『アドレセンス』とは、2025年3月にNetflixで配信されたドラマである。主演はスティーヴン・グレアムでオーウェン・クーパーやアメリー・ピースなどが出演する。ある日、平穏なミラー家に突然武装した警察部隊がドアを蹴破って突入してきた。家族が混乱する中、13歳のジェイミー・ミラーが同じ学校の女子生徒を殺害した容疑で逮捕されてしまった。本作は思春期の少年の心理や家族の葛藤など現代社会の問題を描いている。各エピソードがワンカットで撮影されて話題を呼び、プライムタイム・エミー賞の作品賞などを受賞した。
『アドレセンス』の概要
『アドレセンス』とは、2025年3月13日からNetflixで配信されたイギリスのドラマである。主演はスティーヴン・グレアムで、オーウェン・クーパーやアメリー・ピースなどが出演する。
ある日、平穏な4人家族のミラー家に、突然武装した警察部隊がドアを蹴破って突入して来た。家族が混乱する中、13歳の少年ジェイミー・ミラーが、同じ学校の女子生徒ケイティ・レオナードを殺害した容疑で逮捕されてしまった。涙ながらに無実を訴えるジェイミーは拘留所に収監され、未成年であることから父のエディ・ミラーが立会人として取り調べに付き添う。エディはジェイミーの無実を信じていたが、取り調べで様々な事実が明らかになる。
本作は思春期の少年の心理や家族の葛藤、学校や社会でのいじめなど社会的な問題が描かれている。全4話の各エピソードごとにワンカットで撮影されて臨場感のある映像が話題となり、演出や脚本、撮影技術が高く評価された。役者陣の演技も称賛され、ジェイミー役のオーウェン・クーパーは当時15歳でデビュー作にも関わらず、第77回プライムタイム・エミー賞の助演男優賞を史上最年少で受賞した。同じくプライムタイム・エミー賞では作品賞や主演男優賞、エリン・ドハティが助演女優賞、脚本賞や監督賞なども受賞している。さらにFILMARKS AWARDS 2025配信ドラマ部門最優秀賞も獲得した。
『アドレセンス』のあらすじ・ストーリー
殺人容疑で逮捕されるジェイミー
ある日、平穏な4人家族のミラー家に武装した警察部隊がドアを蹴破って突入して来た。家族が混乱する中、13歳の少年ジェイミー・ミラーが同じ学校の女子生徒のケイティ・レオナードを殺害した容疑で逮捕されてしまう。ジェイミーは涙ながらに無実を訴えるが、そのまま手続きを経て拘留室に収監される。
未成年のジェイミーは立会人として父のエディ・ミラーを選び、エディは弁護士のポール・バーロウと共にジェイミーの身体検査や写真撮影、サンプル採取に立ち会った。その後、エディとポールが付き添う中でジェイミーの取り調べが行われる。ジェイミーは一貫して無実を訴えており、エディもその言葉を信じていた。だが刑事のルーク・バスコムとミーシャ・フランクによる取り調べで、ジェイミーが被害者のケイティと言い争いをし、彼女を何度も刺す様子が防犯カメラに映っていたことが判明する。防犯カメラを見たジェイミーとエディはショックを受け、涙を流した。だがそれでもジェイミーは容疑を否認した。
ジェイミーの動機と凶器
事件から3日後、バスコムとフランクはジェイミーが通っている中学校を訪れ、ジェイミーの動機や凶器のナイフについて探り始める。学校ではジェイミーが事件に関わっていることがすでに生徒たちに広まっていた。ケイティの親友だったジェイドは大きなショックを受けて動揺しており、バスコムたちに反発して協力を拒んだ。さらにジェイドはジェイミーの友人のライアンに対し、よくも親友を殺したなと叫びながら殴りかかる。その様子を見たバスコムはライアンと話をするが、凶器の話を聞こうとすると、ライアンはそれを拒絶するようにその場から立ち去ってしまった。
そんな中、中学に通っているバスコムの息子のアダム・バスコムが父に、SNSで生徒の間で暗号のように使われている絵文字の意味を教える。これによりケイティがジェイミーのインスタグラムの投稿に対するコメントで、彼のことを不本意な禁欲者を意味するインセルと呼んで馬鹿にし、いじめを主導していたことが判明する。
その後、バスコムはライアンに再び話を聞こうとしたが、ライアンが教室の窓から飛び出して逃げ出す。バスコムが追いかけてライアンを捕まえて問い詰めると、彼はジェイミーに自分のナイフを渡し、ケイティを脅すよう焚きつけたと白状した。これによりライアンは共謀罪で逮捕された。
事件の真相
事件から7か月後、臨床心理士のブリオニー・アリストンは、精神鑑定のために少年院に収監されているジェイミーと5回目の面談をする。ブリオニーは裁判前にジェイミーの精神状態を評価するために質問をするが、ジェイミーはイラ立ち突然激高する。それでもブリオニーが辛抱強く質問を続けていくうちに、ジェイミーは事件の詳細を語り始める。
ケイティが気になる男子生徒のために上半身裸の写真を送ったところ、それが学校中に拡散されてしまった。ジェイミーは傷ついて精神的に弱ったケイティの弱みに付け込み、デートに誘ったものの、そこまで落ちてないからと拒絶されてしまう。それをきっかけにケイティはジェイミーのインスタのコメントで、インセル呼びするなど彼をいじめるようになった。
ジェイミーはケイティのことを最低なクソ女だと罵り、あの時はめちゃくちゃにしてやりたい衝動に駆られたが、何もしなかったと語った。ブリオニーが今日で面談が最後だと告げると、ジェイミーは嫌だと抵抗しながら、僕のことは好きかと彼女に問いかける。だがブリオニーは何も答えず、ジェイミーはさらに取り乱して警備員に引きずられながら部屋を出て行った。緊張と恐怖から解放されたブリオニーは、静かに涙を流すのだった。
