無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜のネタバレ解説・考察まとめ
『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』とは、理不尽な孫の手によるライトノベル。「小説家になろう」で2012年9月に連載を開始し、2015年4月で完結した。2020年にはアニメ化を果たしている。
現代日本に住む34歳のニート主人公。彼はある日、家族から家を追い出されてしまう。人生を後悔しながら路頭に迷うなか、トラックに轢かれそうになっていた高校生3人を助けようとして死亡するが、その後ルーデウス・グレイラットとして異世界に転生。今度こそ真面目に生きようと第二の人生に取り組んでいく。
混合魔術
魔術には決まった属性がある。混合魔術は一つの属性魔術を発動するのと同時にもう一つ魔術を合わせて発動する。
例えば、ルーデウスの十八番である相手の足元を崩して動きを封じる「泥沼」は、水属性の魔術と土属性の魔術を合わせて発動する。
同時に発動する必要があるため、基本的には無詠唱を習得しなければいけない。
泥沼
二つの意味があり、ルーデウスの二つ名、あるいはルーデウスが得意とする技の名前。
ルーデウスは相手の足元を泥沼に変化する、水と土を使った混合魔術「泥沼」得意としており、二つ名はそれを使い続けるルーデウスが次第に泥沼と呼ばれるようになった。
三大流派
この世界で主流となる三つの剣術流派。剣士と呼ばれるのは三大流派のいずれかを学んだものだけで、それ以外の流派では剣を使っても剣士とは呼ばれない。
代表的な剣術として、「水神流」「剣神流」「北神流」がある。一つの流派を極める人もいるが、大半の人たちは手っ取り早く強くなるとして、これらいろんな流派を学んで自分に合った技をいいとこ取りをする。
人神
強力な未来視と遠隔視を持ち、人の夢に現れてお告げし、自分の都合のいいよう世界を操る。
性格は非常に歪んでおり、人神の存在を知っている人たちの大半は酷評している。
七代列強
世界で最も強いとされる7人のこと。 第二次人魔大戦が終わったころに技神ラプラスによって定められた称号で、かつてはその名を轟かせていた。
しかし、ラプラス戦役で五位以下の下位列強が全員死亡して以来、下位列強がラプラス戦役以前よりも弱くなったことと、四位以上の上位列強の居場所が分からなくなったことで、名が廃れた。現代では七大列強のことを知らない人も多いが、七大列強の書いた手紙一枚によって一国の王に会えるなど、一定の影響力を保持している。
一位から七位まで順位がつけられているが、直接対決に勝たないと順位は入れ替わらず、複数人で戦って勝っても入れ替わりが起きるため、序列と強さは基本的に関係がない。ただし、四位以上と五位以下には越えられない力の差があり、四位以上の上位列強は「人知の及ばぬ本当の化け物」とされ、五位以下の下位列強とは桁違いの実力を持っている。
『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』の名シーン・名場面
無職転生は一章から二十四章まであり、主人公ルーデウスが成長するにつれて物語が進む。
その各章の名場面をいくつか紹介する。
【第五章 再会編】親子喧嘩
フィットア領消滅事件によって魔大陸に飛ばされたルーデウスは仲間のエリスとルイジェルドと共に中央大陸の城塞都市ロアに向かっていた。
その過程で、父パウロと再会する。
父と再会したルーデウスは魔大陸からここまでの旅を語るが、相互理解の違いでパウロとルーデウスは喧嘩。その日の夜、パウロは酒場で飲んでいるときにかつての仲間ギースと再会する。ギースの説得により、次の日パウロとルーデウスは仲直りし、抱きしめ合う。
【第十三章 迷宮編】対ヒュドラ戦
ルーデウスの母ゼニスが迷宮の奥に囚われている情報を手に入れた、ルーデウスとパウロ一行。彼らは迷宮の最深部で囚われているゼニスを発見する。しかし同時に迷宮の番人、ヒュドラもいた。
ヒュドラの鱗は魔術が効かず、斬っても再生能力もあるため手ごわい存在となっている。しかしルーデウス一行はヒュドラに対し、仲間と連携を駆使して戦う。
厳しい戦闘の末ヒュドラを倒したが、パウロは息子のルーデウスを庇って亡くなる。
【第十六章 人神編】泥沼対龍神
ルーデウスは度々、人神と会って助言をもらっていた。
そんなある日、人神から龍神オルステッドを始末せよと言い渡される。断れば敵対するとみなされ、ルーデウスの大切にしている身内に被害が及ぶ。ルーデウスは家族を守るために、オルステッドと戦うことを決意。
オルステッドを人気のない森の中の小屋に誘い出し、奇襲を仕掛けるルーデウス。しかしオルステッドを仕留めきれず戦闘へと突入。
圧倒的な武力を誇るオルステッドに、ルーデウスは危機に立たされる。そこへ、以前ともに魔大陸を冒険した仲間エリス・グレイラットが現れ、窮地に陥ったルーデウスを救った。
しばらくの戦闘の後、オルステッドはルーデウスに自分の軍門に下るよう要求し、かわりにルーデウスの家族を守ると宣言する。
そしてルーデウスは龍神の軍門に下り、戦いの幕を降ろしたのだった。
完全書き下ろし
無職転生は小説投稿サイト「小説家になろう」で投稿を始め、現在でも無料で読める。
書籍化もされているが、7巻は完全書き下ろしとなっている。
物語は「少年期 帰郷編」から「青少年期 入学編」まで。ウェブで語られなかった冒険者時代のルーデウスが「泥沼」と呼ばれるまでの物語となっている。
無職転生 - 蛇足編 -
蛇足編は本編終盤である、ビヘイリル王国での戦いに勝利した後のルーデウス・グレイラットの物語となっている。
本編の外伝なため、本編を読んでいない場合への配慮はされていない。
ドラマCD 転移迷宮編
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目次 - Contents
- 『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』の概要
- 『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』の世界地図
- 中央大陸
- 魔大陸
- ミリス大陸
- ベガリット大陸
- 天大陸
- 『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』のあらすじ・ストーリー
- 序章
- 幼年期
- 家庭教師編
- 冒険者入門編
- 渡航編
- 再会編
- 帰郷編
- 入学編
- 特別生掌握編
- シルフィエット編
- 妹編
- ベガリット大陸編
- 召喚編
- 人神編
- 王国編
- アスラ王国編
- ザノバ編
- 組織編
- 決戦編
- 完結編
- 『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』の主要登場人物・キャラクター
- ルーデウス・グレイラット
- パウロ・グレイラット
- ゼニス・グレイラット
- ロキシー・ミグルディア
- シルフィエット
- リーリャ・グレイラット
- エリス・ボレアス・グレイラット
- ギレーヌ・デドルディア
- 『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』の用語
- 六面世界
- 甲龍暦
- 人魔大戦
- 魔術
- 無詠唱
- 混合魔術
- 泥沼
- 三大流派
- 人神
- 七代列強
- 『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』の名シーン・名場面
- 【第五章 再会編】親子喧嘩
- 【第十三章 迷宮編】対ヒュドラ戦
- 【第十六章 人神編】泥沼対龍神
- 完全書き下ろし
- 無職転生 - 蛇足編 -
- ドラマCD 転移迷宮編
- 『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):大原ゆい子『旅人の唄』
- ED(エンディング):大石ゆい子『オンリー』