ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり(GATE)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』とは、著者:柳内たくみによるファンタジー小説である。ある日突如として出現した異世界と日本とを結ぶ門「ゲート」。この物語は、オタクの自衛官「伊丹耀司」を中心とし、異世界へと足を踏み入れた自衛隊と、ゲートの先の世界「特地」における異文化交流を描く異世界ファンタジーである。

ピニャ・コラーダ

帝国第3皇女であり、「薔薇騎士団」の団長。少々気位の高い所があったが徐々に和らぎ、後に腐女子として覚醒めている。

イタリカの防衛戦において自衛隊の実力を目の当たりにし、いち早く和平を望むようになる。自衛隊と関わる中、その中心人物だった伊丹を軍人として信頼していく。

伊丹を、その元嫁「梨沙」とのパイプ役として利用し、「特殊な芸術作品」と呼ぶ薄い本を入手していたりもする。

『ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』の用語解説

ゲート

銀座にゲートが現れる瞬間。

銀座と特地とを結ぶ巨大な門。銀座事件の後、日本側はドーム型のシェルターで建造物ごと覆っている。

同じ世界に複数のゲートは開けないと言われており、また太古の昔より周期的に門が開き、その度に異世界より新しい種族が入り込んできたため、特地には多種多様な種族が存在しているのではないかと推測されている。

作中で一度門が閉じられた後、再び開通した際には、日本と特地では2年半の時差が生じていた。

銀座事件

突如現れた飛竜に乗った帝国兵。

偶然居合わせた伊丹が交番へかけこみ市民の誘導を開始。

物語の発端となる、帝国による日本への侵略行為。

銀座6丁目に突如出現した「ゲート(門)」から多数の帝国兵、怪物の集団が現れ周辺の一般市民を無差別に襲い始めた。現場に居合わせた伊丹と警官らによる市民の誘導にあわせ、警視庁機動隊、自衛隊の防衛戦により帝国は死者6万人と捕虜6千人の被害を出し敗北する。

この戦闘により、歩行者天国の最中であったことも仇となり、日本側も多数の犠牲者を出すこととなった。

特地の国と地域

帝都「ウラ・ビアンカ」、人口100万の城砦都市である。

ゲートを通じ地球と繋がった異世界「ファルマート」の覇権国家である「帝国」。唯一無二の帝国であるがゆえに国名を持たない。

ヒト種至上主義社会で亜人は差別されており、帝都に存在する「悪所街」には多数の亜人が流れ着き、貧しい生活を営んでいた。しかし、銀座事件により国力が激減したため、国の人員不足を補うため各地の亜人部族長への爵位授与や代表者の元老院入りを行ったりした。

銀座事件を発端とした自衛隊との戦闘の後、日本とは正式に同盟国となり日本に駐日帝国大使館を置くまでに至った。

「アルヌスの丘」、あらゆる種族に「聖地」と呼ばれている。

特地側のゲートが存在する場所で、日本が占領した後は「日本国アルヌス州」となる。

太古よりゲートがひらくたびに様々な種族が入り込んできたと推測されているが、ヒト種を始めほぼすべての種族が、このアルヌスの地を「聖地」と呼んでいる事がその根拠の1つとなっている。

自衛隊駐屯後に「アルヌスの丘」に築かれた要塞。付近には商業街も形成された。

日本が占領して以来、アルヌスの丘は重要な拠点となっており、要塞が築かれた。

周辺には、特地の住人たちで形成される商業区もあり、伊丹たちが保護した旧コダ村の避難民が前身となる「アルヌス共同生活組合」が中心となり街を維持している。街の警備、休息、娯楽などのために自衛隊員らも出入りしており、異文化交流の最たる場所となっている。

地球側の文明品を販売する店や、自衛隊員向けの特地のみやげものを販売する店などが軒を揃え、最終的にはショッピングモールの設置や各地への支店展開など急速に発展し莫大な利益を上げ、日本国アルヌス州を支えるほどの規模となった。

本伝と外伝

「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」では、数多くの外伝が描かれており、本伝では語られなかったエピソードが盛り込まれている。

以下、外伝作品一覧

・外伝 南海漂流編 :ピニャの婿取り話が中心となっている。
・外伝弐 黒神の大祭典編 :自衛隊による娯楽の祭り「大祭典」の模様と、ロゥリィの回想を描く。
・外伝参 黄昏の竜騎士伝説編:テュカの父が実は生きていた…という話から始まるテュカの冒険。
・外伝四 白銀の晶姫編 :門が閉じられて1年後の門を巡る争いが描かれる。
・外伝 特地迷宮攻略編 :本伝・迷宮攻略編では描かれなかったショートエピソードが語られる。

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