人公のボッジは、生まれつき耳が聞こえません。そのため周りの人からは馬鹿にされたり、お母さんからも「あなたは王様には向いていない」と言われてしまったりします。腹違いの弟には殺されそうになったり、かなり不遇な運命をたどります。修行のためにお城から出た際には、お城の兵士に崖から突き落とされてしまいます。味方から裏切られたショックで立ち直れなかったボッジですが、唯一の味方である「カゲ」に励まされて元気を取り戻します。そのあと知り合ったデスパーさんのおかげで、ボッジは戦うことができるようになります。今まで逃げることしかできなかったボッジが、戦いを経て、一人前の王様候補になっていくという物語です。僕は途中までしか読んでいないのですが、登場人物の優しさやあたたかさには涙が出そうになります。冷酷無情に見えたお母さんも、ボッジを危険な目に合わせたくないという描写が見えて感動しました。強敵が出て心が折れそうな場面では、仲間同士が声をかけあっていて、応援したくなりました。主人公のボッジは低身長で聴覚障害持ちなのに、いろんな困難に立ち向かっていくところを読んでいると、僕自身も勇気が出てきます。いろんな人に薦めたい作品です。

王様ランキング
9

家族全員が夢中に

twitterで偶然見かけ読ませて貰ったところ、非常に面白かったため単行本も購入しました。単行本版ではマンガハックやニコニコ静画では無かった挿絵がいくつか増えて、書き下ろし漫画一話+あとがきが追加されているためファン必読となっています。
構図が非常に上手くて分かり易く、下手に描き込まれゴチャっとした漫画よりも読みやすいです。肝心の内容についてですが、登場するキャラクターがそれぞれ個性的で、自分の考えを持って行動している点が特に良いと思いました。手塚治虫作品のような名作児童文学のような、物語の楽しさと人間(と人間以外)の悲喜・表裏がハイレベルに描かれています。登場するどのキャラクターも一面的ではなく、つい感情移入してしまい、何度も読み返したくなる作品の一つです。小学生の娘・息子も夢中になって読んでいます。ふりがな付きとはいえコロコロのギャグ漫画信者の子供達にはまだ早いかと思っていたのですが、すごく面白いと口を揃えて言っています。普段は血飛沫系バトル漫画を好む家人も斜に構えて読み始めたところ、すっかりファンになっていました。ぜひ、読んでみてください。