ごちうさの聖夜☆ クリスマスマーケット
舞台のモデルがアルザス地方なら、やはり欠かせないのがクリスマスマーケット。作中にも登場しました。この作品は「まんがタイムきららMAX」(芳文社)にて漫画が連載。WHITE FOX、キネマシトラスにてアニメ化されています。
クリスマスマーケットとは
毎年ヨーロッパの各都市の広場で、キリストの誕生を祝うクリスマスとその前4週間の準備期間に開催されています。街並みはきらびやかな電飾に彩られ、クリスマスならではの小物やオーナメント、体の温まるワインやお菓子等の露店が立ち並びます。
クリスマスツリー発祥の地 ストラスブール
ストラスブールのクリスマスマーケットは1570年に始まり、フランス国内では最も歴史が古いとされています。またストラスブールは「クリスマスツリー発祥の地」であると言われています。同じアルザス地方のセレスタは「モミの国」と呼ばれるほど、モミの木が豊富だったそうで、セレスタ人文学図書館の資料には「1521年に初めてクリスマスツリー用にモミの木が売られた」という記録が残っています。アルザスの中心地ともいえるクレベール広場には、フランス一大きなクリスマスツリーがあり、国内のマーケットでは特に高い人気を誇っています。
オーナメントの由来
クリスマスツリーにモミの木が用いられるのは、冬でも葉が枯れずに青々としていることから、神や精霊の力が宿る木であると考えられ、春の到来と豊穣の願いが込められていたからだと言われています。ではモミの木のオーナメント(飾り)の由来とはなんでしょう。代表的なものを3つ取り上げてみました。
赤いりんご
16世紀初頭あたりから、アダムとイブの原罪の物語にちなんで、モミの木を「知恵の樹」「天国へそびえる樹」に見立てるため、赤いりんごが飾られるようになりました。しかし1858年のフランスの秋は寒さが厳しく、りんごが思うように収穫できませんでした。そこで代わりにガラスのボールを飾ることが発案され、これが今日のクリスマスオーナメントの始まりになったと言われています。
ベツレヘムの星
今から約2000年前、現在のパレスチナのベツレヘムの夜空に、イエス・キリストが誕生したことを知らせる八芒星が輝いたとされる言い伝えから、暗闇を照らす希望の光という意味でモミの木の頂上に飾られるようになりました。また併せて飾られるベルは、キリストの誕生を知らせるための喜びのベルであると言われています。
クリスマスリース
ツリーと同じく常緑樹をつかうことも、円をかたどっていることも、キリストの永遠の命を願っているということです。また常緑樹の葉には殺菌作用等があることから、魔除けや豊穣の願いなどもこめられているそうです。