『アドレセンス』とは、2025年3月にNetflixで配信されたドラマである。主演はスティーヴン・グレアムでオーウェン・クーパーやアメリー・ピースなどが出演する。ある日、平穏なミラー家に突然武装した警察部隊がドアを蹴破って突入してきた。家族が混乱する中、13歳のジェイミー・ミラーが同じ学校の女子生徒を殺害した容疑で逮捕されてしまった。本作は思春期の少年の心理や家族の葛藤など現代社会の問題を描いている。各エピソードがワンカットで撮影されて話題を呼び、プライムタイム・エミー賞の作品賞などを受賞した。
その他
ブラントウッド中学校
ジェイミーが通っていた中学校である。荒れた中学で、教師は生徒に手を焼いていた。
絵文字
赤い薬は女性蔑視、赤いハートは愛、紫のハートは欲情など若者の間で使われている絵文字には意味があった。ジェイミーのインスタグラムのコメント欄に、ケイティがインセルを意味する絵文字の組み合わせを送っており、ジェイミーがケイティからいじめを受けていたことが判明した。
『アドレセンス』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
ジェイミーの犯行が発覚する場面
第1話、監視カメラの映像を見て涙を流すジェイミー(右)を抱きしめるエディ(左)
家に突入した警察部隊に突然逮捕されてしまったジェイミーは、激しく動揺しながらも自分はやっていないと容疑を否認し続けていた。エディもジェイミーの無実を信じていたが、監視カメラの映像にジェイミーがケイティを刺す様子が映っており、ジェイミーは泣き出して何も言えなくなってしまう。ショックを受けたエディは「何てことをしてくれたんだ」と泣きながらジェイミーを責めるも、ジェイミーは「僕は何もしてない」と否定しながら泣き続ける。そんなジェイミーをエディは抱きしめた。ジェイミーを信じていたエディがジェイミーの犯行の様子を見てしまい、ショックを受けながらも、ジェイミーを突き放すことができずに抱きしめる姿に親としての愛情と複雑な思いを感じる名場面だった。
ブリオニーとジェイミーが面談する場面
第3話、ブリオニーが怖がってると指摘するジェイミー
臨床心理士のブリオニーは、裁判前に精神鑑定の報告書を書くためジェイミーと面談する。ジェイミーは初めは穏やかに雑談に応じていたものの、突然ブリオニーにイラ立ち始め、不満をぶつけて激高する。ブリオニーは一旦休憩を挟んで再度面談に挑むが、女性関係や性的趣向の話になるとジェイミーは再び声を荒げて怒鳴り始めた。警備に制止されてジェイミーは落ち着き、ブリオニーも冷静を装っていたものの、内心動揺しており言い間違いをしてしまう。その様子を見たジェイミーは、ブリオニーが自分を怖がっていると不敵な笑みで指摘する。何とか面談は終わったものの、ジェイミーが去った後、ブリオニーは静かに涙を流した。精神的に不安定な状態で癇癪を繰り返すジェイミーと、冷静さを装いながらも最後には1人で涙を流したブリオニーの姿が印象的な名場面だった。
エディ・ミラー「ジェイミーごめんな。パパが悪かった」
第4話、泣きながらジェイミーに謝るエディ
逮捕されてから1年以上殺人を否定し続けていたジェイミーだったが、有罪を認める決断をしたとエディたち家族に報告した。エディは妻のマンダと共にこれまでのことを振り返って悔やみ、自責の念に駆られる。その後、エディは1人でジェイミーの部屋に行き、泣き崩れる。そしてクマのぬいぐるみにキスをしベッドに寝かせながら、「ジェイミーごめんな。パパが悪かった」とつぶやいた。親としてジェイミーの変化に気づけなかった後悔と、子供への深い愛情を感じる名言だった。
『アドレセンス』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
1話ごとに3週間をかけたワンカット撮影
エディ・ミラー役を務めたスティーヴン・グレアムは、イギリスで急増する少年たちの犯罪に心を痛めて本作を構想し、脚本家のジャック・ソーンと協力したという。ワンカット撮影については1話ごとに3週間をかけており、最初の1週間は監督と役者たちでリハーサルを行い、リアルタイムで編集していくような感覚で細部まで作り上げていく。2週目は衣装付き通し稽古とテクニカルリハーサルに充てられ、エキストラも綿密に配置。3週目は7日間をかけて撮影を行い、1日2回のテイクで実施されたという。準備にはとにかく手間がかかったものの、優秀なキャストスタッフのおかげで編集作業は一切なかったと製作スタッフが語っていた。ワンカットにした理由についてバランティーニ監督は、視聴者がスマホで5秒や10秒の短い動画を見ることに慣れてしまっている時代なので、立ち止まって1時間しっかり観て物語の旅に出てもらいたいと考えたようだ。またイギリスの国会議員が本作を女性や少女に対する女性蔑視や暴力の抑止に役立つとし、英国首相のキア・スターマーも後押ししたことから、英国の中等学校で本作が無料で視聴できるようになった。
