RONALDO/ロナウド(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『RONALDO/ロナウド』とは、アンソニー・ウォンケ監督による2015年の英ドキュメンタリー映画である。ポルトガル出身のプロサッカー選手、クリスティアーノ・ロナウドの人生とキャリアを深く掘り下げ、輝かしい成功の裏にある苦悩や家族との絆、幼少期からの歩みを描き出している。製作総指揮は『セナ』を手掛けたアシフ・カパディアが務め、14ヶ月に及ぶ密着取材を敢行。マデイラ島やマドリード等で撮影され、2015年11月に世界公開された。

家族・友人の存在

クリスティアーノ・ロナウドは圧倒的な天才であった。しかし、誰にでも過去があるように彼にも過去があり、それは苦しく寂しいものだった。
幼い頃に両親の下を離れてサッカーに明け暮れる日々を送り、プロになった後も凄まじいプレッシャーやメディアからの執拗なストーキングに耐えながら日々を過ごしている。その人生の過酷さは想像を絶する度合いである。

家族や友人といる時の彼は本当に自然体であり、安心感を覚えさせる表情を見せる。一方で、作中にチームメイトとのシーンが数少ないことからも、彼の立場の異質性が窺える。関係は良好ではあるが、それ以上でも以下でもないという距離感は、ある意味で辛く苦しい。天才や秀才の真の気持ちを理解することは容易ではないが、この映画は、その孤独や葛藤を分かろうとする気持ちを観る者に伝えてくれる。

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