女王の花(和泉かねよし)のネタバレ解説・考察まとめ
和泉かねよしの『女王の花』とはベツコミ2007年11月号に掲載された読み切りが好評だったため、2008年8月号に続編となる2話が、2009年7月号には3話目が掲載、さらに2010年6月号より隔月で定期連載された歴史漫画です。
亜国の姫・亜姫が薄星と共に継母・土妃から亜国を取り戻すべく周囲の人々に鍛えられながら翻弄していきます。
千年の花
本作に登場する重要なキーワード「千年の花」。千年に一度しか咲かないと言い伝えられる伝説の花があり、どんな願いも叶えてくれると言われています。今まで誰も手に入れたことがないのでおまじないの言葉として受け継がれています。
胡人
異民族の総称。
佳人
美しい人、美人という意味。
大夫
作中で身分を表す言葉で貴族階級を指します。
『女王の花』の礎となった『二の姫の物語』
『女王の花』の作者である和泉かねよしが初めて挑んだ歴史物語で『女王の花』の礎となった作品が『二の姫の物語』です。
黄国の千里の馬(才のある者)と呼ばれていた青推(せいすい)が愚図で有名な二の姫に家臣として仕えることに。青推は二の姫を次代の王にすべくあらゆる知識を与えていきます。やがて二人は身分を超えて固い絆で結ばれますが――。
作中には黄国や青徹・青逸の青家が登場します。『二の姫の物語』の100年後が『女王の花』となっています。合わせて読むことでより『女王の花』の世界にハマることができます。