オースティン&アリー(Austin & Ally)のネタバレ解説・考察まとめ

『オースティン&アリー』(Austin & Ally)とは、2011年からディズニー・チャンネルで放送されたドラマシリーズ。高い歌唱力を持ち、スターを夢見るオースティンと、真面目でおっちょこちょいの天才ソングライター、アリーが結成した音楽デュオを取り巻くドタバタコメディーを、ミュージカル仕立てで賑やかに描く。

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『オースティン&アリー』(Austin & Ally)の概要

『オースティン&アリー』(Austin & Ally)とは、2011年から2016年にかけてディズニー・チャンネルで全4シーズンが放送されたアメリカのドラマシリーズ。日本ではディズニーチャンネルで2012年、Dlifeで2013年5月26日より放送が開始となっている。
高い歌唱力を武器にスターを夢見るオースティンと、真面目ではあるものの、極度のあがり症でおっちょこちょいの天才ソングライターのアリーが結成した音楽デュオが一夜にして大ヒットを飛ばしたことから始まるシチュエーション・コメディー作品で、彼らの音楽や恋を取り巻くドタバタをミュージカル仕立てで賑やかに描く。
主演のオースティン・ムーン役には人気バンド「R5」のロス・リンチ、オースティン・ドーン役にはドラマ『WITHOUT A TRACE/FBI 失踪者を追え!』に出演し、歌手としても知られるローラ・マラノが演じ、彼らの人気を後押しするブレイク作品となった。
ミュージカル風作品という事で作中に登場する楽曲も人気を博し、シーズン1の楽曲で構成された『オースティン&アリー サウンドトラック』、シーズン2と3の楽曲を集めた『オースティン&アリー:ターン・イット・アップ サウンドトラック』、シーズン4の楽曲を収録した『オースティン&アリー もう一度最初から』の3枚のサウンドトラックが発売されている。

『オースティン&アリー』(Austin & Ally)のあらすじ・ストーリー

デュオ結成

歌手志望のオースティンは、ある日楽器店でソングライターのアリーと出会う。オースティンは彼女の作った曲を耳にし、それをアレンジして歌ってネットにアップする。するとその曲が一夜にして大ヒットを記録してしまった。ヘレン・ショーで曲を披露すると、明日も新曲を作って出演すると約束してしまう。曲を作れないオースティンはアリーに助けを求め、二人の音楽活動は幕を開けるのであった。
最初は遅刻魔のオースティンにアリーが反感を抱いたり、アリーが作った曲の歌詞が「自分らしくない」としたオースティンが歌唱を拒否したりと様々なすれ違いを経験するが、好きなことを共有し、協力してオースティンのアンチを突き止めたりと互いに絆を深めていく。
さらにそれぞれの親友である、映画監督志望のデズと、なんでも屋のトリッシュの助けを借りながらオースティンはキャリアを築き、アリーは自身のステージ恐怖症を克服しようと奮闘する。そうして4人は固い友情で結ばれ、それぞれの夢や恋を支え合う関係性となっていく。

深まる関係性

オースティンの人気はさらに高まり、彼は初のアルバム制作や大規模なツアーに挑戦する。アリーは彼のメインソングライターとして活躍し、徐々に自身の音楽キャリアについても真剣に考え始めた。オースティンとアリーは互いへの想いを意識するようになる一方で、キャリアの拡大に伴う新たな問題に悩んでいた。その反面、アリーはステージ恐怖症を少しずつ克服し、自身の歌声を披露する機会も増えていく。
オースティンへの恋心を自覚するアリーだが、オースティンにはMV撮影で出会ったキラという彼女ができてしまう。そして彼への気持ちを抑え込むアリーの前にも、旧友であるエリオットという男性が現れ、急速に仲を深めるようになっていった。それを見ていて複雑な感情を抱くオースティンはようやく自身がアリーを異性として見ていることを自覚するものの、これまでに築いた関係性を壊すことに怯えて二の足を踏んでしまっていた。
2人が両思いであることを知っているデズとトリッシュは、やきもきする日々を送る。
想いが通じ合ったオースティンとアリーは交際を始めるが、その交際は試練の連続だった。妙に気まずい空気が流れてしまい、二人で曲作りをする時もその気まずさは消えない。そんな時、トリッシュが映画音楽の仕事をとってくる。その仕事は「アニメ映画用の歌をプレゼンして、プロデューサーが気に入れば採用」というものだったが、その歌を作るにあたっても、2人の意見はすれ違ってしまうのであった。

