アタゴオル(ATAGOAL)のネタバレ解説・考察まとめ

『アタゴオル』とは、ますむらひろしによる漫画シリーズである。猫と人間が共存する空想の森ヨネザアドを舞台に、大食漢で自由奔放な猫ヒデヨシが騒動を巻き起こすファンタジー。1976年の『アタゴオル物語』から続くライフワークで、独創的な異世界観が評価され日本漫画家協会賞大賞も受賞した。幻想的な描写の一方、シビアな現実も描かれる独自の世界観が特徴。常識外れのトリックスターであるヒデヨシを通じ、物事の本質を照らし出す名作として長年愛され続けている。

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CV:山寺宏一
シリーズの絶対的な主人公。でっぷりと太り、細い目と黄色い毛並みが特徴のお騒がせ猫。やるなと言われたことは必ず実行し、嘘や裏切りも平気で行う「大悪猫」を自称するが、そのはた迷惑な行動が結果的に世界を救うこともあるトリックスター。
怪力かつ不死身に近いタフさを持ち、毒物や腐敗した食べ物を平然と食すほか、催眠術などの魔術にも強い耐性を持つ最強クラスの存在。一方で記憶力は壊滅的で、風呂嫌い、洗濯嫌いというだらしない生活を送る。大好物は紅マグロや酢ダコ。食欲のためなら食い逃げや万引きも辞さず、アタゴオルの多くの店から「ヒデヨシお断り」の看板を掲げられ、最近では大砲や戦車を投入した過激な借金取り立てを受けている。
壊滅的な音感(歌や弦楽器は周囲に被害を及ぼすレベル)を持つが、打楽器(ボンゴ)のリズム感だけは天性的で、アタゴオル最高の名手とされる。なぜか銀ハープ(ハーモニカ)だけは名人級に吹きこなす。作者が傾倒した羽柴秀吉(火野正平演)と、ポール・マッカートニーの影響を色濃く受けている。
作中には、ホシノミヤ・スミレ博士というヒデヨシが付け髭と眼鏡で変装したキャラクターも登場する。

ススキノ・テンプラ

CV:内田朝陽
ヒデヨシの唯一無二の親友である人間の青年。明るい茶髪に帽子がトレードマーク。非常に良識的で穏やかな性格から住人の信頼が厚く、常にヒデヨシの引き起こす悪行の後始末に追われている。銀ハープ(クロマチック・ハーモニカ)のアタゴオル一番の名手であり、「キリエラ戦記」ではその才能を武器に怪物・網樹と果敢に戦った。驚異的な記憶力を持ち、長い呪文を一瞬で暗記できる。名前の由来は作者自身の「あがり症(揚がる=テンプラ)」からきている。

ヤニ・パンツ

ヒデヨシの友猫で、アタゴオルを代表する考古学者。古代文字の解読、特にナスナ王朝時代の謎を解き明かす第一人者である。常に帽子を被り、パイプ(初期はタバコ)を嗜む。テンプラとは親友で、共に行動することが多い。名前の由来は、初登場時に服を着ていなかったことから作者の妻が命名したという逸話がある。

タクマ

水玉模様のバンダナを被った人間の青年。体術と弓術に長けた実力派で、初期のアクションシーンにおける中心人物。病弱な妹・椿の療養のために「銀しぶき海」へ移住し、巨大タコ「タルダリ大帝」に苦しめられた際はヒデヨシに助けを求めた。

オクワさん

「オクワ酒屋」を経営する髭と眼鏡の男性。博識かつ研究熱心な酒造家で、未知の名酒を作るために旅に出ることもある。テンプラたちのたまり場として店を提供し、ヒデヨシのツケにも寛大。店ごと船旅に出る「果てしなき水の旅」などの騒動にも巻き込まれる気のいい人物。

ヒジリヤマ

時計屋で修業中の若い猫。丸眼鏡が特徴。アタゴオル以前の初期作品から登場しており、名前は作者の高校時代の同級生に由来する。

フーコ

「物語」シリーズに登場した人間の女性で、ヒデヨシたちの遊び仲間。後に糠の目博士の助手として再登場したが、現在は登場機会が減っている。

糠の目博士

元アタゴオル住人の発明家。ヒデヨシの悪戯に耐えかねて移住したが、命懸けの実験台としてヒデヨシの生命力が不可欠であることに気づき、再び関わりを持つ。

ギルバルス

CV:田辺誠一
右目に眼帯をした(実は隻眼ではない)さすらいの超猫。常に冷静沈着で、「月の光がある限り不死身」と豪語する圧倒的な魔力の持ち主。妖術使いの狐に殺された弟の敵討ちのためにアタゴオルを訪れた。飛行能力を持ち、横笛を得意とする神秘的なキャラクターで、強敵との戦闘において真価を発揮する。

唐あげ丸

CV:大林隆介
アタゴオルで「唐あげ床屋」を営むバイオリニスト。フルネームはハサミ夜・コミ夜・唐あげ丸。バイオリンの演奏でカニを操って散髪を行う超一流の技術を持つが、非常に繊細で躁鬱の気が激しい。作曲に行き詰まると爆弾を撒き散らすなど、ヒデヨシとはベクトルの違う「お騒がせ猫」である。冬場は喫茶店「粉雪亭」を経営。

ヒデ丸

CV:ゆりん
唐あげ丸の弟子であるシャムの子猫。真面目で機転が利き、師匠の暴走を止める役割を担う。ヒデヨシを「親分」と慕って遊びに付き合うなど、主にツッコミ役として活躍する。

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