ヴィジット(The Visit)のネタバレ解説・考察まとめ

『ヴィジット』(The Visit)は、2015年に公開されたアメリカのホラー映画。作品冒頭で衝撃的なネタバレを繰り出したことで話題となった映画『シックス・センス』を世に送り出したM・ナイト・シャマランが、監督、脚本、製作のすべてを担当している。登場人物がカメラで撮影した映像を中心に物語が展開する、ファウンド・フッテージ方式が採用された、リアリティ溢れる演出が好評を博した。初対面の祖父母との対面旅行に出かけた姉弟を待ち受けていた恐怖と、その裏に隠された衝撃の真相を描き出している。

日本語吹き替え:野村須磨子
料理が得意で優しいが、家の中を嘔吐しながら徘徊するなど不穏な様子を見せる。祖父いわく「夕焼け症候群」を患っている。

祖父(演:ピーター・マクロビー)

日本語吹き替え:側見民雄
元々農夫だったこともあり、大柄な体格をした老人。現在はカウンセリングのボランティアをしており、地域の医師や住民たちから感謝されている存在となっている。認知症を患っていて、たびたび行われていない仮装パーティーに出かけようとする。

『ヴィジット』(The Visit)の用語

夕焼け症候群(サンダウン症候群)

夕方になると認知症の症状が悪化する現象。
作中では祖母の奇行の理由として一時的に提示されるが、観客の油断を誘うための伏線としても生きている。

カメラ

ベッカとタイラーの姉弟が持っている重要アイテム。関係が断絶した母と祖父母との間を取り持つべく。この滞在をドキュメント映画に仕立てようと考えたベッカが持ち込み、タイラーにも協力させていた。
しかしそんな心温まる計画とは縁遠い、祖父母の奇行を記録するのに使うことになってしまう。

『ヴィジット』(The Visit)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

祖母の奇行の数々

祖母の奇行の一部も見ることができる予告編

初めて会う祖父母も優しく、楽しい休暇を過ごすはずだったベッカとタイラー。しかし、その希望は初日の夜から無残にも打ち砕かれることになる。祖母は夜になると嘔吐しながら家の中を歩き、全裸で壁を引っかき、最終的には兄妹の命を狙い、包丁を持って彼らの寝室に侵入しようとまでしているのだ。祖父にも異様な点は多々ありつつも、暗い邸宅の中で繰り返される祖母の奇行は多くの観客を震え上がらせた。この祖母が、本作のホラー演出の核を担っているといっても過言ではない。

『ヴィジット』(The Visit)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

本作の仮題は「Sundowning(夕焼け症候群)」

もともとこの映画の仮題は「Sundowning(夕焼け症候群)」だったという。認知症などの患者が夕方から夜にかけて行動が変化するという症状名で、作中では祖母の奇行の理由として、祖父がベッカに説明しているシーンが登場した。
祖母の病状を端的に表しただけとも言えるこの設定だが、「祖父母の様子が夜になると変わる」「子どもたちが夜間に異変を感じ始める」という構図にリンクしており、物語の核となるワードであることは間違いない。

本作『ヴィジット』の見どころと評判

あらすじからも分かるように、「祖父母の家で楽しい休日を過ごすはずだった姉弟が謎の恐怖体験に見舞われる」映画である本作だが、その見どころとして、祖父母の行動がおかしくなっていく恐ろしい展開、何故異常な現象が起きているのか探っていくミステリー要素、姉弟が休日を撮影するために持っていた手持ちカメラの視点から観る臨場感溢れる主観映像などが挙げられる。
特にメインとなるホラー要素ではただ驚かすだけではなく、見ていて不安を覚えたり、気持ち悪くなるような嫌な雰囲気を出す演出が注目ポイントとなっており、世界中で高評価を獲得した。

真面目な'おち'、散りばめられた伏線、不安を煽るカメラワーク、フィラデルフィアのどんよりした空。「おかえりシャマラン」と言いたくなる原点回帰を成し遂げ、彼の'失われた10年'に終止符を打ったであろう今作は、我々がそもそもなぜ彼の作品の虜になったのか、それを思い出させてくれるには十分な出来栄えでした。

出典: movies.yahoo.co.jp

映画自体は正直 本当に そのまま シックスセンスの時のシャマランが帰って来た感じ!いや、演出上手いなあー!見事に大どんでん返しやられました!場内も笑いが起こったり 緊張で深呼吸頻繁にする人いたり、上映終了後にもザワザワが凄かったです。今、観るのない人は観といた方がいいですよ!

出典: movies.yahoo.co.jp

気になる作品の評判は、アメリカでは高評価で批評家の反応も上々、日本でも「久々にシャマラン監督のセンスが良く出てる」と良い感想が多いようです。近年のシャマラン作品の低評価の理由に「シャマランの作る独特の雰囲気がない」「彼得意の『予想外のオチ』がない」という意見が多く見られたので、その点が改善されたのが高評価のポイントと言えそうです。

本作の「成功の立役者」ともいわれる映画プロデューサー・ジェイソン・ブラム

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