KAT-TUN（カトゥーン）の徹底解説まとめ

KAT-TUNの概要

KAT-TUN（カトゥーン）とは、2001年4月7日に放送されていた音楽番組『ポップジャム』にて司会・歌手である堂本光一の専属バックダンサーグループとして結成された男性アイドルグループである。結成当時のメンバーは亀梨和也・赤西仁・田口淳之介・田中聖・上田竜也・中丸雄一で構成される。グループ名の由来はメンバーのイニシャルに基づいている。赤西、田中、田口が在籍していたときは、それぞれの頭文字を1文字ずつ使っていた。しかし、脱退後は、亀梨のイニシャルを「KA」、上田を「TU」、中丸を「N」と変更。勝運（かつうん）」や「cartoon」（漫画のように次のページが読みたくなる。）といった意味にもかけている。ハイフン「‐」はファンを意味している。
個人の個性と我が強く、アイドルといえば“キラキラ”“正統派”が主流に対して“ワイルド”“不良”といったイメージを持つグループである。社長やスタッフから何度も怒られるが、自分たちの考え方やパフォーマンスが徐々に評価されるようになる。2006年3月17日CDデビュー前、アーティストとしては初の東京ドームでのコンサートを開催。3月22日にデビューし、リリースした楽曲『Real Face』はミリオンセラーを記録。2009年には男性アイドルグループ史上最多となる、東京ドーム8日連続公演を開催した。
KAT-TUNは日本ゴールドディスク大賞も受賞している。受賞作品として、2006年（第20回）の「ミュージック・ビデオ・オブ・ザ・イヤー：『KAT-TUN Live 海賊帆』」、2007年（第21回）の「「シングル・オブ・ザ・イヤー：『Real Face』」、「ザ・ベスト10シングル：『Real Face』『SIGNAL』『僕らの街で』」、「ザ・ベスト10アルバム：『Best of KAT-TUN』」、「ザ・ベスト・ミュージック・ビデオ：『Real Face Film』」、2008年（第22回）の「ザ・ベスト10シングル『喜びの歌』『Keep the faith』」、「ザ・ベスト・ミュージック・ビデオ：『Live of KAT-TUN "Real Face"』」、2009年（第23回）の「ザ・ベスト10シングル：『LIPS』『DON'T U EVER STOP』」、2010年（第24回）の「ザ・ベスト5シングル：『RESCUE』」があげられる。

KAT-TUNの活動経歴

KAT-TUNの結成

KAT-TUNは、2001年にジャニーズJr.内ユニットとして結成。当初は、亀梨和也と赤西仁の2人が、堂本光一のバックダンサーを務めるために選抜されたことがきっかけに、他のメンバーも加わり、6人組グループとして活動を開始。堂本剛のバックダンサーや、単独でのコンサート活動など、デビュー前から多くのファンを獲得し、ジャニーズJr.黄金期を牽引する存在として絶大な人気を募った。

初の単独コンサート

2005年には初の単独コンサートツアー「お客様は神サマーConcert 55万人愛のリクエストに応えて!!」は、2003年8月8日から8月28日にかけて、KAT-TUNが東京、名古屋、大阪の3都市で計14公演を行ったコンサート。ジャニーズJr.ながら、55万件ものチケット申し込みが殺到したことを受け開催が決定。東京ドーム公演のチケットはわずか5分で完売。さらに、デビュー前のグループとしては異例の、オリジナル曲でのオリコンチャート1位を獲得するなど、社会現象が起こった。コンサートでは、ファンからのリクエストが多かった曲を中心に構成され、KAT-TUNのメンバーが様々な演出やパフォーマンスで観客を魅了。このコンサートは、KAT-TUNがデビュー前に、すでに絶大な人気を誇っていたことを証明するものである。

2006年3月22日にメジャーデビュー

2006年3月シングル『Real Face』でメジャーデビュー。同時にアルバム『Best of KAT-TUN』とDVDも発売、全てオリコン1位を記録。2010年7月赤西仁が脱退し、5人体制になる。2013年11月田中聖がジャニーズ事務所との契約を解除され、4人体制に。2015年11月田口淳之介が脱退を発表。2016年春に3人体制となる。2016年5月「充電期間」に入ると発表し、活動を一時休止。2018年1月再始動を発表し、3人体制で活動を再開（亀梨和也、上田竜也、中丸雄一）。2019年結成以来、毎年行っていた東京ドーム公演を再開。2021年デビュー15周年を迎え、アルバム『Honey』をリリースして、アリーナツアーを行う。2023年にアルバム『Fantasia』を発売し、「KAT-TUN LIVE TOUR 2023 Fantasia」と題したアリーナツアーを行う。

