ミシシッピー殺人事件(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『ミシシッピー殺人事件』(ミシシッピーさつじんじけん)とは、1986年にアメリカのアクティビジョンが発売した、コモドール64、Apple II用のアドベンチャーゲームのソフト。日本ではジャレコがライセンスを得る形で、ファミリーコンピュータとMSX2への移植版も発売された。航海中の外輪船を舞台に、船内で発生した殺人事件を解決することを目標としたグラフィック移動型の推理アドベンチャー。数多のプレイヤーを手詰まり状態に追い込んだ、理不尽なまでの難易度の高さで有名である。

『ミシシッピー殺人事件』(ゲーム)の概要

『ミシシッピー殺人事件』(ミシシッピーさつじんじけん)とは、1986年にアメリカのアクティビジョンが発売した、コモドール64、Apple II用のアドベンチャーゲームのソフト。日本のジャレコがライセンスを得る形で、1986年にファミリーコンピュータ(ファミコン)、1987年にはMSX2への移植版が発売された。
舞台はアメリカのセントルイスからニューオリンズへ向かう外輪船。タイトル通り、船内で殺人事件が発生する。プレイヤーは、偶然その船に乗り合わせていた探偵とその助手のコンビを操作し、複数の容疑者たちからの証言や証拠品を得ながら、真犯人を突き止めることを目標にしている。ファミコン向けのゲームソフトでは『ポートピア殺人事件』に次ぐ、史上2作品目の推理ゲームである。
一般的なグラフィック移動式のアドベンチャーゲームの一種ともいえるが、容量に限界のあるメモ機能や、容疑者たちから一度きりしか聞けない証言、ファミコン版から追加された「即死トラップ」のある部屋など、数多のプレイヤーを手詰まり状態に追い込む、理不尽なまでの難易度の高さでも知られている。

『ミシシッピー殺人事件』(ゲーム)のあらすじ・ストーリー

船内で起こった殺人事件

6月のある日、セントルイスからニューオーリンズへと向かっていた外輪船「デルタ・プリンセス号」。その船に客として乗船していた探偵のチャールズ卿と助手のワトソンは、散歩がてらに乗員・乗客たちを訪問して過ごしていた。
穏やかな時間を過ごす彼らだが、とある一室で他殺体が見つかる。船長のネルソンがいうには、その男はブラウンという名で、ネルソンと共にデルタ・プリンセス号を共同経営していた人物だという。
この船には判事のカーター、女性のディジー、ボランティアをしているウィリアム、職業不詳の女性テーラー、未亡人のヘレン、船員のヘンリーの6人が乗船していた。チャールズ卿とワトソンは、事件解決のために彼らに協力してもらいながら捜査を開始する。

凶器の特定

捜査を進めていくと、乗員と乗客たちは、さまざまな事情で互いに憎み合っているという状況が浮き彫りになっていく。疑心暗鬼に陥った彼らの話を聞き、苦戦しながら捜査を進めていた2人は、落とし穴が仕掛けてあった部屋のベッドから小さな鍵を発見する。
さらに、その部屋に仕掛けられた罠をくぐり抜けながら探索を続けていると、机の引き出しから小さな弾丸が見つかった。
続けて、チャールズはウィリアムの部屋のドレッサーからピストルを発見した。しかしチャールズは証拠としてそのピストルを押収したものの、決してウィリアムを疑うことはしなかった。
テーラーの部屋を調べていた2人は、彼女の部屋から銃の箱を見つけた。さらに、ブラウンの遺体があった4号室の前で銃のグリップを発見する。様々な場所にバラバラに置かれる形で、証拠は次々に集まっていく。しかし、依然として犯人に直接的に繋がる証拠は見つからずじまいであった。

事件の真相

乗員・乗客の人間関係にもスポットを当てて調査を続けていた2人は、船員のヘンリーがブラウンの実の息子だったことを突き止めた。さらに、ウィリアムの部屋で発見された銃から発射された弾丸は、ブラウンを殺害した凶器と一致したことも判明する。
手がかりを得たチャールズとワトソンがそれらを軸に捜査を進めていくと、ディジーの部屋でテーラーから預かった手紙を発見する。
その手紙は「ゴールデン」という人物に宛てた手紙のようで、鉱山の採掘証明書が同封されていた。
ヘンリーに話を聞いてみたところ、テーラーの本名は「ベロニカ・ゴールデン」であることを教えてくれた。さらに、ヘンリーはゴールデンのことを愛しているという胸の内を、チャールズとワトソンに打ち明けるのであった。
集まった証拠や情報をもとにチャールズが推理した結果、ブラウンはかつてテーラーの父親を騙し、鉱山の採掘権を奪って自殺に追い込んでいたという真実が明るみに出る。さらに、テーラーはブラウンに船室に呼び出され、脅迫も受けていた。その際に2人はもみ合いになり、彼女は銃の引き金を引いてしまったという。犯人はテーラーだが、彼女にブラウンを殺す意思はなく、不幸な事故としか言いようのない事態だったというのが真相だった。
こうして、船上という巨大な密室で発生した殺人事件は、過去の悲劇が引き金となってしまった、悲しい出来事として幕を閉じていくのであった。

