『ねこに転生したおじさん』(ねこおじ)とは、やじまによるSNS発のコメディ漫画、及びそれを原作としたアニメ作品である。子猫に転生した人間のおじさんが、勤めていた会社の社長・橘の元で暮らす飼い猫プンちゃんとなり、日々を楽しむ様子が描かれる。2023年の春頃からX(旧Twitter)で更新され「次にくるマンガ大賞2023WEBマンガ部門」で2位を受賞している。アニメは2024年10月から2025年9月までフジテレビ系列「ぽかぽか」内で放映され、猫好きをはじめとしたSNSフォロワーの心を掴んでいる。
『ねこに転生したおじさん』(ねこおじ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
光太郎「…君は「おじさん」なんだね」
第335話で光太郎がプンちゃんに対して放った一言。父・マコトと共に社長宅を訪れたのは、社長の甥である光太郎。プンちゃんがマコトを警戒して1人別室に逃げ込んだため、光太郎はプンちゃんの警戒心を解こうと部屋をのぞく。程よい距離感に安心感を覚えたプンちゃんは光太郎に近づこうとするが、そこで光太郎は「…君は「おじさん」なんだね」と一言。
おじさんが人間の頃の自分の姿が見える人物に初めて遭遇した場面であり、霊感が強い光太郎に自分が見えていることにおじさんは驚き、自分が猫ではないことがバレたと焦る。だが、光太郎はすぐにおじさんに「ジェイソン・ステイサムに似てるね…」と嬉しそうに話しかけた。有名俳優に似ていると言われて上機嫌になっていたおじさんの元に、マコトと社長が顔を出すと、光太郎は何事もなかったように振る舞った。
自分が人間であることが光太郎にバレたおじさんはその翌日、マコトが昼寝をしている間、家に泊まっていた光太郎と2人でオセロとトランプを楽しんだ。なお、ババ抜きを楽しむ様子はペットカメラ越しに社長にも目撃され、プンちゃんの天才ぶりが偶然ではないと思いたい社長は谷に動画を見せる。だが谷からは「光太郎がプンちゃんを相手に見立てて遊んでいる」と片付けられてしまった。その夜、家の中には光太郎の真似をしてプンちゃんとトランプを楽しむ社長の姿があった。
社長の父「家族にも秘密の一つくらいあっていいんじゃないの」
自分の正体がバレてしまうと不安になっていたおじさんを安堵させた社長の父の言葉。優しい人柄がにじみ出る。
マコトが自宅に来た際に、幽霊を見たと言われたことから、社長は自宅に霊がいるかもしれないと恐れていた。社長に頼まれ、プンちゃんと社長の父は家の中を探し回ることに。一生懸命探し回る父の姿を見て、自分が幽霊じゃないと嘘をついたプンちゃんは申し訳なく感じて自分の正体を打ち明ける。プンちゃんが自分の事を社長に話すかと問うと、父はプンちゃんの不安気な様子を気にすることなく、笑顔で「家族にも秘密の一つくらいあっていいんじゃないの」と笑顔で返した。その言葉に安堵するプンちゃんに、更に父は、霊がたくさんいたと驚かすのはどうかと冗談を言いプンちゃんを和ませた。社長の父の優しい人柄が見えたシーンなのだが、社長からは「プンちゃんとお話しできる設定」だと思われていた。
この日、プンちゃんと一緒に暮らすようになった息子がとてもやさしい笑顔になっていたことに安心した父は、嬉しそうに帰路についた。
社長「一緒に暮らしてるといろんな魅力が見えてくるから不思議なんだよ」
プンちゃんの前で表情を和らげる社長。会社とは違う雰囲気に部下達も幸せな気持ちになった。
猫好きの部下である海野と山川が谷と共にプンちゃんに会うために社長宅を訪れた際の社長の言葉。プンちゃんが自ら着ぐるみを着て現れ、テレビのリモコンを操作する姿を見て、プンちゃんと初対面の海野と山川はその異常なほどの賢さに驚く。既にプンちゃんの賢さを知っている谷は猫の性質を踏まえたフォローを入れるが、それでも海野と山川は不思議さをぬぐえない。ちょうどそこにコーヒーを準備して戻った社長に、海野はプンちゃんがお利口だという話をしていたと伝える。社長はプンちゃんを誉められた喜びからいつもの調子で「プンちゃんてんしゃい」と言いそうになるのをこらえながら、プンちゃんを抱き上げ、「そう…プンちゃんはてんしゃ…天さ…お利口かもしれないが…」と前置きをし「一緒に暮らしてるといろんな魅力が見えてくるから不思議なんだよ」と落ち着いた様子で話した。
