ちはやふる(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

「ちはやふる」とは、末次由紀による少女漫画。2011年10月~2012年3月に第1期、2013年1月~6月に第2期のアニメが放映。2016年3月、実写映画「ちはやふる 上の句」2016年4月「ちはやふる 下の句」が公開。2018年「ちはやふる 結び」の公開が決定された。
転校生・綿谷新との出会いにより綾瀬千早と真島太一は競技かるたの世界にのめり込んでいく。

「好きや 千早」

千早2年の時の名人位挑戦者決定戦で原田に敗れた新が千早に声をかけられる。自分の試合を振り返り、千早だったらどうするか聞いた時、初めて会った時から変わらないまっすぐな千早の眼差しを見て、千早への思いを口にした。

「若い人の立ち止まりは 種を埋めてるようなものだと思えるのよ」

千早2年生の時のクイーン位決定戦で挑戦者・猪熊が現クイーンに敗れた。猪熊は3人目を妊娠中で、もうかるたには戻れないと諦めかけていた時に、専任読手・山城今日子から言われた一言。諦めずに戻ってきなさい、という優しい気持ちが感じられる一言。

「好きな人に好きって言ってください」

太一狙いで入部して、ずっと太一を見つめてきた花野菫。見続けてきたからこそ、太一の気持ちがよく分かる。千早に思いを伝えられず、もがき苦しんでいる太一の背中を押すために、あえて自分の気持ちを言葉にした。人を思いやる気持ち、切ない気持ちが充分に伝わる一言。

「好きなんだ 千早が」

高校3年の春、千早と太一が部室で2人。源平戦をした時の思い出から、小6の時のかるた大会で、新のメガネを自分がとったことを告白する太一。その時から、卑怯じゃない自分になりたくて、千早に嫌われたくなくて、頑張ってきた。花野に背中を押され、長いあいだ言えなかった言葉を、ただ千早だけをずっと思ってきたその気持ちを、ようやく口にすることができた太一の思いが伝わる一言。

「終わってないですよ、あなたたち」

千早3年の時の高校選手権団体戦準決勝で、富士崎高校に敗れて脱力してしまった千早たちに檄を飛ばした顧問・宮内の言葉。「優勝しか眼中にないほどいい気になりましたか。3位決定戦がありますよ、あなたたちが大好きなかるたがもう1回できるんです」はじめはただの遊びの部活と思っていた宮内だが、次第に千早たちの情熱、執念、厳しさが分かり、サポートを続けてきた。顧問として、今まで頑張ってきた彼らに最後まで悔いのない試合をさせてやりたい、という気持ちで、落ち込んだ気持ちを切り替えさせてくれた。

「肉まんくんの毎日は瑞沢を強くしてくれる毎日だった」

3年の夏、高校選手権個人戦で新に敗れた西田。「おれの毎日、なんだったんだろなあ、3年間、なんだったんだろうなあ」と泣き崩れる西田に千早が言った一言。西田は誰よりも経験が長く、後輩たちの指導に誰よりも熱心に取り組んでいた。基礎も理論も根性も全て西田が後輩たちに教えた。その気持ちは後輩たちに伝わっている、彼らに受け継がれていく。無駄な毎日なんかではなかった、と気持ちを伝えた。

「かるたをずっと続けてね」

千早3年の時の高校選手権の全試合が終了した後、富士崎高校の選手に向けて顧問・桜沢が語ったセリフ。「かるたをずっと続けてね。それが難しくても 心の中でかるたを続けてね。富士崎での日々が、あのきつい練習が、永遠にあなたたちのエンジンになることを願っています」だんだん大人になっていくに連れてかるたを続けるのが難しくなってくる。今まで聞こえていた音が…、今まで軽かった身体が…、それでも高校時代にきつい練習に耐えて培ったものは決して無駄にはならないと、引退していく生徒たち、部を引き継ぐ後輩たちに伝えた。あまり表情を崩さない桜沢の涙に部員たちもその言葉を胸に刻んだ。

「どうしよう これ 宝物だ」

中学時代、ずっと1人で机にかじりついて居場所もなく、ただ時間がすぎればいいと思っていた。高校だって、大学に行くまでのただの時間のはずだった。でも、かるた部に入って、友達も後輩もできた。思いっきり部活をやって自分には無理だと思っていた、かけがえのない時間、宝物を手に入れた。部活を引退する駒野が感極まって漏らした一言。
部員全員が同じように、かけがえのない気持ちを感じた場面。

「この子たちと この札たちと 離れずに生きていくのが 私の夢です」

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@ishikawa0422w3

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