『朝ドラ』実在ヒロインのモデルたち…と、陰の主役たち

『あさが来た』の白岡あさをはじめ、『朝ドラ』の中には、実在の人物をモデルにしたストーリーも多々あります。そんな朝ドラヒロインのモデルをご紹介。敬称略です。

『ゲゲゲの女房』

ヒロイン名:村井布美枝(旧姓飯田)
元となった人物:武良布枝

水木しげる先生と奥さんの二人三脚的な物語です。

武良布枝プロフィール

飯塚家の三女として誕生。姉たちが嫁いで後も家の商売を手伝ったり、祖母の世話などをしていた。祖母の他界後は結婚適齢期を過ぎてしまっていた。1961年、武良茂(水木茂)との縁談が持ち上がる。仲人口とはまるで違う貧乏暮しに愕然としつつ、懸命に漫画に取り組む姿に敬意を抱くようになる。

出典: ja.wikipedia.org

雑誌や人物の名前等の変更はありましたが、概ね実話通りだったようです。最初敬語で話していた茂さんが、仕事場を滅茶苦茶にされた途端タメ口で怒っていたのが、仕事人ぶりを表していましたね。以降、お国訛りのタメ口で話すのがまたいい。ところどころアニメ的な要素(絵に描いた一反もめんが怒るなど)もあり、楽しく脚色されていました。

個人的影の主役:浦木克夫。茂とは「ゲゲ」「イタチ」と呼び合うかつての占有です。金儲けのことしか頭にありませんが、不思議と憎めませんでした。

『カーネーション』

ヒロイン名:小原糸子
元となった人物:小篠綾子

ファッションなどのブランドで有名なコシノ三姉妹の母親の一代記です。

小篠綾子プロフィール

やっぱりだんじりが好きだったそうです。

コシノ三姉妹の母にして、自身もまたファッションデザイナー。三女美智子を妊娠中に夫が戦死。洋装の店を経営していたが、テレビでの露出も増えた。次女ジュンコの番組に飛び入り参加したのがきっかけ。「朝の連続テレビ小説」で自身の一代記が放送されるのを熱望していたという。

出典: ja.wikipedia.org

男の子にも喧嘩で負けないほど強かった少女が裁縫に魅せられて…というのが始まりだったんですが、成長とともに挫折を味わうように。成長期以降は力で男の子にかなわず、いじめられていた喧嘩仲間の勘助を助けに行って逆に助けられる、ミシン目当てで「働きに出て」世間の厳しさを知る…。それでも負けないのは朝ドラだからじゃありません。

「若造は何もわかってない」と鼻で笑っていた若手デザイナーのファッションが人気と聞いて愕然とするシーンです。

娘たちの成長と、自身の感性が時代遅れのものになってしまったことを感じるシーンが対比になっていたように思います。「楽じゃない方が面白い」という次女直子のセリフは胸に来ます。

個人的影の主役:小原ハル。糸子のおばあちゃんですが、戦時中空襲警報に怯えて避難を拒んだ店員相手に「よし、わしも一緒に死のう」。カッコイイというか、安心できますわ、このおばあちゃんがいるだけで。

『花子とアン』

ヒロイン名:村岡花子(旧名安東はな)
元となった人物:村岡花子

『赤毛のアン』翻訳者の物語。結婚に関するゴタゴタで、実情を知る人たちは心配していたようです。

えどまち
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@edono78

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