それぞれの道への葛藤

オースティンは自身初の、アリーの曲を引っ提げての大規模なツアーが始まり、すっかり自ら歌うことへの自信を深めたアリーも、ソロアルバム制作に取り組むことになった。それぞれが新たなステップへと進む中で、物理的な距離や多忙なスケジュールが、彼らの関係に影響を与えていく。そんな日々のさなか、レコード会社からの圧力や、常に民衆の興味の対象として晒されるオースティンとアリーは徐々に疲弊していくようになる。さらにそれぞれのキャリアを優先する中で、彼らの心理的な距離も開いていってしまうこととなった。
そして、デズは映画学校への進学を、トリッシュはマネージャーとしての自身の将来を真剣に考え始めるなど、4人はそれぞれの現状や、将来へ向けての深い葛藤を抱き始める。

別れと変わらない友情

4人は高校を卒業し、それぞれの未来への選択に直面していた。オースティンは学業を終えて一時的に普通の生活を送ることを決め、アリーはツアーを中断して次のアルバム制作に集中する。トリッシュはマネージャーとしての適性に悩み、デズはロサンゼルスの映画学校への進学を決めていた。オースティンとアリーは一時的に別れるが、互いへの愛情と、才能への信頼は変わることがなかった。彼らは共に音楽を作り、最終的に公私ともにパートナーとなる夢を貫くことを決意した。オースティンとアリーは結婚して子供をもうけ、デズは映画制作の道を歩み、トリッシュはなんと女優として成功を収めていた。大人になっても彼らは一堂に会し、互いを支え合う友情を変わりなく育むのであった。

『オースティン&アリー』(Austin & Ally)の登場人物・キャラクター

主要人物

オースティン・ムーン(演:ロス・リンチ)

出典: prcm.jp

オースティン・ムーン

日本語吹き替え:高梨謙吾
抜群な歌唱力をもち、ナルシストで自信家でスターを夢見る。アリーのパートナーであり親友。アリーを何かと気にかけていて、彼女が困っているときには必ず力になっている。楽しいことが好きでアリーと正反対の性格。15話で、傘恐怖症とわかるが克服した(4年生のころ、傘がベルトに引っ掛かりそのまま傘を開いたらズボンがぬげてしまい、みんなの前で恥をかいたから)。好きな物はパンケーキとチアリーダー。

アリー・ドーソン(演:ローラ・マラノ)

出典: www.fanpop.com

アリー・ドーソン

日本語吹き替え:下山田綾華
ソングライターとしての腕は天才だが、おっちょこちょいで緊張すると髪の毛を噛むくせがある。父親の営む楽器店「ソニック・ブーム」でよく店番をしている。ルールは絶対に守る、まじめな性格。よく「私のノートに触らないで!」と言っている。店のルールを破って楽器を勝手に演奏するオースティンを最初は良く思っていなかったが、徐々にパートナーであり親友でかけがえのない存在となっていく。極度のあがり症だったが、29話で克服した。好きな食べ物はピクルス。

トリッシュ・デ・ラ・ロサ(演:レイニ・ロドリゲス)

トリッシュ・デ・ラ・ロサ

日本語吹き替え:市川愛子
アリーの親友で、自称アリーとオースティンのマネージャー。アリーとは幼稚園のころからの仲。バイトをしているが、すぐにクビになってしまうためエピソード毎にいつも違うバイトをしており、3日以上同じバイトが続いたことはない。
そのため、バイトの履歴書の量はすごい。デズとはあまり仲はよくないが、2人ともゼイリアンという映画のファンでそれについては話が合う。

デズ ・ペラート(演:ケイラム・ワージー)

デズ ・ペラート

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