ジェイミーの決断と家族の葛藤
事件から13か月後、エディの50歳の誕生日にジェイミーからバースデーカードが届いた。ミラー家は平穏を取り戻そうとしていたが、近所からの目は厳しく、自宅の駐車場に停めていた車に落書きされてしまう。そのためエディはカラースプレーを消すための道具を買いに、妻のマンダ・ミラーと娘のリサ・ミラーを連れてホームセンターに行く。そこで店員にジェイミーの父親だと気づかれたエディは励まされるも複雑な気持ちになる。そのまま車と同じ色のペンキを購入し帰ろうとしたエディだが、店の前で落書きをした少年たちを見かけて激怒し、2度とこんなことするなと掴みかかった。そしてエディは怒り任せに落書きされた車にペンキをぶちまけ、帰宅する。
車で帰宅中、ジェイミーから電話がかかってきて、裁判で有罪を認めると報告があった。家に帰宅したエディとマンダはこれまでのことを振り返り、ジェイミーの思想に気づけなかったことや親として至らなかったことを考えて悔やみ、自責の念に駆られる。その後、エディは1人でジェイミーの部屋に行き、号泣するのだった。
『アドレセンス』の登場人物・キャラクター
ミラー家
ジェイミー・ミラー(演:オーウェン・クーパー)
日本語吹替:熊谷俊輝
ミラー家の長男で13歳である。真面目な優等生で歴史が好きだが、カッとなりやすく癇癪持ち。スポーツは苦手。突然警察部隊が家に突入し、同じ学校の女子生徒であるケイティ・レオナードを殺害した容疑で逮捕された。初めは動揺しており、無実を訴えていたものの、監視カメラの映像にケイティを刺す様子が映っていたことから言い逃れが出来なくなった。それでも監視カメラの映像はフェイクだと主張し、自分は何もしていないと否定し続けていたが、事件から1年後に有罪を認めた。ケイティに好意を持っていたものの、彼女から拒絶されたことや彼女にいじめを受けたことで激高し、犯行に及んだ。
エディ・ミラー(演:スティーヴン・グレアム)
日本語吹替:花輪英司
ジェイミーの父親である。トイレ修理の仕事をしており、昼夜問わず働いている。ジェイミーが逮捕された際は立会人としてジェイミーに選ばれて、取り調べや身体検査などに立ち会った。子供の頃に父親から暴力を受けていた過去があり、自分の子には同じことをしないと誓っていい親になろうと努力し、家族思いで優しく怒ったことはほとんどない。だが癇癪持ちな面もあり、ジェイミーの事件後に車に落書きをされるなどの嫌がらせを受けた際は落書きした少年たちに激高していた。ジェイミーが有罪を認めると連絡してきた際は、自責の念に駆られていた。
リサ・ミラー(演:アメリー・ピース)
日本語吹替:磯部莉菜子
ジェイミーの姉でミラー家の長女である。ジェイミーの事件のことで同級生から嫌がらせを受けている。だが引っ越しをすることを拒み、姉として運命を背負っていく覚悟を決めた。
マンダ・ミラー(演:クリスティン・トレマルコ)
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目次 - Contents
- 『アドレセンス』の概要
- 『アドレセンス』のあらすじ・ストーリー
- 殺人容疑で逮捕されるジェイミー
- ジェイミーの動機と凶器
- 事件の真相
- ジェイミーの決断と家族の葛藤
- 『アドレセンス』の登場人物・キャラクター
- ミラー家
- ジェイミー・ミラー(演:オーウェン・クーパー)
- エディ・ミラー(演:スティーヴン・グレアム)
- リサ・ミラー(演:アメリー・ピース)
- マンダ・ミラー(演:クリスティン・トレマルコ)
- 警察・司法関係者
- ルーク・バスコム(演:アシュリー・ウォルターズ)
- ミーシャ・フランク(演:フェイ・マーセイ)
- ブリオニー・アリストン(演:エリン・ドハティ)
- ヴィクター(演:ダグラス・ラッセル)
- ポール・バーロウ(演:マーク・スタンリー)
- 学校
- ケイティ・レオナード(演:エミリア・ホリデイ)
- アダム・バスコム(演:アマリ・バッカス)
- ライアン(演:ケイン・デイビス)
- トミー(演:ルイス・ペンバートン)
- フレド(演:オースティン・ヘインズ)
- ジェイド(演:ファティマ・ボジャン)
- フェニモア(演:ジョー・ハートリー)
- 『アドレセンス』の用語
- 思想・コミュニティ
- インセル
- レッドピル
- パレートの法則
- その他
- ブラントウッド中学校
- 絵文字
- 『アドレセンス』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ジェイミーの犯行が発覚する場面
- ブリオニーとジェイミーが面談する場面
- エディ・ミラー「ジェイミーごめんな。パパが悪かった」
- 『アドレセンス』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 1話ごとに3週間をかけたワンカット撮影
- 500人の中から圧倒的な演技力で選ばれたクーパー
- 実の子どもの写真に差し替えるいたずらをされて涙したグレアム
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