『旅猫リポート』とは、有川浩による長編小説、およびそれを原作とした絵本、演劇、ラジオドラマ、映画、朗読劇などのメディアミックス作品である。元野良猫のナナと、ある事情からナナを手放す決意をした飼い主のサトルが、新しい飼い主を探す旅に出る物語。銀色の車で旧友を訪ね歩く一進一退の旅路を通じ、一人と一匹の深い絆が猫の視点を交えて描かれる。結末に待ち受ける切なくも温かい奇跡は多くの読者の涙を誘い、猫愛好家のみならず幅広い層から「泣ける物語」として支持されている作品である。
中学時代におけるサトルの同級生。現在は父方の祖母が守ってきた田畑を受け継ぎ、農家を営んでいる。特別に猫愛好家というわけではないが、農作業における実利を考え、母猫とはぐれてしまった茶トラの「チャトラン」を拾って育てている。
マイペースな性格ゆえに中学時代は周囲から浮くこともあったが、逆境にあっても自分を哀れまないという共通の価値観を持つサトルとは、固い友情で結ばれている。一見ぶっきらぼうな物言いをするが、他者への思いやりを持つ人物。
スギ/杉 修介(すぎ しゅんすけ)(演:大野拓朗)
サトルの高校・大学時代の同級生。富士山を望む絶好のロケーションで、ペットと同伴可能なペンションを経営している。猫の「モモ」と犬の「トラマル」を飼っている。犬派。
物語のエピローグでは、妻のチカコとの間に子供を授かったことがナナの口から語られている。
チカコ/杉 千佳子(すぎ ちかこ)(演:広瀬アリス)
スギの妻で、サトルたちの同級生。ペンションを共に切り盛りしており、こちらは猫派。エピローグでは子供を授かったことが語られている。
サトルの親族
ノリコ/香島 法子(かしま のりこ)(演:竹内結子)
サトルの母方の叔母にあたる、独身の女性。判事という職業柄、転勤を繰り返す多忙な生活を送る。自身も若くして両親を失い、8歳上の姉(サトルの母)に育てられた過去を持つ。
12歳で天涯孤独となったサトルを引き取って育て上げた恩人でもある。かつて猫に噛まれたトラウマから長らく猫を苦手としていたが、後に弁護士へ転身して北海道へ移住した際、サトルやナナと再び同居することになる。
物語の結末では、自ら子猫を拾って育てる姿が描写されている。
動物
ハチ
サトルが少年時代に飼っていた、ナナとよく似た風貌の猫。サトルが両親を亡くした際、動物を愛する母方の親戚へと引き取られ、そこで大切に育てられた。
しかし、サトルが高校生の頃に不慮の交通事故により命を落としている。
モモ
CV:沢城みゆき
スギとチカコのペンションで飼われている猫。
虎丸
CV:前野智昭
スギとチカコのペンションで飼われている犬。
『旅猫リポート』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
オスなのに「ナナ」
原作小説での記述によると、ナナは「三毛っぽく見える」オス猫である。(三毛猫のオスは遺伝の関係で極めて少ない)
オスなのに「ナナ」という名前は少し違和感があるだけでなく、ナナ本人も「僕の性別に合致していないこと甚だしい」(6ページより引用)と記述があることから、必ずしも気に入っていなかったようだ。
ちなみに名前の由来は、カギシッポが数字の「7」に見えるから。「ラッキーセブンで縁起もいいし」(16ページより引用)と、サトルは気に入っていたようだ。
舞台・絵本化
目次 - Contents
- 『旅猫リポート』の概要
- 『旅猫リポート』のあらすじ・ストーリー
- 運命の出会い
- 新しい飼い主を探す旅
- 別れと再会
- つながる命
- 『旅猫リポート』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- ナナ(演:トム)
- サトル/宮脇 悟(みやわき さとる)(演:福士蒼汰)
- サトルの友人たち
- コースケ/澤田 幸介(さわだ こうすけ)(演:山本涼介)
- ヨシミネ/吉峯 大吾(よしみね だいご)(演:前野朋哉)
- スギ/杉 修介(すぎ しゅんすけ)(演:大野拓朗)
- チカコ/杉 千佳子(すぎ ちかこ)(演:広瀬アリス)
- サトルの親族
- ノリコ/香島 法子(かしま のりこ)(演:竹内結子)
- 動物
- ハチ
- モモ
- 虎丸
- 『旅猫リポート』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- オスなのに「ナナ」
- 舞台・絵本化
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