アニメ化もした人気作「ママレード・ボーイ」の吉住渉さんが、「シスコン女装男子」を主人公に描いた一作。
姉のことが好きすぎる弟・のえるが男子禁制寮に入ってしまった姉を追いかけ女装で学園に転入するというストーリー。
今でこそ「男の娘」をモチーフにした作品は増えてきましたが、吉住渉さんの着目はとても早かったと言えるでしょう!
ドタバタ系のギャグマンガが溢れる少女マンガ誌の中でも、独特のシュールさを持つ4コママンガ。
作者の茶畑るりさんは、静岡出身。
デビュー当時の1991年は14歳で、1992年から8年間連載していました。
地元静岡では、地元企業とコラボした商品を展開したこともあります。
コギャルブームをリアルタイムで描き出したマンガ作品!
移り変わりが激しい流行と、改装・工事・移転を繰り返す渋谷の街を追いかけて描くのは大変だった…という藤井さんのコミックスでのコメントも印象的。
「PHS」、「ハイビ柄」、「厚底」、「めちゃイケ」など、当時を象徴するフレーズがたくさん登場するので、当時読んでいた人もいなかった人も今読み返すとそれぞれの『あの頃』が思い出されるのではないでしょうか。
あゆかわさんの作品は、どたばたギャグやプラトニックラブを中心としたりぼんの作風の中でちょっぴりアダルトだったため記憶に残っている人もいるかもしれません。
こちらも「GALS!」同様、当時のギャル感を持ったキャラクターが魅力的でした。
「聖ドラゴンガール」や「夢色パティシエール」で人気を博した松本さんによる、ピアスから声が聞こえてくるというちょっぴりSF(?)的なストーリー。
同時収録「プチプチ注意報」はヴァンパイアの小学生を主人公にしたストーリーで、短期連載ながら最終回で大人になったキャラクターたちが再会するというシーンを描き出すドラマ展開はさすが!
朝比奈さんの作品では、主人公となる明るい女の子とヒーローとなる男の子が友達(悪友?)のように喧嘩ともいちゃつきともつかないやりとりを交わすシーンが多く描かれます。
デビュー作である「たまに無敵仕様」も含め、飾らない二人の関係に憧れた人もいるのでは?
作品内に必ず「なぞなぞ」を組み込んでくる&かつギャグとして落とす、という荒業4コマ。
宇宙人など個性豊かなキャラクターを巧みに動かしながら進行していくギャグは、時折ブラックさも秘めていました。
高い画力で美しい作品を生み出す酒井さんの初連載作品。
学校や家庭でうまくいかない、絵を描くことを趣味とする少女があこがれの絵描きに会いに行くというストーリー。
同時収録の他二編についても、思春期の揺れる気持ちを描き出し、少年少女に寄り添う内容となっています。