ワカコ酒(漫画・アニメ・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ワカコ酒』(ワカコざけ)とは、『月刊コミックゼノン』で2011年から連載されている新久千映のグルメ漫画、及びそれを元にしたテレビドラマやアニメ作品である。主人公の村崎ワカコが好きなお酒とそれに合う料理を淡々と食べる。その中で、日常のちょっとした出来事を思い浮かべ、一日が終わる、という緩やかな作品である。2015年1月よりテレビドラマ化、同年7月からテレビアニメ化されている。

ワカコが所属する部署で主任を務める男性。神経節な性格をしており、髪が薄いことを気にしている。

アベ

ワカコと同じ部署に勤めるパートの女性。「アベさん」と呼ばれている。既婚者で子供がいる。

『ワカコ酒』の酒・料理へのこだわり

料理、酒の肴は食べ方にもこだわる

ワカコがお酒と一緒に味わう料理にはワカコなりのこだわりが。このお酒にはこの料理、と定番の組み合わせからお腹の好き具合に合わせた料理など臨機応変。そして好きなものを好きなように食べたいことから一人酒をしているようにも思える。

料理、酒の肴は食べ方にもこだわるワカコ。少量のお酒で美味しい料理をじっくりと堪能できる。

カロリーを気にしつつも食べたくなる

平気で一人酒をするワカコもやはり女性。見た目を機にすることも。上司から「太った?」という言葉を受け、カロリーを気にするもお酒に合うのは油ものやこってりした料理。太りたくないと言いつつ唐揚げに手を伸ばしてしまう。

お店で食べる料理に納得の味わい

外飲みが多いワカコは自宅で手軽に作れるものでもお店で注文。お店で食べるからこそ違う味わい方がある、と語る。

『ワカコ酒』の料理・グルメ

鮭の塩焼き

ワカコ酒の代表回は【鮭の塩焼き】。コミックス第1巻1夜でありアニメの第1話にもなっている。居酒屋に訪れたワカコが酒の肴に選んだのは鮭の塩焼き。普通なら白いご飯との相性抜群、といいたいところだがワカコにかかれば鮭の塩焼きは日本酒の冷やにこそ合う肴。1人黙々と鮭の塩焼きの身と皮を交互に食し、日本酒の冷やを煽りながらその美味しさに舌鼓を打つ。鮭の塩焼きはご飯に合う、という一般的な意見よりも日本酒の冷やに合うということを再確認した回でもあり、ワカコがいかに酒飲みであるかを物語る序章でもある。

ざる豆腐

1巻第7夜に登場したおつまみは、ざる豆腐。
居酒屋のカウンターの一番隅で、テーブル席を囲んでいる女性客の会話を聞きつつ、ざる豆腐をアテに熱燗を。
後ろのテーブルでは色々な男と付き合ってみて、結局は一緒にいて落ち着く相手が良いなどという話をしているが、ワカコが試すのはもったりとまろやかな豆腐に何をつけるか。
後ろの客の会話とオーバーラップしつつ、塩、ゆず胡椒、酒盗とざる豆腐のお相手を探す。塩ならば大豆の香りが引き立ち、ゆず胡椒ならばぴりっと辛い分、豆腐の滑らかさ、まろやかさが舌に優しく、酒盗は強い旨み×淡い旨みで贅沢な味わいに。

でも最後はやはり、ネギにかつお節に醤油。
結局のところ、色々と試してみて、"落ち着く相手"のところに戻って来るというわけだ。

ポテトサラダ

1巻第9夜に登場するのがポテトサラダ。

飲み屋に入って、「とにかく小腹が空いている」気分の時、まず何を頼むだろうか。
ごはんものや粉ものは時間がかかるし、枝豆という気分でもない。
第9夜のワカコはそんな気分でふらりと居酒屋に入る。メニューを眺めつつ「これだ」と決めたのはポテトサラダだ。

冷たかったり、暖かかったり。卵が入っていたり、いなかったり。
ポテトがごろっと大きかったり、ほとんどマッシュされていたり。
居酒屋によって差異はあれど、たいていの場合、サッと出て来るメニューである。

作中でも、オーダーの直後にヒュッと出てきて、ワカコが「すぐ出て来るのだ」と嬉しそうにするコマが描かれている。
気取らないメニューを、これまた気取らないウーロンハイで流し込む。
そんな一人酒も案外楽しい。そう思える一皿だ。

ハムカツ

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