『ミシシッピー殺人事件』(ゲーム)のゲームシステム

メモ

事件発生後、チャールズとワトソンは容疑者となった乗員・乗客たちの話を聞いて回ることになる。
彼らの証言は「メモする」というコマンドを選択することでワトソンがメモをとってくれるため、証拠として保存することができる。このメモは、ほかの容疑者に提示することで新たな証言を引き出すアイテムとして使うことも可能になる。
しかし、メモできる数には上限があり、上限を超えると古いメモから削除されていくため、重要でない事柄でまでメモを取ると手詰まりを招く仕様となっている。
さらに、単なる噂や悪口レベルと思える証言が、実際には重要な証言となる場合もあり、容疑者の話が重要な証言か、単なる世間話かは、聞いただけでは容易に判断することができない。
さらに、本作には「メモコマンドの表示される証言を1回しかしてくれない」という特徴もある。そのため、見落としなどがあって同じことをふたたび聞くと、それ以降は「もういいました」としか返ってこなくなってしまうのだ。
つまり「メモする」を適切なタイミングで選びそこねてしまうと、重要な情報を手に入れることができず、真相に辿りつくことは不可能になってしまう。

「死にゲー」要素となるトラップ

こちらは壁から飛んできたナイフが頭に突き刺さり死んでしまった主人公。初見プレイでこのトラップを回避するのはほぼ不可能だろう。

PC版では入室できなかった部屋を使った、ファミコン版のオリジナル要素。
本作品には、理不尽なトラップが数多く仕掛けられていることでも知られている。
例を挙げていくと、1号室と14号室の客室には落とし穴が仕掛けられており、落ちると断末魔と共にゲームオーバーを迎えてしまう。このほか、16号室の客室の壁にはナイフが飛んでくるというトラップも仕掛けられており、これも当たればやはりゲームオーバーとなってしまう。このナイフは部屋に入った途端、チャールズ目掛けて一直線に飛んでくる。主人公側の移動速度が遅いので、飛んできたものが何かを確認するまでもなく、すぐに避けなければ即死してしまうのだ。ナイフが飛んできてから一歩も動かずにいると、見事にチャールズの額に突き刺さってしまうため、そのシュールな姿はインターネット上でもよくネタにされている。回避がわずかに遅れると、グラフィック上は帽子の上を掠めた状態なのに刺さったと見なされゲームオーバーとなる。
遺体発見の前の探索パートでこれらのトラップに引っかかってしまい、銃殺体を発見する前に自らが死体と化すのも本作の「お約束」となっている。
ちなみに、事件が解決しても、これらのトラップを用意した人間は謎のままとなっている。

『ミシシッピー殺人事件』(ゲーム)の登場人物・キャラクター

主要人物

チャールズ・フォックスワース卿(Sir Charles)

右側の青い服の男性がチャールズ。トラップで飛んできたナイフが刺さり、立ったまま死んでいる。

本作の主人公となる探偵。デルタ・プリンセス号の一等船室3号室に滞在していた乗客で、航海中に殺人事件に出くわしてしまう。優れた推理力と観察力を活かし、殺人事件を解決しようと奔走する。

ワトソン(Watson)

落とし穴に落ちたチャールズを見て、プレイヤーに頼んでくるワトソン

チャールズの助手。アクティビジョン版では「リージス (Regis)」という名前になっている。証拠品集めやメモ取りなどを担っており、彼のセリフがそのままコマンド入力の案内として扱われる。即死トラップに引っかかってチャールズが死んでしまうと、ゲームをやり直してくるよう、プレイヤーに必死に頼んでくる。
移動操作の際、基本的にはチャールズに合わせてついてくるように動いているが、終盤で「こくはつする」のコマンドを実行した場合のみ、1人で勝手に歩いていく。

デルタ・プリンセス号の乗員・乗客

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