社長が顔を赤らめながら愛猫の魅力を伝える姿に、社長推しの海野と山川は胸に手を置きながら無言でその尊さを噛み締めるのだった。「推しが尊い」状態になった海野と山川にとって、プンちゃんが賢すぎることは大きな問題ではなくなっていた。
運命の出会いを果たす田原
ついに運命の出会いを果たした田原。宇宙規模で描かれており田原のこの上ない喜びが感じられる。
顔なじみの配達員から猫を拾ったという話を聞いた社長が猫を飼いたがっていた田原に声をかけ、田原にもついに猫とのマッチングの機会が訪れた。社長と妻と共に配達員の自宅を訪れた田原は、夢中で毛布をこねこねしていた子猫を一目見て運命を感じた。だが、ここで田原の脳裏によみがえるのは学生時代の苦い思い出だった。自分よりいつも一歩先を行く社長は、猫にも好かれていた。田原が「たこ焼きさん」と名付けて可愛がっていた野良猫は、自分をスルーして社長の方になついてしまったのだった。「もしかしたらこの子も…」と心配になる田原だったが、子猫は田原の足元へ歩いてきた。田原は思わず涙ぐみ、その様子を見た妻とうなずき合う。最高に幸せな出会いを経て子猫との生活を始めた田原。後に子猫は「みたらしちゃん」と名付けられ、田原にとってかけがえのない存在となった。みたらしちゃんと田原の初めての出会いの瞬間は背景に宇宙が描かれ、田原にとってとんでもなく大きな衝撃だったことが窺える。
飼い主達の歓喜の表情
猫たちが遊ぶ姿を見て幸せをかみ締める3人の飼い主たち。左から糸柳、社長、田原。
猫に惜しみない愛情を注ぐ飼い主3人は、定期的に集まっては猫にまつわる会話を楽しむなどしている。ときどき訪れる奇跡のような可愛い瞬間を目の当たりにすると連絡を取り合い、その尊い時間をシェアし合っている。リアクションはその時により様々で、だいたいは全開の笑顔だが、時には尊すぎる猫たちに向かって手を合わせて拝むような姿を見せることもある。3人の中でも特に感情表現が豊かな田原に至っては、みたらしちゃんを飼い始めた頃はそのあまりの可愛さに何度も三途の川を渡りかけていた。後に、日々みたらしちゃん達の可愛さに触れ続けたことにより耐性がつき三途の川が見えることはなくなったが、変わらず愛らしい猫たちの姿に幸せを噛みしめている。
なお、田原は買い物に出かけている最中にメッセージが届くなど、タイミングが合わずに猫たちの尊い姿を見逃してしまうことも多く、奇跡の瞬間を見逃すと激しく落胆することもある。予想だにしない可愛らしい行動に反応する飼い主たちの姿には、同じくペットを飼っている読者や動物好きからも共感を集める。
トラくんと谷さん
家猫になることを決めたトラくん(上)とトラくんを飼うことに決めた谷(下)
野良猫のトラが谷と一緒に暮らすことを決めたシーン。トラは、時々プンちゃんの元を訪れて「人間の家を乗っ取る」ことについて聞いていた。ご飯や暖かい寝床が用意されている喜びを想像すると同時に、自由に生きられる野良猫の生活も捨てられずにいた。ウォーキングで公園を訪れる谷に撫でられると図らずもうっとりしてしまい、思わず野良猫のプライドを失いそうになりながらも適度に距離を保っていたトラだが、いつの間にか谷を気に入り膝の上でうたた寝するようになる。谷もまた、トラを見るとアテレコをするなどしており、トラのことを気に入っていた。気を許したトラとはベンチでよく会うようになり、冬の寒い日には自分の上着を掛けて暖を取らせていた。
