ごちうさの「毛玉」☆ アンゴラウサギの生態に迫る
「ご注文はうさぎですか?」に登場するしゃべるうさぎ「ティッピー」。実際のアンゴラウサギとはどんな生き物なのかをまとめました。この作品は「まんがタイムきららMAX」(芳文社)にて漫画が連載。WHITE FOX、キネマシトラスにてアニメ化もされています。
ティッピーとは
喫茶店「ラビットハウス」のマスターが、ひょんなことから人間からアンゴラウサギの姿になってしまいました。彼はいつも孫娘の頭の上に乗っています。
アンゴラウサギとは
名前の由来は、原産地であるトルコの中央アナトリア地方の都市アンカラ(旧名アンゴラ)から。耳が短く、体は中型(2.5~3.5kg)。性格は非常におとなしくて我慢強く従順、ぬいぐるみのようにあまり身動きしません。
中央アナトリア地方の高原は、カッパドキアという奇岩地帯があることでも有名です。
モフモフの毛
毛の色は白、灰、黒と様々あり、長さは12~15cmにも達し、全身を覆っています。この特徴的な長い毛は原産のままのものではなく、18世紀半ばにフランス、19世紀後半にイギリスなどに輸出され、被毛を利用するために現地で品種改良されて生まれました。うさぎの毛は品質が良く、軽くて保温性が高いという利点から、毛皮や毛糸、織物などに用いられています。
この毛を剃ったら…
バリカンで毛を剃ると、驚くほどほっそりとしたうさぎが現れました。年に3~4回せん毛し、500gほどの毛を採ることができます。
何を食べている?
主食は牧草、他は一部の野菜などを食べます。ただし、犬や猫のように有毒なものを吐き出す能力が無いので、飼育されている場合はそのようなものは食べさせてはいけません。
どこに生息している?
上記のように改良を重ねた結果生まれた品種なので、自然の中で生きるには厳しく、野性のものは存在しないようです。人間の手で毛を剃ってあげないと、暑さでうさぎが死んでしまうこともあるのだそうです。人が手をかけなければ生きられない生き物です。一部では捨てうさぎも増えているとのことですので、もしアンゴラウサギを飼う機会がありましたら、責任もって最後まで飼いましょう。