弱いヒーロー(韓国ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『弱いヒーロー』とは、ソパスとキム・ジンソクによる韓国のウェブ漫画を原作として2022年11月に公開されたWavveの学園ドラマである。主演はパク・ジフンで、チェ・ヒョヌクやホン・ギョンなどが出演する。勉強以外に興味がない優等生のヨン・シウンは、不良学生のチョン・ヨンビンに目を付けられ、嫌がらせを受ける。ある日怒りが頂点に達したシウンは頭脳を生かしてヨンビンに反撃するが、徐々に犯罪組織が絡む争いに巻き込まれていく。本作はNetflixのグローバルランキングで3位を獲得し、続編も制作された。

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スホから見下されていると思い込んだボムソクは彼との仲がどんどんこじれて行き、不良たちと共にスホをボコボコにして意識不明の重体にしてしまう。ようやく自分の過ちに気づいたボムソクは激しく後悔する。一方シウンはスホを守れなかったことに苦しみながらも、彼に大怪我を負わせた不良たちに仕返しし、最後にボムソクと対峙する。シウンは自分を殴れと促すボムソクを引き倒しながら、なぜあんなことをしたのかと問いかける。するとボムソクは泣きながら「俺にもよく分からない。お前なら分かるだろシウン」と答えた。シウンは「分かる。お前も分かってくれ」と返しながら拳を握るが、ボムソクのことを殴ることができなかった。ボムソクに怒りを覚えながらも、彼の孤独や痛みを理解しているからこそ殴ることができず、そのまま立ち去るシウンの姿が切ない名場面だった。

ソ・ジュンテ「シウンのせいじゃないと思う」

シーズン2の5話、留学するシウンに電話をするジュンテ

シウンの母は喧嘩をするシウンを心配し、韓国から離れて海外留学することを勧める。シウンは拒否したものの、母に泣きだされてしまい仕方なく高校を辞めて留学することにする。後日、空港で飛び立つ前にシウンの元にジュンテから電話がかかって来る。ジュンテは自分もフミンもヒョンタクもシウンの友人が病院で入院していることや、なぜ入院しているかを知っていると話した。そしてジュンテは「シウンのせいじゃないと思う」とシウンに一言伝えた。その言葉にシウンは涙を流し、留学を取りやめたのだった。スホを守れなかったトラウマに苦しむシウンを救ったジュンテの名言だった。

意識が回復したスホとシウンが対面する場面

シーズン2の8話、意識が回復したスホと対面するシウン

スホはボムソクと仲間割れしたことにより、リンチされて意識不明の重体となってしまった。シウンはスホを救えなかったことに長い間トラウマを抱え、自分を責め続けていたが、ジュンテやフミンたちと親しくなったことにより少しずつ前を向いて歩きだしていた。そんな中、スホの意識が回復したと連絡が入ったシウンはジュンテたちと共に病院へと向かう。そこには車いすに乗るスホがいたが、シウンはなかなか言葉が出て来ない。するとスホが「元気だったか?」と尋ね、シウンは「うん」と頷く。さらにスホはジュンテたちのことを見て、「あそこにいるのは?」とシウンに尋ねる。シウンは「友達」と答え、スホは「いいじゃん」と微笑んだ。そんな彼の言葉にシウンは涙ぐむのだった。長い間スホを守れなかったトラウマを抱え孤独と戦っていたシウンが、新たに自分を受け入れてくれた仲間と出会い、無事に回復したスホに彼らを紹介する姿に胸が熱くなるような名場面だった。

『弱いヒーロー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

若手俳優陣の演技力を視聴者が称賛

本作は韓国で大ヒットし、世界で人気を博した作品である。主人公のシウンが非力ながら頭脳と心理戦で暴力に立ち向かう異色のヒーロー物語で、学校を舞台にした人間ドラマも魅力となっている。普段は静かなシウンが怒って豹変したときの姿も印象的で、表情の少ないキャラでありながらセリフがなくても感情が伝わって来る主演のパク・ジフンの演技力が視聴者に称賛されており、アン・スホ役のチェ・ヒョヌクやボムソク役のホン・ギョンなど若手俳優陣の演技力の高さが作品に深みを与えていた。ただリアル過ぎる暴力描写や陰湿ないじめなど視聴者の心理的負担になる場面もあり、見る人を選ぶ作品とも言われている。特に暴力描写はリアリティを追求しており、机や本、椅子などの身近なものが武器になるというのが視聴者に緊張や恐怖を与える要因となっている。だがシウンたちが葛藤したり成長していく姿が共感を呼び、単なるアクションではなく心理戦であることも視聴者を釘付けにさせる魅力となっていた。

パク・ジフンとイ・ジュニョンはリアルでは親友同士

イルジン連合のメンバーであるソンジェ役のイ・ジュニョンとパク・ジフンは作品では敵対していたものの、実際は芸能界でも屈指の親友のようだ。ジフンによるとジュニョンとのシーンは、常に緊張しなければならなかったという。他の共演者であれば現場で変わる動きにも柔軟に対応できたが、ジュニョンは風を切る音が聞こえるほど拳のスピードが速かったらしく、ジフンは少しでも気を抜いたら大変なことになると思い必死に集中して撮影に挑んだようだ。またジフンは初めての撮影の時からジュニョンがソンジェそのものに見えたらしく、恐怖を感じたという。だが撮影がない日は練習室を借り、2人で踊ったり音楽をかけたりして楽しく時間を過ごしていたとジフンは語っていた。

シウンと同じように孤独な幼少期を過ごしていたパク・ジフン

ジフンはシウンについて、最も自分と似ているキャラクターだと語っている。幼い頃から子役として活動していたジフンは、頼れるのが両親だけで友達も少なく1人でいる時間が多かったため、その頃のことを思い出して研究したことで寂しい後ろ姿を表現できたという。ジフンは特に難しかったシーンとして、ヨンイの電話番号を手に入れたときにシウンが微かに笑う場面は、どの程度の微笑みがいいか繊細に調整する必要があり難しかったと語っていた。またいじめや暴力といった重い内容の作品だが、撮影現場は男子校のような賑やかで温かい雰囲気の現場だったようで、俳優同士で台本の読み合わせや食事を共にしたりして積極的に気楽な空気感を築いていったようだ。

『弱いヒーロー』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):Meego「Hero」

韓国のアーティストであるMeegoが歌う楽曲である。ドラマの世界観を音楽で表現することに長けているプロデューサーのPrimaryとのコラボで、シウンの抱える孤独や強い意志が楽曲に反映されている。

ED(エンディング):HAN「Again」

韓国の女性歌手のHANが歌う楽曲である。シウンたちが困難に見舞われながらも何度も立ち上がる姿勢や、友人との関係を失いそうになりながらも手を取り合って歩んでいく決意を表現した曲となっている。

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