後日、トラと再会した際に谷は「久しぶりでうまく話せるかわからない」と前置きをした上で、猫語でトラに「ごはんも、寝るところもあります。私のうちで、暮らしませんか」と話しかけたが、その日は逃げられてしまう。なお、この日は偶然社長の甥がスケキヨを連れて散歩をしており、谷が猫の真似をして話しかけたものの逃げられてしまう一部始終を目撃している。トラはこの後プンちゃんのもとを訪れて「人間の家を乗っ取ることにした」と伝えていた。
翌日、雨の中トラを迎えるためのバッグを抱えていつものベンチで待っていた谷だが、自分の意志が伝わったか不安を感じていた。だが、ベンチの下で谷と暮らすことを決意したトラが待っていた。ようやく家族となった2人がトラ目線と谷目線で描かれており、台詞はないが表情から互いの喜びが伝わる感動的な場面となっている。
『ねこに転生したおじさん』(ねこおじ)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
実在するSNSアカウント
出典: pbs.twimg.com
作中で登場する社長のインステを再現した実際のinstagramアカウント。投稿1にもかかわらず5000フォロワーを超えており人気の高さが伺える。
instagram内では、作中に登場する社長のインステ(SNS)アカウントを再現したアカウントが存在している。アカウント名は「punchan_tensyai」で、紹介文は「プンちゃんのお写真」として、日常で撮影したプンちゃんの様子を公開している。文章も社長が実際にスマホで入力しているような感じで作られており、誤字や脱字などに中年男性の投稿らしくSNSに不慣れな様子も見られ、親しみがある。フォロワーは13万人以上おり、作品の人気の高さも伺える。
なお、作中ではプンちゃんが社長に飼われていることをまだ知らなかった頃の田原もこのアカウントの写真を楽しみにしていた。
猫の乳歯は「幸運の証」
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『ねこに転生したおじさん』(ねこおじ)の概要
- 『ねこに転生したおじさん』(ねこおじ)のあらすじ・ストーリー
- 猫ライフは突然に
- 社長の同級生・田原
- 広がる交流の輪
- 『ねこに転生したおじさん』(ねこおじ)の登場人物・キャラクター
- 主人公
- おじさん
- プンちゃん
- 社長
- プンちゃんの友達
- てぷちゃん
- みたらしちゃん
- スケキヨ
- ちむ太郎
- トラ
- 社長の周囲の人々
- 谷(たに)
- 田原(たわら)
- 糸柳(しやな)
- 宅配のお兄さん
- 海野(うみの)
- 山川 清(やまかわきよし)
- 店長
- ラブちゃん
- 会長
- 鰍沢(かじかざわ)
- 社長の家族
- 甥
- 母
- マコト
- 光太郎(こうたろう)
- 姉
- 父
- 『ねこに転生したおじさん』(ねこおじ)の用語
- プンたんてんしゃい
- プライモーディアルポーチ
- にゃんにゃん屋
- 『ねこに転生したおじさん』(ねこおじ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 光太郎「…君は「おじさん」なんだね」
- 社長の父「家族にも秘密の一つくらいあっていいんじゃないの」
- 社長「一緒に暮らしてるといろんな魅力が見えてくるから不思議なんだよ」
- 運命の出会いを果たす田原
- 飼い主達の歓喜の表情
- トラくんと谷さん
- 『ねこに転生したおじさん』(ねこおじ)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 実在するSNSアカウント
- 猫の乳歯は「幸運の証」
- 苗字の読み方に驚く読者多数
![RENOTE [リノート]](/assets/logo-5688eb3a2f68a41587a2fb8689fbbe2895080c67a7a472e9e76c994871d89e83.png)