500人の中から圧倒的な演技力で選ばれたクーパー
ジェイミー役は子役による500本以上のオーディション映像がチェックされ、最終的に5人に絞り込んだ末に、1日かけてワークショップを行ったという。そうしてオーウェン・クーパーが選ばれたのだが、グレアムはクーパーを見たときに全く次元が違うと感じ、「彼は次のロバート・デ・ニーロだ」と思ったようだ。バスコム役のアシュリー・ウォルターズもクーパーが演技経験ゼロだと聞いて、そんなわけないと思っていたという。クーパーの学校でも本作が無料上映されることになったが、彼は自分の演技を見ることが苦手で、学校では絶対に観たくないと語っている。だが友人たちは本作の話題で盛り上がっているという。ちなみにロバート・デ・ニーロはクーパーの演技についてテレビ番組で賛辞を送り、グレアムの元にもスティーヴン・スピルバーグ監督から直接連絡がきたようだ。
実の子どもの写真に差し替えるいたずらをされて涙したグレアム
最初に撮影されたのがブリオニー役のエリン・ドハティとクーパーが対峙する第3話のシーンで、2人は少年院でテーブルを挟んで1時間に渡り対話を繰り広げていた。最終的には最後に撮った12テイク目が採用されたが、クーパーは12テイク目は何となく好きではなく、他にもっと面白い良いテイクがあったという。3話を撮影した1週間のうち、水曜日の時点で制作チームが気に入ったテイクがあったらしく、残りの2日は自由にやっていいと言われたようだ。そのため2人は最後の方は自由な気持ちで臨み、脚本をどれだけ体に入れているか、どこまで押し引き出来るかの挑戦だったそうで様々なアドリブも出たとクーパーは語っていた。また最終話のラスト数分でエディがジェイミーの部屋のベッドで泣き崩れるシーンがある。実はこのシーンではバランティーニ監督とスタッフがジェイミーの部屋の壁に飾られた写真を、グレアムの実の子どもたちのものに差し替えるといういたずらを仕掛けていたという。さらに子供たちが部屋のクローゼットに「パパ、私たちはあなたをとても誇りに思ってる。大好きだよ」と書き残していたらしく、グレアムは本当に助けになったと語っていた。
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目次 - Contents
- 『アドレセンス』の概要
- 『アドレセンス』のあらすじ・ストーリー
- 殺人容疑で逮捕されるジェイミー
- ジェイミーの動機と凶器
- 事件の真相
- ジェイミーの決断と家族の葛藤
- 『アドレセンス』の登場人物・キャラクター
- ミラー家
- ジェイミー・ミラー(演:オーウェン・クーパー)
- エディ・ミラー(演:スティーヴン・グレアム)
- リサ・ミラー(演:アメリー・ピース)
- マンダ・ミラー(演:クリスティン・トレマルコ)
- 警察・司法関係者
- ルーク・バスコム(演:アシュリー・ウォルターズ)
- ミーシャ・フランク(演:フェイ・マーセイ)
- ブリオニー・アリストン(演:エリン・ドハティ)
- ヴィクター(演:ダグラス・ラッセル)
- ポール・バーロウ(演:マーク・スタンリー)
- 学校
- ケイティ・レオナード(演:エミリア・ホリデイ)
- アダム・バスコム(演:アマリ・バッカス)
- ライアン(演:ケイン・デイビス)
- トミー(演:ルイス・ペンバートン)
- フレド(演:オースティン・ヘインズ)
- ジェイド(演:ファティマ・ボジャン)
- フェニモア(演:ジョー・ハートリー)
- 『アドレセンス』の用語
- 思想・コミュニティ
- インセル
- レッドピル
- パレートの法則
- その他
- ブラントウッド中学校
- 絵文字
- 『アドレセンス』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ジェイミーの犯行が発覚する場面
- ブリオニーとジェイミーが面談する場面
- エディ・ミラー「ジェイミーごめんな。パパが悪かった」
- 『アドレセンス』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 1話ごとに3週間をかけたワンカット撮影
- 500人の中から圧倒的な演技力で選ばれたクーパー
- 実の子どもの写真に差し替えるいたずらをされて涙したグレアム
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