映画『Easy Rider(イージー・ライダー)』に見る社会背景・作品のテーマまとめ

ここでは1969年にアメリカで公開された映画『Easy Rider(イージー・ライダー)』から見ることができる、当時の社会背景や作品のテーマ、作中の音楽などをまとめた。「自由」について語るキャラクターの言葉には、本作が表す「自由」の本質が表れている。

相次ぐ暗殺
1963年11月 ケネディー大統領暗殺
1965年 2月 マルコムX暗殺 ブラックパンサー党を組織し黒人による自衛闘争を主張
1968年 4月 キング牧師暗殺 彼の死に抗議して全米125の都市で一斉に暴動が起こる

映画の中の彼らも罪もなく罰せられ殺されたのです…だからこの映画は、あの時代の不条理で行き詰まった状況を表わしているのです。

出典: ameblo.jp

出典: en.wikipedia.org

同じアメリカン・ニューシネマの代表作である俺たちに明日はないと同じ結末となったが、やはりドロップアウトした犯罪者(反社会的な人間)の結末として政治的には正しいのだろうと思われる。

出典: canalize.jp

『イージーライダー』は、アメリカが分裂してゆく過程を描いた映画ではない。
むしろ、アメリカが自分たちは多様な集団を含んだ混質的な社会であるという自己認識を失い、「どこでも、『ここ』と同じだろ」というなめた他者認識を国民全員が(殺されるライダーたちも、殺す農夫たちも)共有してゆく過程を描いている。
私はそれを「モラルが失われてゆくプロセス」と呼んだのである。

出典: blog.tatsuru.com

、星条旗をあしらったジャケットを着、アメリカ製のバイクにまたがり、アメリカを走り抜けた。自分たちを脅かしているそのものにさえリスペクトを持ち、かといってそこに依存することはなく、ただ静かに自分たちの自由を追求し続けた2人のライダー――この作品からは自由への強い意志はもとより、命懸けのリスペクトが見える。人を殺したり、人を痛めつけたりしなければ証明できない自由など、少なくとも私はこの先、求めることはないだろう。それは彼らにとってそうであったように、私にとっても、永遠に、自由と呼べる代物ではないからだ。

出典: www.geocities.co.jp

toriiyouzou6
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@toriiyouzou6

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