クレイジージャーニー(CRAZY JOURNEY)のネタバレ解説・考察まとめ

『クレイジージャーニー』はMC松本人志・設楽統・小池栄子による紀行バラエティ番組だ。2015年のお正月特番として放送された後、同年4月16日から深夜のレギュラー放送が開始された。冒険家、ジャーナリスト、写真家、作家、経営者などさまざまな職業の人物がスタジオに登場し、映像を通して日常では体験できない世界を疑似体験することができる番組である。取り上げる題材は少数民族や深海生物、漂流族、マンホールタウンなどマニアックなものが多い。

画像中央の人物が永瀬忠志

リヤカーマンの愛称で知られる冒険家。19歳のとき初めてリヤカーで日本徒歩縦断をする。『クレイジージャーニー』ではこれまでの旅の映像などを公開し、2016年5月度月間ギャラクシー賞を受賞。

佐藤健寿(さとうけんじ)

世界中の奇妙な事物や風景を博物学・美学的な観点から撮影・記録する「奇界遺産」で知られる写真家。『クレイジージャーニー』では最多クラスの常連出演者であり、様々な「奇界遺産」を紹介している。

伊藤大輔(いとうだいすけ)

画像左の人物が伊藤大輔

南米スラム写真家。ブラジルのリオ・デ・ジャネイロのスラム街「ファベーラ」に10年間暮らしながら、そこで生きる人たちのリアルな日常を切り取っている。

宮城公博(みやぎきみひろ)

画像中央の人物が宮城公博

命がけの山登りを楽しむクライマー。自らを外道クライマーと称している。

『クレイジージャーニー』の企画

服を脱ぎアフリカ民族と同じ姿で撮る写真家のスリ族撮影旅

アフリカの少数民族に魅了され、15カ国200民族を取材しているフォトグラファー、ヨシダナギの企画。
過去の経験から現地民族の人たちとの距離感を縮めるための手段として、現地民族衣装をまとい撮影に挑む。
時にはほとんど裸になって撮影するスタイルはまさにクレイジー。後にスリ族を被写体とした写真は『SURI COLLECTION』に収められる。

超危険!メキシコ麻薬戦争の実態に切り込む

日本の裏社会や海外の危険地帯の取材を重ねるジャーナリスト、丸山ゴンザレスによる企画。
「メキシコ・ミチョアカン州」で繰り広げられているメキシコ麻薬戦争に潜入取材する。

メキシコ麻薬戦争とは、麻薬密売の取締を推進するメキシコ政府と麻薬組織(カルテル)同士との間で進行中の武力紛争のことである。
その後この戦争に巻き込まれて理不尽な仕打ちを受けてきた一般市民が立ち上がり自警団を結成されたため、メキシコでは、カルテル、政府、自警団という3つの組織が混在される状況となっている。

路上に転がる遺体との遭遇、政府の中にカルテルのスパイが存在していることが判明したり、衝撃的なシーンがたくさん出てくる回である。

出くわした遺体のほかにも、2つ隣の町で処刑された死体の生々しい写真が掲載されていたりなど新聞の一面には殺人事件の情報ばかりで、メキシコが地上で最も危険な場所と呼ばれている事が潜入取材を通してすごく伝わってくる。

リヤカーを引いて地球47,000kmを歩き倒した男

リヤカーを引いて延べ40年近く地球を渡り歩く驚異の男、永瀬忠志。
旅の中身も考え方も何もかもがクレイジーである。

特に変わったことはしない、『クレイジージャーニー』史上最も地味な旅をする。
リヤカーを引いて歩き倒した総距離が地球一周分(40,000km)を超える47,000kmにも及び、2005年には冒険家たちの憧れでもある「植村直己賞」を受賞している。

旅の途中リヤカーごと全てを盗まれた時には「やったぁ!もう明日から歩かなくていい!」と喜んだり、帰国してからはリヤカーを盗まれたことにより旅を断念したことを悔しがったりと、考え方もクレイジーな一面が垣間見える。

「リヤカーマン」の放送回にて、ギャラクシー賞2016年5月度月間賞を受賞している。

世界の奇妙・摩訶不思議スポット・奇界遺産「神秘の青く光る山」撮影旅

世界の廃墟や奇怪な場所を訪れ撮影している、撮影場所がクレイジーなフォトグラファー、佐藤健寿。
この放送回ではインドネシアの毒ガスが立ち込める「神秘の青く光る山」の他に、道中で見つけた「泥だらけの村」や「異世界過ぎて感動した奇界遺産ベスト5」も紹介している。

佐藤健寿は「世界一雷が多発する村」、ブルガリアの山頂に建つ廃墟「共産党ホール」、エチオピアの地獄の入り口「エルタ・アレ火山」、ベルギーの冷却塔「パワープラントIM」、エチオピアの世界一暑い砂漠「ダルロ火山」、イギリスのテムズ川に浮かぶ「マンセル要塞」、ウクライナにある廃墟「チェルノブイリ」などを訪れ想像をはるかに超えた撮影をする。

その彼が撮影した写真はどれも奇妙で不思議なものばかりだ。

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