家族全員が夢中に
twitterで偶然見かけ読ませて貰ったところ、非常に面白かったため単行本も購入しました。単行本版ではマンガハックやニコニコ静画では無かった挿絵がいくつか増えて、書き下ろし漫画一話+あとがきが追加されているためファン必読となっています。
構図が非常に上手くて分かり易く、下手に描き込まれゴチャっとした漫画よりも読みやすいです。肝心の内容についてですが、登場するキャラクターがそれぞれ個性的で、自分の考えを持って行動している点が特に良いと思いました。手塚治虫作品のような名作児童文学のような、物語の楽しさと人間(と人間以外)の悲喜・表裏がハイレベルに描かれています。登場するどのキャラクターも一面的ではなく、つい感情移入してしまい、何度も読み返したくなる作品の一つです。小学生の娘・息子も夢中になって読んでいます。ふりがな付きとはいえコロコロのギャグ漫画信者の子供達にはまだ早いかと思っていたのですが、すごく面白いと口を揃えて言っています。普段は血飛沫系バトル漫画を好む家人も斜に構えて読み始めたところ、すっかりファンになっていました。ぜひ、読んでみてください。