ゴーストバスターズ(2016)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゴーストバスターズ(2016)』とは、2016年に公開されたアメリカの超常現象コメディー映画で、1984年に誕生した『ゴーストバスターズ』のリブート版にあたる。従来のシリーズ同様、イタズラ好きでどこか憎めないゴーストたちを退治するべく街中を奔走するストーリーだが、今作では主人公が4人の女性となっているのが特徴。旧作品に登場する代表的なゴーストやキャストも登場して話題となった。

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ケヴィン「僕は猫なんか飼ってない。犬なんだ。名前が「 My Cat」」

事務員兼受付として超常現象究明研究所に雇用されたケヴィンは、まず「職場に「my cat」を連れて来てもいいかな?」と尋ねる。それに対してアビーが「私、少々猫アレルギーなんだけど、ここにおいてもいいよ」と答えるのだが、ケヴィンは「僕は猫なんか飼ってない。犬なんだ。名前が「 My Cat」」と言い放ったのだ。
アビーが「犬の名前が「My Cat」!?」と驚くと、ケヴィンはさらに「「Mike Hat」だ。正式には「 Michael Hat」」と涼しい顔で答える。
個性的な顔ぶれが揃った超常現象究明研究所の中でも彼が屈指の変人であることを表したこのシーンで驚かされた観客も多いと思われるが、一番の驚きはこれらのケヴィンの言動がほぼ全て、演じているクリス・へムズワースのアドリブによるものだというところかもしれない。

「マシュマロマン」の再来

マシュマロ製のぽっちゃりボディが特徴の「マシュマロマン」は、『ゴーストバスターズ』シリーズで最も有名なゴーストのひとりともいえる存在だ。
このマシュマロマンは本作にももちろん登場し、映像技術の進歩と共になめらかさを増した動きとその存在感で、シリーズ通してのファンを大いに喜ばせている。
本作では、ローワンの暴走で召喚された「バルーンのゴースト軍団」の最後尾を悠々と歩いて現れ、アビー、ホルツ、パティの3人をその巨体で押しつぶすという健闘ぶりだったが、彼女たちを助けに来たエリンが護身用に所持していたアーミーナイフで刺されてしまい、破裂して退場していった。

『ゴーストバスターズ(2016)』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ケヴィンのエキセントリックな言動は演じたクリス・へムズワースのアドリブ

トレードマークの眼鏡にはなぜかレンズがなく「なぜレンズがないの?」と聞かれれば「汚れるから外したよ」と答え、会社のロゴのデザインを頼まれれば、おっぱいの大きい得体のしれないゴーストの絵を描き、上司のエリンに「これじゃイメージが崩れる」と怒られ、「おっぱいが小さすぎる?」と謎の返答をする、天然なのか天才なのかわからない男性事務員、ケヴィン。
「顔と体だけはずば抜けて良いのに、まともに電話も取れない残念な事務員」としてのキャラクターを確立したケヴィンだが、このような彼のエキセントリックな言動の1つ1つはほぼすべて、演じたクリス・へムズワースのアドリブで構成されていた。
『マイティ・ソー』シリーズの主人公ソー役や『スノーホワイト/氷の王国』のハンター役など、すっかり「硬派で真面目な肉体派」のイメージでお馴染みのクリス・ヘムズワースだが、今回のケヴィン役では、本職がコメディエンヌであるゴーストバスターズのキャスト達を大爆笑させ、監督を務めたポール・フェイグからは「クリスにはコメディの才能がある」と評されていたという。

ライブ会場前でローワンに絡んだメタルファンはハロルド・ライミスの息子

右がローワン、左がハロルド・ライミスの息子であるダニエル・ライミス

本編中、ストーンブルック劇場でヘヴィ・メタルの重鎮として知られるミュージシャン、オジー・オズボーンが実際にカメオ出演し、ライブをしているシーンが登場する。
ここでローワンに絡んだ気の荒いヘヴィメタル・ファンは、亡くなってしまってカメオ出演が叶わなかったオリジナルメンバー、イゴン・スペングラー博士役のハロルド・ライミスの息子、ダニエル・ライミス。
過去作品から数々の登場人物がカメオ出演している中、すでに故人となった父の意思をダニエルが受け継ぐかのような形での出演となった。

「本能寺の変」でお馴染みのエグスプロージョンが振付を担当した日本語版MV

エクスプロージョン振り付け。日本版MV

吹き替えを務めるお笑い芸人の友近と渡辺直美が、椿鬼奴と南海キャンディーズの山崎静代と共に歌った日本オリジナルのバージョンのミュージックビデオ。
映画本編のシーンもふんだんに織り交ぜるだけでなく、1984年に発売されて世界中で大ブームとなった、レイ・パーカー・Jr.のテーマ曲のMVへのオマージュもそこかしこに見受けられ、テーマソングで日米の「ゴーストバスターズ」たちの夢のコラボレーションが実現した。
振付は、「本能寺の変」など『踊る授業シリーズ』で知られるエグスプロージョンが担当し、MV後半には彼らも出演している。

ゲームでできるゴーストバスターズの職業体験

前作ゴーストバスターズのストーリーで新人が主人公のゲームとなっている。

ゴーストバスターズの仕事を実際に体験できるゲームも販売されている。
前作『ゴーストバスターズ』、『ゴーストバスターズ2』からの出演者や敵も登場し、ファンはもちろん、映画を全く観たことがない人でも楽しめるのが特徴である。
映画顔負けの、おバカなコント展開を楽しむのも趣がある。未来風の武器や敵とのバトルも爽快感マックスの仕上がりで、現代のCG技術を映画と比べながら観るのも通だ。
『Ghostbusters: The Video Game Remastered』というタイトルで、Steamで購入が可能。

store.steampowered.com

『ゴーストバスターズ(2016)』の主題歌・挿入歌

主題歌:Fall Out Boy「Ghostbusters (I'm Not Afraid) ft.Missy Elliott」

レイ・パーカー・Jrが作曲を手掛け、米ビルボード・ソング・チャート1位に輝いた1984年公開の『Ghostbusters』メインテーマ曲を、人気バンドのFall Out Boyがロック調にリメイク。
ラッパーのミッシー・エリオットがゲストとして参加し、ラップを披露している。

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