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Bloc Party(ブロック・パーティ)とは、英国ロンドン出身のロックバンド。2004年に鮮烈なデビューを果たし、ダンス・ミュージックをベースとしたハードなロック・サウンドで音楽ファンから高い支持を得た。2012年に4thアルバム『フォー』をリリースした後、相次ぐメンバーの脱退を経て2人体制となるが、2015年と2023年には新メンバーを加え、新体制で復活を果たした。
Bloc Party(ブロック・パーティ)の概要
Bloc Party(ブロック・パーティ)とは、英国ロンドン出身のロックバンド。2002年に結成され、2003年に人気絶頂の新人バンドとして名を馳せていた「Franz Ferdinand」(フランツ・フェルディナンド)にデモ・テープを送ったところ彼らのライブの前座に抜擢され、音楽活動を本格的に開始する。2004年にメジャーデビュー。日本では同年7月にデビュー・ミニ・アルバムを発売し、8月には大型ロックフェス「サマーソニック04」で初来日を果たしている。
2013年にドラムのマット・トンが、2015年にはベースやサンプリングを担当していたゴードン・モークスが相次いで脱退。新たなベーシストとしてジャスティン・ハリス、ドラムにルイーズ・バートルを迎え、新体制での活動を開始した。2023年にはジャスティン・ハリスが脱退し、ベーシストとしてハリー・ディーコンが加入している。
ロンドンの学生アート・ロックシーン出身のロックバンドで、ギター・ロックにパンクやテクノ、ダンスミュージックなどの要素を組み込み、複雑なドラムラインに乗せた、知的で洗練されたメロディーが特徴のその音楽性は、しばしばポストパンクやニュー・ウェイヴ・リバイバルの一翼と紹介されている。
バンド名に特に意味はないが、アメリカの地方行事「Block Party」との語呂合わせで、「Block」の語尾のkを取ることでEastern Bloc(Soviet Bloc:冷戦時の東側という意味)を思わせるから、といわれている。
Bloc Party(ブロック・パーティ)の活動経歴
衝撃のデビュー

1999年、ギターボーカルのケリー・オケレケと、ギターのラッセル・リサックが音楽フェスティバルで出会ったことをきっかけにバンドの母体が誕生する。その後、ベーシストのゴードン・モークス、ドラマーのマット・トンが加入し、2003年に「Bloc Party」(ブロック・パーティ)としての活動が始まる。
彼らはイギリスのライブシーンで着実に評価を高め、既に人気バンドとして注目を集めていた新人バンド、Franz Ferdinand(フランツ・フェルディナンド)の前座に抜擢されたことで一気に注目を集める。そうして2004年にインディーズレーベルからリリースしたシングル「バンケット」が大きな話題となり、メジャー契約に漕ぎつけた。
2005年にはデビューアルバム『サイレント・アラーム 』を発表。性急なドラムとベースラインが絡み合うリズムセクションに、切れ味の鋭いツインギターが乗るという革新的なサウンドで、当時のロックシーンに衝撃を与えることに成功した。音楽雑誌『NME』では年間ベストアルバムに選出されるなど、批評家からも絶賛を集め、商業的にも大成功を記録。一躍、2000年代のUKロックを代表するバンドへと躍り出る。
成功と活動休止
2007年には2ndアルバム『ア・ウィークエンド・イン・ザ・シティ』をリリース。都市に生きる若者の孤独や不安をテーマにした内省的な歌詞と、より壮大で緻密に計算されたサウンドで、バンドの音楽的な深みを示した。
2008年発売のアルバム『インティマシー』では、エレクトロニックな要素をふんだんに導入し、ダンスミュージックへの接近を試みる。この音楽的な変化は賛否両論を巻き起こしはしたものの、常に変化を恐れないバンドの姿勢を明確にし、このエレクトロニックな要素を絡めたバンドサウンドは彼らの武器となっていく。
ここまでの精力的な活動で人気絶頂の中、彼らは2009年に活動休止を発表。各メンバーはソロ活動など個々のプロジェクトに専念する期間を設ける。
約4年間の沈黙を破り、2012年に活動を再開。4枚目となるアルバム『フォー』をリリースし、初期のような荒々しいギターロックへの回帰を見せた。
メンバーチェンジと新たなフェーズ

