クジマ歌えば家ほろろ(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『クジマ歌えば家ほろろ』とは、紺野アキラによる漫画作品である。『ゲッサン』にて2021年10月号から2024年5月号まで連載されており、全5巻刊行された。また、漫画最終回にてアニメ化が発表された。謎の鳥・クジマと中学1年生の男の子・鴻田新と家族たちの織りなす日常コメディ作品となっている。作中に散りばめられているシュールな笑いとクジマや新たちの温かい交流が魅力である。

新と英の父。
温厚で穏やかな性格をしている。
仕事上出張に行くことがあり、その際クジマには2日経つまで家にいないことに気づかれず、少し影が薄い存在である。
息子たちが大きくなってからあまり写真を撮る機会が減っていたが、クジマが来てから思い出として写真を撮ることも増え、イベントごとを楽しむようになりクジマに感謝している。

瑠衣子(るいこ)

新と英の叔母であり、父の妹。
男勝りで気の強い性格をしている。
新たちが帰省しているタイミングで、クジマのことを聞いて瑠衣子も帰ってきた。
初対面で大きな態度を取るクジマを早々に締めた。
勝負事では何も勝てず、口でも負かされるためクジマにとっては苦手な存在となっている。

祖父母

新と英の父方にあたる祖父母。
新たちがクジマと一緒に祖父母の家に行った時、祖母はクジマを初めて見て何事もなくスルーした。新たちはその反応に驚いていたが、英が受験勉強のストレスでクジマの姿になってしまったのだと勘違いしていたのだった。
最初は謎の生き物に戸惑っていたが、すぐに受け入れてくれた。
祖母は快活で、祖父は無口で落ち着いた性格をしている。

その他

三ツ木(みつき)

鴻田家の近所に住んでいるおじいさんで、新の幼馴染の真琴の祖父。
鴻田家以外で初めてクジマの存在を知った人物である。
クジマとはクジマの日課である朝の縄張り主張の帰りに遭遇した。見たことのない生物が突然目の前に現れた上に、人に姿を見られたことで焦ったクジマがロシア語で早口に話したせいで、かなり怯えていた。
後日鴻田家から謝罪も兼ねてクジマについての説明を受ける。
その後クジマとは将棋友達になった。

三ツ木真琴(みつきまこと)

新と同い年の幼馴染で、私立の中学校に通っている。
明るく面倒見の良い性格である。
新とは中学で学校が離れてから会う機会が減ってしまっていたが、クジマがきっかけで久しぶりに会うことになった。それ以来新に勉強を教えたりクジマとバレンタインのお菓子を作ったり花見をしたりと交流が増えた。
クジマとの初対面では、その存在が異質すぎてかなり警戒していた。
それと同時にクジマという謎の生き物を疑わずに受け入れている新のことも心配していたが、新がクジマと楽しそうにしているのを見てクジマを認めて仲直りをした。

マクシム

幼いクジマを拾い育てた人物。ロシアの森で1人で住んでいる。
大きくなったクジマに、仲間の元へ戻る練習として日本へ渡るように言った。
無口な上に無愛想であり、笑うこともほとんどないが、クジマの行動などがツボであり、時々笑うのをこらえていた。

『クジマ歌えば家ほろろ』の用語

クジマ

本作に登場する謎の鳥。
暖かい時期はロシアで暮らし、寒くなると日本に渡る習性がある。また基本的にはロシアでも日本でも人の来ない森の中でこっそり暮らす生き物である。
鴻田家にやってきたクジマは、生まれてすぐに親が死んでしまったため、ロシア人のマクシムに拾われ育ててもらった。
「クジマ」はロシア語で「ビーツ」という意味もあり、ヒクイドリの別名として使われることもある。

「初めてのブリンは塊になる」

クジマが作中で言っていたロシアのことわざを日本語に訳したもの。
ロシア語では「Первый блин комом (Pervy blin komom)」と書き、「初めてのブリヌイは塊になる」という意味で、「誰でも最初は失敗する」という教訓を表している。

ブリン

「ブリン」とはロシアの薄焼きのパンケーキのことである。ブリンは単数形で、ことわざとして使用するときには「ブリヌイ」というブリンの複数形を使うことが一般的となっているが、本作では単数形のブリンを採用している。
ブリヌイを初めて焼くときは生地がフライパンにひっついたりうまくひっくり返せなかったして塊になってしまうことが多いことから、「初めてのブリヌイは塊になる」ということわざとして使われるようになった。

『クジマ歌えば家ほろろ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

クジマ「アラタといるのは楽しいから、帰らないことにした!」

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