ヒーローに偽物はつきもの! ウルトラマンの偽物~昭和編~
ヒーロー番組と言えばやはり偽物ヒーローの存在。
光の巨人ウルトラマンにも当然偽物が存在します。
さまざまな形で登場した偽物ウルトラマンを紹介したいと思います。
ニセウルトラマン
初代ウルトラマンで登場のニセウルトラマン。一作目からすでにニセウルトラマンの系譜は誕生していました。
特徴はなんと言っても釣り上がった目。一目見たらバレバレですが、お決まりの視聴者フィルターで、作中ではそっくりと言われていました。
それと足も尖っていますが、こちらは改造前のスーツの時点で尖っているので微妙なところ。
それと少なくともこの初代のニセウルトラマンはスペシウム光線を撃てません。……が、怪獣バスターズに登場する個体はたまに失敗するものの撃てるという秀才でした。
そしてその正体がこのザラブ星人。
なんとも言えない顔をしています。今後ウルトラマンに化ける怪獣や星人は大勢出てきますが、その走りとして強烈なインパクトを残しています。
ちなみに映画にも登場し、そちらでもニセウルトラマンに変身していますが割とすぐにバレました。
ニセウルトラセブン
サロメ星人が作ったセブンとまったく同じ形のロボット。
ザラブ星人もそうでしたが、本物を捉えてから動かすことで本物が暴れだしたと誤認させるやり口は非常に汚くて悪役としては最高です。
機械のせいか装飾が無駄に付いているので見分け方は簡単。作中ではまず頭だけだして誤認させていました。
のちのちのOVでも登場し、そちらではゾフィーからエースまでの偽物を作り上げていました。
エースロボット
ヤプールが作り上げたエースとまったく同じ性能のロボット。
エースキラーという超獣にウルトラ兄弟の力を吸収させ、エースをどれだけ圧倒できるかを魅せつけるためだけのロボット。
スペシウム光線やメタリウム光線、ウルトラブレスレットの猛攻を受け、最後にはM87光線で爆裂してしまいました。
同じ性能のロボットと言う割には動きが妙にぎこちないのが特徴。
ゲームではこのエースロボットでエースキラーを倒してしまうということも可能。面白い展開です。
アストラ
ウルトラマンレオの弟・アストラ。レオとそっくりですが、こちらもなんと偽物。
見分け方はなんとなんとまったくもってなし。ウルトラ兄弟を初め実の兄のレオすらも完璧に騙し、ウルトラ兄弟に不和を与えました。
しかし、その正体を妙にレオが好きな気がするウルトラマンキングに見破られ、変身も解けてしまいました。
その正体がこのババルウ星人。他の偽物と違い、完璧に変身することができるというかなり優秀な星人です。
メビウスにも登場し、ハンターナイトツルギに完璧に変身したりもしました。
完璧すぎてスーツの新造もしなくていいという制作側に優しい星人。
妄想ウルトラセブン
ウルトラ兄弟との関連が薄かったウルトラマン80に登場した妄想ウルトラセブン。
ウルトラセブンが大好きな少年の、悪人をこらしめてほしいという欲望がマイナスエネルギーとなり、ウルトラセブンの人形が巨大化してしまったもの。
正義のために悪人を懲らしめますが、それが行き過ぎてしまい、80は戦うことになります。
行き過ぎた正義は悪と変わりないという深い問題に切り込んだお話でした。
しかし、あくまで妄想ですがセブンは客演が多すぎる気がしますね。
というわけで昭和のニセウルトラマンたちでした。
ニセウルトラマンはもちろん平成ウルトラマンにも数多く存在しますので、そちらもいずれ紹介したいと思います。
ありがとうございました。