『ばら色の研究と花喰らふきみ』とは、ビリー・バリバリーによるBL漫画作品。フロンティアワークスのダリアコミックスより、2014年に発売された。薔薇の花で満ちた屋敷を舞台に繰り広げられる、不思議な青年と男の甘めで耽美寄りのラブストーリーを描いたBL作品である。「光る薔薇」を研究する葛ノ葉が資金援助を申し出てくれた蜂須川という男の屋敷を訪れると、そこは幼い頃、初恋の少女に失恋した苦い思い出の場所だった。しかも、蜂須川が思い出の初恋の相手だったと知る。
『ばら色の研究と花喰らふきみ』の概要
『ばら色の研究と花喰らふきみ』とは、ビリー・バリバリーによるBL漫画作品。フロンティアワークスのダリアコミックスより、2014年10月22日に発売。本作はビリー・バリバリーのデビュー作で、薔薇の花で満ちた屋敷を舞台に繰り広げられる、不思議な青年と男の甘めで耽美寄りのラブストーリーを描いたBL作品である。
「光る薔薇」を研究する葛ノ葉(くずのは)が資金援助を申し出てくれた蜂須川(はちすかわ)という男の屋敷を訪れると、そこは幼い頃、初恋の少女に失恋した苦い思い出の場所だった。しかも、蜂須川が思い出の初恋の相手だったと知る。
耽美的な雰囲気と不思議な世界観、ハッピーエンドと黒髪×金髪カップリング好きには嬉しい1冊。薔薇を食す稀有な人種の美しい青年と、薔薇を研究する科学者が織り成すロマンティックな世界観が魅力。
『ばら色の研究と花喰らふきみ』のあらすじ・ストーリー
薔薇を食す美青年
「光る薔薇」を研究する葛ノ葉(くずのは)は、資金援助を申し出てくれた蜂須川(はちすかわ)という男の屋敷へ赴く。そこは薔薇が咲き乱れる不思議な館だった。葛ノ葉にとってそこは、幼い頃に初恋の少女に失恋した苦い思い出の場所だ。
しかも、思い出の少女と同じように「薔薇を食す」蜂須川の姿に、葛ノ葉は彼が初恋の相手だったと知った。
「花を喰らふ者」の蜂須川は、葛ノ葉の開発する「光る薔薇」を食べるのが夢だと告げ、彼に噎せ返るような薔薇の香りのキスをするのだった。
そして蜂須川のもとで研究することに決める葛ノ葉。流されるように肉体関係を結ぶが、葛ノ葉は蜂須川の背負う運命を知り、彼を知るごとに芽吹きそうになる気持ちに気付く。
『ばら色の研究と花喰らふきみ』の登場人物・キャラクター
蜂須川(はちすかわ)
蜂須川(受)。薔薇の花咲き乱れる屋敷に住む、金髪碧眼の美しい青年。花のみを食する種族の生き残り。
かつて自分に薔薇を差し出してくれた少年・葛ノ葉を自身の食す薔薇の栽培させる名目で迎え入れる。バイセクシュアルで美しいもの好き。
葛ノ葉(くずのは)
葛ノ葉(攻)。貧しい薔薇研究家。外見は眼鏡をかけたダサめの青年で、研究オタク。
ひょんなことから蜂須川にその屋敷に迎えられ、彼のために薔薇を研究することとなる青年。幼いころ蜂須川のことは少女だと勘違いしていた。
パトロンとして現れた葛ノ葉のことは現在もそれなりの想いを抱いているらしく、誘われる形で肉体関係を結ぶ。
『ばら色の研究と花喰らふきみ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
ビリー・バリバリーの商業デビュー作
本作は作者であるビリー・バリバリーの商業デビュー作である。単行本は短編集となっており、『ばら色の研究と花喰らふきみ』、『朝とミーチャ』を含めた4つの短編が収録されている。
緻密で美しく華やかな絵柄が魅力
とにかく緻密で美しい、かつ華やかな絵が魅力的。
薔薇を食して生きる種族の美しい青年、彼のためにとびきりの薔薇を研究する男。研究云々以上に享楽的な日々を送る二人の姿は、映画『マリー・アントワネット』などを連想させる豪奢さときらびやかさがある。耽美的な雰囲気が好きな読者におすすめと言える作品である。
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