今も息づく『ダーク・シャドウ』の世界!「魔女」や「ヴァンパイア」の伝説についてまとめてみた

ティム・バートンとジョニー・デップのコンビが話題の映画『ダーク・シャドウ』。この作品では「吸血鬼(ヴァンパイア)」と「魔女」が登場します。これにちなんで、現代にも伝わる「吸血鬼(ヴァンパイア)」と「魔女」の不思議で怪しい世界をまとめました。信じるか信じないかは、あなた次第。

~基礎知識~ 吸血鬼(ヴァンパイア)とは?

画像はドラキュラの容姿を決定づけた俳優、
ベラ・ルゴシ。

※吸血鬼、容姿の歴史はこちらから(http://www.yuzuriha.sakura.ne.jp/~akikan/vampire/vamp1.html

100.yahoo.co.jp

◆東ヨーロッパを中心に昔から恐れられている魔物。
英語ではバンパイア(vampire)といい、この語はまた中南米に生息する吸血コウモリを意味する。

夜、墓の中から、凶悪犯人・自殺者・破門者・早く埋葬されすぎた者などの死体がよみがえって現れ、長く伸びた犬歯によって熟睡している人の生き血を吸い、吸われた人はこの夜の訪問のとりことなり、死ねば吸血鬼に変じる、というのが一般的な伝説である。

吸血鬼の姿には諸説あるが、手のひらに毛が生えていて、碧眼紅毛(へきがんこうもう)、兎唇(としん)などという。これを永久に絶やすには、ただ殺しただけではだめであって、四つ辻に埋め、心臓に杭を打ち込まなければならない。吸血鬼除けとしては、鐘、明かり、ニンニクがある。

もっとも有名なのはブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』(1897)であり、映画化もしばしばなされている。舞台の中心地トランシルバニアはこの伝説に絡んで東欧の観光地になっている。

********** 吸血鬼の二大モデル **********

“血の伯爵夫人” エリザベート(エリザベス)・バートリー

ハンガリー王国の貴族。(1560年8月7日-1614年8月21日)
「血の伯爵夫人」という異名を持つ。倒錯した性格を持っていたとされ、若い少女の血に「若返り効果」があると信じ600人余りを惨殺。史上名高い連続殺人者となる。

この残虐行為が古くからある「吸血鬼伝説」と結びつき、彼女自身も「吸血鬼」のイメージが付いた。後年作られた小説の中の女吸血鬼「カーミラ」は、彼女をモデルにしたといわれている。

彼女の残虐な行為は、不審に思った神父や農民の告発によりやっと世間の目に晒され、裁判が行われることになる。女中や従者は即刻死刑になったが、本人は高貴な家系であるため死刑を免れ、扉と窓を漆喰で塗り塞いだチェイテ城の自身の寝室に生涯幽閉されることが決まった。

明かり取りの小さな窓と、一日一回の食事を差し入れるための覗き窓以外は何もない厚く塗り固められた自室で、一切の面会も許されなかったが、それでも3年生き54歳でこの世を去った。

一説によれば、拷問器具である「鉄の処女」は彼女が作らせたものだという。

“ドラキュラ” ヴラド・ツェペシュ

ブラド・ツェペシュ(1431~1476)またはヴラド・ドラキュラ。
(ツェペシュは串刺し公の意味で、ドラキュラは悪魔の子、龍の子を意味する。)
現在のルーマニアにかつてあった国のひとつ「ワラキア」の大公。
通称「ドラキュラ公」「串刺し公」、その通称の通り「吸血鬼ドラキュラ」のモデルとなった。

ヴラドはワラキア公になった後、残虐な行為を繰り返すようになる。
敵味方の区別なく、意に沿わないもの、道義に反する者は直ちに処刑。また国籍、宗教、富、年齢、性別に関わりなく串刺しにして晒した。

オスマン帝国のメフメト2世と争った際には、トルコとの国境であるドナウ川沿いにオスマン帝国兵を中心に大量の(二万体と言われる)の串刺しを晒し、メフメト2世の戦意を失なわせワラキアを撤退させた。

この評判を元にアイルランド人作家のブラム・ストーカーが、「血の伯爵夫人」エリザベート・バートリー、アイルランドとスラブの吸血鬼伝説に結びつけ、「吸血鬼ドラキュラ」を作り出したと言われている。

近年は英雄としての面が再評価されることもある。

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19世紀のヴァンパイア退治キット

www.odditycentral.com

吸血鬼に立ち向かうべく19世紀半ばに販売されていたのが、この吸血鬼退治キット。

当時、吸血鬼伝説で有名なルーマニア・トランシルヴァニア地方などを行く旅行者の身の安全のために作られたもの。中身は十字架、聖書、木の杭、聖なる水、ピストルと鉛弾など。

その多くは奇妙なものを集めることで有名な「ビリーブ・イット・オア・ノット博物館」に展示されている。模造品がある中で、数少ない本物であるという。

本物!?ヴァンパイアハンターが教える「吸血鬼を狩るための7つのルール」

blogs.laweekly.com

LA WEEKLYというサイトが「ヴァンパイア退治キット」を記事で紹介したところ、本物のヴァンパイアハンターから「吸血鬼を狩るときには7つの心得があるんだ」というタレコミがあったという。以下、その7つ

1.ヴァンパイアを殺すことはできない、なぜならすでに死んでいるからだ。できることはただ「滅ぼす」のみ。
2.苛立ったヴァンパイアは危険。
3.銃は吸血鬼を苛立たせる。ルール2を見よ。
4.真の吸血鬼は邪悪な存在である。
5.吸血鬼に誘惑されたら、吸血鬼の仲間になるか、死ぬか、しかない。ルール4を見よ。
6.(コレが最も大事なことだ)皆殺しにしろ!
7.もし疑念を抱いたらルール6を実行せよ。

このヴァンパイアハンターはさらに「真のハンターにとって、隠密性と狡猾さこそが最大の防御だ。我々は使命を帯びた騎士なのだ。十字架は我々の盾であり、杭は我々の剣だ」と続けており、このアドバイスをしっかり守ってハンターとして腕を磨けとコメントしている。また、「吸血鬼よりも孤独な唯一の生き物、それがハンターなのだ」と締めている。

フィリピンに現存する!?伝説の女吸血鬼

karapaia.livedoor.biz

2006年に撮影されたもの

フィリピンの人々が現在も恐れている伝説の女吸血鬼「アスワング」。
昼間は美しい女性の姿をしているのだが、夜間は空を飛行する化け物へと変化し、人間の生き血をすするのだという。

昼間はおとなしく人間社会に潜伏しているが、夜になると「キキキーッ!」という奇声をあげて空を飛び回り、ターゲットになる人間を見つけると、空中に止まりながら蛇よりも長い舌を屋根の小さなひびや割れ目から差し込み、家の中にいる人間の血を吸いだすという。

また2004年には、フィリピンのニュースサイトSun.Star Davao Online(9月25日付け)に、二人の少年がアスワングに襲われたとする記事が掲載されたそうだ。
http://rate.livedoor.biz/archives/7283716.html

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