1815年、ツーロン
19年間投獄されていたジャン・バルジャンは、ジャベールから仮出獄を言い渡される。世間の冷たさにバルジャンの心は荒み、銀の食器を盗んで逃げようとする。司教に人としてのあり方を諭されたバルジャンは、過去を捨て新しい人生を生きようと決める
出典: www.tohostage.com
「銀の燭台」のエピソードは道徳の授業の題材にもなっていたため、ご存知の方も多いかと思います。
この物語はその後、"燭台事件"によって更生したジャン・ヴァルジャンの高潔な生きざまを種種多様な波乱を抱えるキャラクターたちの人生と絡めながら描いてゆきます…
ジャン・ヴァルジャン
主人公。貧困からパン一切れを盗んだカドで投獄された上、19年の歳月をふいにした怒りにより社会への憎悪に満ちていたが、仮釈放の際に出会ったミリエル司教の温厚さによって更生。名を改めてミリエル司教から受けた善行を社会に還元してゆく。
ミリエル司教
心正しい聖職者。彼の与えた施しがジャン・ヴァルジャンの倫理観に大きな影響を与える。
ジャヴェル
規律正しい警部。「法」を盲信しており、仮釈放のまま監獄に戻らなかったジャン・ヴァルジャンを再収監させることに執念を燃やす。
ファンティーヌ
更生後のジャン・ヴァルジャンの経営する工場で働いていた女工。父なし子をよそに預けていることを黙って働いていたことが同僚の不興を買い陥れられて解雇、貧困を極めて売春婦に身を落とす。
紆余曲折あって今わの際にジャン・ヴァルジャンに巡り合い、娘のコゼットを託して息を引き取る。
コゼット
ファンティーヌの娘。一時期は預けの家で虐待の憂き目に遭っていたが、ファンティーヌとの約束によって身元を引き受けたジャン・ヴァルジャンの養女になる。美しく気立ての良い娘。
テナルディエ夫妻
ファンティーヌがコゼットを預けた家の夫婦。不遜な詐欺師。
マリユス
後半部の主人公とも言える人物。貴族の家に生まれ物質的には不自由のない生活を送ってきたが、親族内での不和による悩ましさを抱えながら成長する。
そんなさなか同じ大学の生徒に誘われたことをきっかけに「ABC友の会」に所属。彼らの繰り広げる過激な学生運動に巻き込まれるが、その一方で街中で偶然出会ったコゼットと恋に落ちたりするなど、作中で最もお年頃らしい揺れ方を見せる青年。
エポニーヌ
テナルディエ夫妻の娘。隣家の大学生・マリユスに報われない恋心を抱きながらも献身的に尽くす。健気な少女。
ガヴローシュ
テナルディエ夫妻の息子。両親からはネグレクトを受けたが自力で生きる知恵を身につけており、年のわりに肝が据わっている。
後にABC友の会の活動に加担。
アンジョルラス
マリユスの所属する学生政治団体「ABC友の会」の主催者。才覚、容姿共に抜きんでたカリスマ気質の青年。
貧困によって心身ボロボロになったファンティーヌが過去の自分と対話するシーン
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