2012年発売のアルバム『フォー』を引っ提げてのツアー終了後、バンドはオリジナルメンバーであったベーシストのゴードン・モークスと、ドラムのマット・トンが相次いで脱退するという大きな転機を迎える。
一時はケリーとラッセルの2人体制で活動を継続していたが、2015年に新たなベーシストのジャスティン・ハリスと、当時まだ21歳だったドラマーのルイーズ・バートルが正式加入。新たなラインナップで活動を再開する。
2016年には新体制で初となるアルバム『ヒムズ』を発表。ゴスペルやR&Bからの影響を感じさせる、よりメロウで内省的なサウンドへと変化したこのアルバムで、バンドの新章の幕開けを印象付けた。
その後、デビューアルバム『サイレント・アラーム』の再現ツアーを行うなど、自身のキャリアを振り返る活動も行いながら、バンドは再び前進を続けていく。
2022年に前作より6年ぶりとなるアルバム『アルファ・ゲームズ 』をリリース。初期の攻撃性と緊張感を彷彿とさせながらも、現在のラインナップならではのダイナミズムと洗練さが融合したこの作品は、多くのメディアやファンから高い評価を獲得し、完全復活を力強く示した。
2023年にベースのジャスティン・ハリスが脱退。同年新たなベーシストとしてハリー・ディーコンが加入する。
Bloc Party(ブロック・パーティ)のメンバー
現メンバー
ケリー・オケレケ (Kele Okereke)

ボーカル、ギターを担当。1981年10月13日生まれ。バンド内では作詞、作曲も担当している。ナイジェリア出身の両親の元に生まれており、いとこは人種差別主義者に殺害されたという壮絶な人生経験を持つ。自身のそうした経験を元にした曲も残している。
ラッセル・リサック (Russell Lissack)
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ギター担当。1981年3月11日生まれ。ファッションアイコンとしての側面を持っており、特徴的な左右非対称の髪型は「Blocstyle」(ブロックスタイル)と呼ばれて人気を博す。有名になる前に、日本の雑誌『メンズノンノ』のヘアスタイルのスナップに登場した経験がある。
ルイーズ・バートル (Louise Bartle)

ドラム、パーカッション、コーラスを担当。2015年に加入した女性ドラマー。「動物」と称されるほど野性味あふれるドラミングが特徴。技術力とパワフルさを兼ね備え、バンドに新たな方向性をもたらした存在として各方面から高く評価される。
ハリー・ディーコン (Harry Deacon)

目次 - Contents
- Bloc Party(ブロック・パーティ)の概要
- Bloc Party(ブロック・パーティ)の活動経歴
- 衝撃のデビュー
- 成功と活動休止
- メンバーチェンジと新たなフェーズ
- Bloc Party(ブロック・パーティ)のメンバー
- 現メンバー
- ケリー・オケレケ (Kele Okereke)
- ラッセル・リサック (Russell Lissack)
- ルイーズ・バートル (Louise Bartle)
- ハリー・ディーコン (Harry Deacon)
- 旧メンバー
- マット・トン (Matt Tong)
- ゴードン・モークス (Gordon Moakes)
- ジャスティン・ハリス (Justin Harris)
- Bloc Party(ブロック・パーティ)のディスコグラフィー
- アルバム
- サイレント・アラーム
- ア・ウィークエンド・イン・ザ・シティ
- インティマシー
- フォー
- ヒムズ
- アルファ・ゲームズ
- Bloc Party(ブロック・パーティ)の代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- Banquet
- Helicopter
- Octopus
- The Love Within
- Bloc Party(ブロック・パーティ)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- Oasisのギャラガー兄弟からの悪評を覆したアルバム『ア・ウィークエンド・イン・ザ・シティ』