純潔のマリア(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『純潔のマリア』とは、『good!アフタヌーン』の創刊号(2008年)より連載を開始した石川雅之によるファンタジー漫画、およびそれを原作としたテレビアニメである。
百年戦争下のフランスを舞台に、戦いを嫌う処女の魔女・マリアの葛藤を描く。戦場を妨害する行動が大天使ミカエルの反感を買い、「純潔を失うと能力を失う」呪いをかけられながらも、自らの信念と愛のために争いへ介入し続ける。本編連載終了後、外伝『純潔のマリア exhibition』も刊行された。

『純潔のマリア』の概要

『純潔のマリア』(じゅんけつのマリア、英題:Sorcière de gré, pucelle de force)とは、『good!アフタヌーン』の創刊号(2008年11月発売)から第33号(2013年7月発売)まで連載された石川雅之によるファンタジー漫画、およびそれを原作とするテレビアニメである。テレビアニメは2015年1月から3月にかけて放送された。

百年戦争下のフランスを舞台に、戦いを極端に嫌う処女の魔女・マリアの葛藤と戦いを描いたファンタジー作品である。戦場にサキュバスを遣わして合戦を妨害するマリアの行動は天界の方針に反するとみなされ、大天使ミカエルから「純潔(処女)を失った瞬間に魔女の能力を失う」という呪いをかけられながらも、自身の信念と愛のために人々の争いに介入し続ける姿を描く。

本編完結後には前日談や後日談を描いた外伝『純潔のマリア exhibition』が『good!アフタヌーン』第45号(2014年7月発売)から2015年1月号(同年12月発売)まで連載された。

『純潔のマリア』のあらすじ・ストーリー

処女の魔女マリア

英仏百年戦争が続く中世フランスの森には、圧倒的な魔力を持ちながら戦いを嫌う魔女マリアが住んでいた。マリアは戦の気配を察知すると、使い魔であるサキュバスのアルテミスや強大な怪物を戦場へ送り込み、双方の戦意を奪うことで幾度となく戦争を中絶させていた。しかし、人間界の秩序や歴史に介入する彼女の行いは天界の方針に反するものとして問題視される。

天界の秩序を司る大天使ミカエルが地上へ降臨し、マリアに対して「人の前で禁術を使用した場合、ミカエルの槍により滅ぼされる」という制約を課す。さらに「純潔(処女)を喪失した瞬間に魔女としての全能力を失う」という呪いを掛けられたマリアに対し、天界は幼い監視役として天使エゼキエルを遣わした。

大規模戦の勃発

介入行為の制限を受けながらも、マリアは人間への愛情や平和への願いを捨てず、監視の目をかい潜りながら戦の阻止を試み続けた。その過程で、マリアに想いを寄せるフランス人の青年ジョセフや、過酷な現実を生きる村人アン、さらには他の魔女たちとの交流を通じて自身が戦いを拒絶する真の理由に向き合っていく。

しかし、マリアのこれまでの介入により進撃を阻まれていたイングランド軍が一箇所に集結し、それを撃滅しようとするフランス軍との間でかつてない大規模な決戦の気配が高まる。悲惨な流血を避けるべく、マリアはミカエルから与えられた制約と命の危険を承知の上で、再び自らの意志で広大な戦場へ立ち向かう選択をする。

異端審問と奇跡の決着

人々の争いを止めるため絶大な魔力を振るったマリアだったが、その力を恐れた教会側や不利益を被った勢力によって捉えられ、教会による異端審問にかけられることとなる。一死を逃れ得ない火刑の場に追い込まれるが、マリアに救われてきた仲間や魔女エドウィナたちの必死の救出工作によって刑場から解放される。

自由を取り戻したマリアは、傷つきながらもジョセフの待つ戦場へと舞い戻る。圧倒的な神の威光を以て立ちはだかる大天使ミカエルに対し、マリアとジョセフは自らの信念と互いへの愛を貫き通すことで対峙した。二人の強い意志と選択を見た天界側もその姿勢を認め、天罰は回避される。マリアは魔女としての超自然的な力を失う代わりに一人の人間としての生を受け入れ、ジョセフと共に平和な未来へと歩み出していった。

新たな絆の芽生え(『純潔のマリア exhibition』)

大天使ミカエルとの対決を経て、魔女としての力を失い、一人の人間として生きる道を選んだマリアとジョセフの物語。本編に至る以前の重要な出会いや、その後の穏やかな日常が描かれる。

マリアがまだ各地の戦場へ気まぐれに干渉していた頃、イングランド出身の魔女ビブとの出会いがあった。互いの縄張りや価値観の違いから生じた冲突や対立を通じ、過酷な時代を生きる魔女同士としての奇妙な理解と友情が育まれていく。また、戦場の混乱の中で、不器用ながらも真摯に自らと向き合ってくれた人間・ジョセフとの出会いが描かれ、彼がいかにしてマリアにとってかけがえのない存在となっていったかの原点が明かされる。

後日譚では、魔女の力を捨ててジョセフと結ばれたマリアが、一人の母親として穏やかな日々を送る姿が描かれる。二人の間に生まれた娘には、かつてマリアを見守り続けた元監視役の天使と同じ「エゼキエル」の名が授けられた。かつての厳しい掟や争いを超え、幼いエゼキエルが魔法の光を纏って空を舞う様子を、改心した大天使ミカエルが温かな眼差しで見守る中、かつての「純潔の魔女」とその家族は新しい時代と未来を歩み続けていく。

『純潔のマリア』の登場人物・キャラクター

主要人物

マリア

CV:金元寿子
本作の主人公。通称「マリアの森」に居住する強大な魔力を持った少女姿の魔女。戦いとそれを容認するカトリック教会を激しく嫌悪しており、サキュバスなどの使い魔や強大な魔術を用いて戦場そのものを消滅させ、力づくで合戦を中絶させていく。
地上への過剰な介入を神の理や歴史の秩序に反すると見なされ、天界の大天使ミカエルより「処女を失うと魔女の全能力が消滅する」という制約と「人前で魔術を使用した場合はミカエルの槍で討たれる」という制約を命じられる。
処女であることをからかわれると乱暴に怒り出すなど、短期で子供っぽい一面がある。

アルテミス

人間形態

CV:日笠陽子
マリアによって生み出された使い魔のサキュバス。平時は白いフクロウの姿を取る。人間形態では10年後のマリアの容姿をベースにした、露出度の高い衣装を纏う魅力的な女性となる。
各地の戦場へ飛来しては敵味方の指揮官らを色香で魅了し、戦意を削いで部隊を混乱させる役目を担う。使い魔でありながら主人であるマリアが処女であることをからかうなど大きな態度をとるが、マリアの信念や身の安全を深く案じている。

プリアポス

人間形態

CV:小松未可子
アルテミスにスカウトされて仲間に加わったインキュバス志望の使い魔。サキュバスの魅力が通じない女性や男色対策として生み出された。人間形態はジョセフの容姿を参考にマリアによって作成されたが、マリアに男性器に関する知識が欠けていたため下半身が不完全な状態となっている。
アルテミスと同様に白いフクロウの姿を持ち、インキュバスになれず普段は雑用係として働く。非常に穏やかでお人好しな性格だがマリアへの忠誠心は極めて深く、命の危険も顧みず大天使ミカエルへ助命を乞うなど強い勇気を見せる。

圭之介
圭之介
@keinosuke_333

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