見応えのある映画です
木村拓哉さんと二宮和也さんのW共演で、話題を集めている「検察側の罪人」ですが、結論はおもしろかったです。
その主な理由として、『アイドル映画ではなく、ストーリーや映像などしっかり作られていた』『それぞれのキャラクターが活きている』『なんといっても二宮和也さんの演技がすばらしい』が挙げられます。
本当の「正義」ってなんだろう?って、考えさせられる場面が何度もありました。自分が、最上(木村拓哉)だったら?もし自分が沖野(二宮和也)だったらどうしただろう?
ただ、最上が人を殺すとは思っていなかったので、衝撃でした。そのシーンは木村さんの銃を初めて撃つリアリティが表現されていて、見ているこちらも心臓バクバクでした。沖野のシーンは、容疑者松倉を取り調べるシーンで、松倉のマネをして口で音をたてながら、松倉を言葉でたたみかけていくシーンには引き込まれてしまいました。あと、上司である最上に意見できないが、ガマンしてガマンして爆発寸前、頭を抱えて本音がうめき声のように出てしまうシーンもすごく見応えがありました。
また、木村さんや二宮さんを脇で固める俳優陣の方々も、それぞれのキャラクターが個性豊かで、個性のぶつかり合いといった迫力ある演技で、それを見るだけでも価値がある映画でした。是非、一度みていただきたい。ちょっと、ストーリーに政治的なお話もあり、わかりづらい部分もあるかなと感じました。