世界一のパズルゲーム テトリス
「テトリス」はアレクセイ・パジトノフらによって開発され、1984年に発売。落ちものパズルゲームの草分けでありながら、世界一の知名度と売り上げを誇ります。
テトリスとは
テトリスの語源は、ロシアの伝統的パズルである「tetromino(テトロミノ)」と「tennis(テニス)」を掛け合わせた造語。テトロミノとは、tetro-(4つの)mino(正方形)という意味です。このゲームでは4つの正方形を組み合わせて作られた7種類のブロックピースを「テトリミノ」(Tetrimino)と呼びます。
ゲームのルール
言わずと知れたゲームのルールですが、画面上部からランダムに1種類ずつ落下してくるテトリミノを、プレイヤーは落下中に「移動」「回転」「高速落下」などの操作をして、最下段か他のブロックの上に着地させ、固定させます。すると新たなブロックが上部から落下してくるので、これを繰り返します。横一列に隙間無くブロックで埋め尽くされると、その段が消滅し、得点となります。同時に多くの段を消去するほど、高得点が得られます。ブロックが上まで積み上がればゲームオーバーです。
開発者 アレクセイ・パジトノフ
開発者はアレクセイ・パジトノフ氏で、旧ソビエト連邦科学アカデミーの研究員でした。テトリスは、心理学者でもあった氏と、ドゥミトリ・パブロフスキー、バディム・ゲラシモフの3名により、教育用ソフトウェアとしてつくられました。誕生したのは、1984年6月6日とされています。
また彼は「ヨッシーのクッキー」のSuper Nintendo Entertainment System版(スーパーファミコンの北米・欧米版)のデザイン協力にも携わっています。
着想は水族館の「ヒラメ」
ゲームルールの着想の原点は、意外にも水族館にありました。
パジトノフ氏が水族館を訪れた際に、ヒラメが舞い降りて海底の砂と同化したり、他のヒラメと重ならずに泳いだりする様子を偶然目撃しました。その様態に、様々な形のピースのブロックを箱に詰めていく「ペントミノ」というパズルを重ね合わせ、「箱詰めパズルのテトリミノが、上から落ちてくるようになったらおもしろい」という着想を得たのだそうです。
「売り上げ」「知名度」世界一
日本でテトリスの人気と知名度が広がったのは、1988年にセガ・エンタープライゼス(セガ)よりリリースされたアーケード版のテトリスでした。しかし後に任天堂が家庭用ゲーム機を含むテトリス関連ライセンスをすべて取得します。これは当時主力として発売する携帯ハード「ゲームボーイ」のキラータイトルに据えるという企業戦略であり、それは見事に成功しました。
テトリスシリーズの総売り上げは、全世界で4600万本以上で、世界一売れたパズルゲームシリーズです。また最も売れたのはゲームボーイのソフトで、3026万本以上です。