検察側の罪人 / KILLING FOR THE PROSECUTION

検察側の罪人 / KILLING FOR THE PROSECUTION

『検察側の罪人』とは、雫井脩介によって書かれた日本の小説が基になっている日本のサスペンス映画である。木村拓哉と嵐のメンバーである二宮和也がダブル主演で魅せるサスペンスストーリー。老夫婦殺人事件と時効を迎えた事件がきっかけとなり自分の正義に固執する最上と事件の真相に対する正義を追い求める沖野の対立が描かれた本作。脇には吉高由里子、大倉孝二、八嶋智人などが固める。映画のキャッチコピーは「一線を超える」。

kazu3524のレビュー・評価・感想

検察側の罪人 / KILLING FOR THE PROSECUTION
9

見応えのある映画です

木村拓哉さんと二宮和也さんのW共演で、話題を集めている「検察側の罪人」ですが、結論はおもしろかったです。
その主な理由として、『アイドル映画ではなく、ストーリーや映像などしっかり作られていた』『それぞれのキャラクターが活きている』『なんといっても二宮和也さんの演技がすばらしい』が挙げられます。
本当の「正義」ってなんだろう?って、考えさせられる場面が何度もありました。自分が、最上(木村拓哉)だったら?もし自分が沖野(二宮和也)だったらどうしただろう?
ただ、最上が人を殺すとは思っていなかったので、衝撃でした。そのシーンは木村さんの銃を初めて撃つリアリティが表現されていて、見ているこちらも心臓バクバクでした。沖野のシーンは、容疑者松倉を取り調べるシーンで、松倉のマネをして口で音をたてながら、松倉を言葉でたたみかけていくシーンには引き込まれてしまいました。あと、上司である最上に意見できないが、ガマンしてガマンして爆発寸前、頭を抱えて本音がうめき声のように出てしまうシーンもすごく見応えがありました。
また、木村さんや二宮さんを脇で固める俳優陣の方々も、それぞれのキャラクターが個性豊かで、個性のぶつかり合いといった迫力ある演技で、それを見るだけでも価値がある映画でした。是非、一度みていただきたい。ちょっと、ストーリーに政治的なお話もあり、わかりづらい部分もあるかなと感じました。