「和田誠」抱きしめたくなる様な愛しさを感じるイラストレーション
和田誠(1936年4月10日生まれ )は、日本のイラストレーター、エッセイスト、映画監督。大阪府生まれ。グラフィックデザイナー、イラストレーター。1959年多摩美術大学卒業、ライトパブリシティに入社、1968年よりフリー。1965年雑誌「話の特集」にADとして参加。1968年から4年数カ月「週刊サンケイ」の表紙に似顔絵を描く。1977年「週刊文春」の表紙(絵とデザイン)を担当し現在に至る。
多才という言葉だけでは和田誠を賞賛するのに、あまりにも言葉不足だと思う人は数知れないだろうと思う。イラストレーター・グラフィックデザイナー・アートディレクター・エッセイスト・装丁家・映画監督・アニメクリエイターなどなど、これでもかと思わせるほど多方面の貌を持つ見事なクリエイターである。
時代や時間、或いはトレンドといった一種の流行を超越して和田誠のイラストは存在し続けている。どうやってこのイラストのタッチは産み出されたのだろうと昔から思っていた、褒めちぎっておいてこう言うのも妙な感想ではあるけれど、和田誠のイラストには魅力を感じはするが、一見誰にでも描けそうな絵という印象はなかなか払拭することが出来ないでいた。しかし真似して描くことは出来てもオリジナルのモチーフやテーマで白紙から和田誠風のイラストを描くことは出来ないと思う。
描いてみて、遠くから見た“和田誠”と近くから見た“和田誠”はその巨大さが、全てにおいてスケール違いだと思い知らされる経験をさせて頂きました。