シャーク・プリズン 鮫地獄女囚大脱獄(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『シャーク・プリズン 鮫地獄女囚大脱獄』とは、2016年のアメリカのSFアクション・ホラー映画である。ジム・ワイノルスキーが監督を務め、脱走した女囚たちが地中を自在に移動する古代鮫に襲われるサメ映画である。油井爆破で目覚めたサメの脅威に対し、生存者は銃を手に死闘を繰り広げる。サメパニックに女囚アクションを掛け合わせた独創的な設定だが、本筋とは無関係なお色気シーンや冗長な演出も目立ち、B級を通り越してC級とも評されている。

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アーカンソー州水圧破砕研究所の職員。サムと共に爆破作業に従事していたが、目覚めたサメの襲撃を受け、死亡する。

『シャーク・プリズン 鮫地獄女囚大脱獄』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ハニー「クラッカーにクソ」

アニタと共に鮫に食い殺されたと思われたハニーがラストで生還し、水から這い上がってカメラへ向けて言い放った決めセリフ。

『シャーク・プリズン 鮫地獄女囚大脱獄』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

鮫映画に見せかけたお色気B級映画

本作に登場する女囚たちは、白いタンクトップに短パンという刑務所らしからぬ服装で統一されている。物語とは関係のないお色気シーンにスローモーションが多用されるなど、サメの恐怖よりも出演者の露出を強調する演出が目立っており、パニック映画というよりは低予算のお色気映画に近い。

肝心のサメについても、予算不足のためか全体像が映るシーンはほとんどない。大半が水の中や土の中に隠れており、サメ映画としての見どころには乏しい。84分という尺に対して中身が非常に薄く、B級を通り越してC級と言わざるを得ないほど、作品としての完成度は低い。

作中には冗長なシーンが非常に多く、展開の遅さが目立つ。キャラクターの掘り下げを意図した日常描写と思われるが、人物像が確立されないまま次々と退場していくため、誰かが犠牲になっても感情移入しにくい。不自然に尺を伸ばそうとする演出が散見され、結果として作品全体の密度をさらに薄めてしまっている。

ラストシーンの演出も疑問が残る内容である。生き残った人物やサメが続編を予感させるような挙動を見せるが、物語としての余韻に欠け、期待感を抱かせるには至っていない。スローモーションやPOV(主観視点)といった手法も取り入れられているものの、効果的に機能しているとは言い難い。振り切った独創性があるわけでもなく、全体的に中途半端な仕上がりとなっている。

アジア人のあだ名が「醤油」

本作は数あるサメ映画の中でも、際立って完成度が低い。通常、B級のサメ映画を鑑賞する際はある程度の割り切りが必要だが、本作はその許容範囲を大きく下回っている。サメ映画は独自の娯楽性により致命的な失敗はしにくいジャンルとされるが、本作はその稀な失敗例と言える。
作品を網羅したい愛好家を除き、一般におすすめできる点はない。内容の希薄さゆえに、鑑賞後に印象に残るのは、アジア人の登場人物が「醤油(しょうゆ)」というあだ名で呼ばれていたことなど、本筋とは無関係な描写のみである。

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