KAT-TUNのメンバー

亀梨 和也（かめなし かずや）

1986年2月23日生まれ。小さいころから野球に全力だった亀梨は小学校6年生の時に江戸川区代表チームに選ばれ、世界大会に出場する程の実力があった。亀梨は芸能界には興味がなかったが、中学1年生の時にいとこが勝手に事務所に履歴書を送った。オーディションに合格するも野球に夢中だった亀梨はレッスンに行かない時期もあった。1999年に放送されたTBS系ドラマ『3年B組金八先生 第5シリーズ』の生徒役でドラマデビュー。社長に「君は箒ではかれたらいなくなるジュニア」と母親の前で言われ、事務所を辞める決意をする。高校進学は芸能科ではなく、普通科へ進学を決めたタイミングでKAT-TUNが結成される。グループの中心的メンバーとして自分だけでなく、グループを第一に考えられる。責任感が強い一面やステージやドラマなどどの仕事でも常に全力を尽くす姿勢を持っているプロ意識が高いところも評価されている。同じ事務所で後輩グループの楽曲を作詞作曲したり、東西のジュニアが総勢200人出演してるドーム公演「ALL Johnnys' Jr. 2023 わっしょいCAMP! in Dome」の演出も手がけている。2023年1月1日に公式Instagram、2月23日に開設したYouTubeチャンネル『亀梨和也チャンネル』通称：亀チャンネルがある。世間では亀梨の印象は“カッコつけ”“怖い”“セクシー”などの印象だが、インスタやYouTubeチャンネルからは親しみやすい雰囲気やお茶目な一面があり、幅広い年代から支持を集めている。

上田 竜也（うえだ たつや）

1983年10月4日生まれ。中学3年生の時に母親が履歴書を送った。芸能界に興味はなかったものの、オーディションには参加するも特技や趣味はなかったにもかかわらず合格。ジュニア時代は他のメンバーに比べて控え目な存在だった。NHKで放送されていた『少年倶楽部』では“妖精が見えるキャラ”でファンやメディアの間で話題になり、“不思議キャラ”として注目を浴びるようになった。バラエティー番組に出演した際に、当時の喧嘩エピソードをネタとして披露するも中丸が冷静な返しをするエピソードはファンの間でも人気がある。デビュー当時は“不思議キャラ”をまとっていたが、2010年頃ボクシングや筋トレを始めて体を鍛えるようになり、自分に対してストイックになった。ボクシング技術だけでなく、試合に向けたメンタル面の鍛錬にも力を入れており、2017年都内のアマチュアボクシング大会で公式試合に出場して話題を呼んだ。ライトフライ級（48kg以下）で出場し、判定勝ちを収めデビュー戦で勝利した。ソロコンサートも評価されていて、上田の世界観に魅了されるファンも多く、2024年10月31日にハロウィンイベント「MOUSE PEACE FES. 2024 1st Bite」が開催される。

中丸 雄一（なかまる ゆういち）

1983年9月4日生まれ。中学1年生の時に母親がテレビでジュニアの姿を見て応募するように勧められた。オーディションに参加するも、ダンスや歌などのパフォーマンスはやらずに立っていただけにも関わらず、合格する。事務所に入ってから歌やダンスのレッスンに参加しながら先輩のバックダンサーとして活動する。KAT-TUNを結成してからは目立つメンバーがいる中、当時の自分には何もないと思い、始めたのがボイスパーカッションだ。ボイスパーカッションとは、口や声を使ってさまざまな音を模倣する技術。中丸は独学にも関わらず長い期間練習を重ね、プロ並みの技術があり、コンサートでもボイパコーナーがあったり番組でも披露している。他にもイラストが得意だ。アイドル誌『Myojo』にてオリジナルのイラストの連載をしていた。ユーモアのあるタッチで手書きの落書き風がおおい。ユニークなキャラクターや動物が見られる。「いつか漫画を出したい」と願っていた夢も『月刊アフタヌーン』8月号から短期集中連載、日常系ショートストーリー『山田君のざわめく時間』の連載が始まった。半年後には単行本発売も決まり、仕事の移動時間の合間も使いながら、執筆していた。YouTubeチャンネルも個人“中丸銀河チャンネル”と二宮和也・山田涼介・中丸雄一の4人で“よにのチャンネル”を開設している。

KAT-TUNのディスコグラフィー

シングル