これが実話なのか、と驚くノンフィクション作品3選

ノンフィクション作品の中には、これは本当に実際にあった出来事なのだろうかと目を疑うものがある。誇張や脚色をしてはいないだろうか、とどうしても疑ってかかってしまう。それほどまでに、物語は完成されていて、ドラマが出来上がっているからだ。
今回はそんなノンフィクション作品を3つご紹介したいと思います。

海賊と呼ばれた男

一時期有名になりましたよね、「海賊と呼ばれた男」です。
個人的には百田さんの作品はあまり好きではないのですが、これは別です。というか、あの人はこういうノンフィクション作品を書く方が向いていると思います。感情の抑制ができて、でもいい感じに昂っている雰囲気が見事にマッチしています。
緩急を何度も繰り返し、本当にこんなことあったのかと疑いました。しかし、これは紛うことなき事実なのでしょう。そして事実だとしたら、この主人公の下で働けた人たちはどんなに幸せだったろうかと思いました。

一瞬の夏

カシアス内藤というボクサーに焦点を当てたノンフィクション小説です。
どうしてこんなにドラマが待ち受けているのか。1人の人間が背負うにはあまりにも重すぎる運命。しかし、ボクサーとしての再起を願う内藤はそれをものともせずに突き進んでいきます。
ノンフィクションは結末が決まっています。著者がそれを変えることは絶対に許されません。だから、この作品のラストはきっとこれで良かったのでしょう。その幸せが、本物であることを願うばかりです。

紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている

東日本大震災で被災した、紙の生産工場を取り上げたノンフィクション作品です。
被災地の描写もさることながら、心を動かされたのは、登場人物たちの紙への熱意でした。俺たちが立ち止まれば、日本の出版社は滞ってしまう。それはなんとしても避けなければいけない。なんという職業意識。なんというプライド。自分たちが出版社全体を支えている地盤であることをきちんと理解していなければ出てこない言葉だ。
そして、僅か数か月で彼らは紙の製造機械を動かしてしまう。
こんなことがあの数ヶ月で起こっていたのかと思うと、何もできなかった自分が情けなくて仕方なく思える。

まとめ

いかがだったでしょうか。
ノンフィクション作品にはやはりリアリティがあります。それは本物だからです。本物の人間が、題材だからです。
事実は小説より奇なりとはいいますが、本当にその通りですね。
興味のある方はぜひ読んでみてください。

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