勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う（ビステマ）のネタバレ解説・考察まとめ

CV：田中美海
ソラは、背中に2対の半透明な羽を持つ精霊族の少女であり、金髪でしっかり者の性格が特徴だ。頭の左側には蕾の状態の花を付けている。精霊族は魔力に特化した種族で、最強種の中でもトップクラスの魔力を有し、結界の構成など魔力の高度なコントロール能力を誇る。「迷いの森」と呼ばれる精霊族の里への道を結界で隠し、その管理を担当していたソラは、ある日の外出中に魔王軍のシャドウナイトに襲われ、ルナを人質に取られた。精霊族の里の長がルナを見捨てる判断を下したことで、ソラは苦悩に陥り、結界を用いて冒険者たちを追い返していた。そんな中、レイン達と出会う。当初は他の冒険者同様に追い返そうとしたが、戦闘を避け対話を求めるレインの姿勢に心を動かされ、ルナの救出を依頼する。無事ルナを救助した後、ソラはルナを見捨てようとした精霊族の里に不信感を抱き、距離を置くことを決意。ルナと共にレインと契約し、パーティーに加わって行動を共にするようになる。レインはソラとの契約により、高度な魔力コントロール技術を獲得し、「連続詠唱」を習得した。ソラは魔力に特化しているがゆえに体力に乏しく、カナデやタニアのような身体能力に優れた仲間の行動についていけないこともある。また、料理の腕前には自信があるものの、実際はかなり下手であり、その自覚がないためにルナを度々恐れさせている。魔族襲撃の際、ソラはルナと共に住民避難のため転移魔法を使用し、精霊族であることが露見する。しかし、最終的には住民たちに受け入れられ、一員として認められるに至る。
ソラの魔法のレパートリーは豊富で多岐にわたる。イリュージョンアローやレッドクリムゾンなどの攻撃魔法、メモリーサーチやスリープといった精神に作用する魔法、さらにはアブソリュート・ストライクやインフェルノバーストのような大規模な破壊魔法まで操る。また、精霊族特有のファイアボール・マルチショットや、複数対象へのマルチブースト、さらには転移魔法まで使いこなす。

ルナ

CV：指出毬亜
ルナは、ソラの双子の妹であり、明るく陽気で金髪のお調子者な性格の精霊族の少女である。その特徴的な外見として、頭の右側に開花した状態の花を付けている。ソラと共に「迷いの森」の門番を務めていたルナだが、不運にもシャドウナイトに連れ去られ、人質となってしまう。この危機的状況から、レインによって救出されることとなる。この出来事を機に、ルナはソラと共にレインに付き従うことを決意する。レインはルナとの契約により、「状態異常完全無効化」という強力な能力を習得した。これは、レインの戦闘能力を大きく向上させる重要な契約の成果といえる。ルナもまた、ソラと同様に魔力に特化した精霊族だ。そのため、体力面では他の種族に比べて劣る傾向がある。しかし、料理の分野においては、ソラとは異なる才能を持っているのだ。特に野菜料理に関しては腕前が高く、時には厨房に立つこともある。この点は、ソラの料理の不得手さと対照的であり、双子でありながらも異なる個性を持つ二人の性格をよく表している。

ニーナ

CV：高野麻里佳
ニーナは、神族の少女であり、狐の耳と多数の尻尾を持つ特徴的な外見を有している。その性格は大人しく、おどおどとした態度が目立つ。神族は猫霊族と近い関係にあり、神から特別な力を授かった種族とされる。他の最強種には見られない空間操作の能力を持つことが、神族の大きな特徴だ。かつてニーナは、村人たちに祭られながら穏やかな生活を送っていた。しかし、エドガーによって子供たちが人質に取られ、ニーナ自身も攫われるという悲劇に見舞われる。屋敷から逃げられぬよう、マジックアイテムの奴隷首輪を付けられ、度重なる暴行を受けていた彼女は、屋敷に潜入したレインによって救出される。ニーナの柔らかな見た目は、周囲の人々を魅了し、皆から「もふもふで抱きしめたい」と可愛がられている。しかし、エドガーからの暴行が原因と思われる気弱さが常に見られ、おどおどとした態度が続いている。魔族がホライズンを襲撃した際、ニーナは自身の能力である瞬間転移を駆使し、レインを魔族のもとへ送り届けた。この行動は、彼女の勇気と決意を示す重要な場面となった。魔族討伐後、ニーナは自身がいなくなったことで元の村が消滅したことを察知する。この状況を受け、レインと契約を結び、行動を共にすることを決意する。レインはこの契約により、魔力を消費して望む物質を生成する「物質創造」という能力を習得した。
ニーナの能力は主に二つある。一つは「神の加護」と呼ばれる防御能力で、目に見えない強固な盾を作り出すことができる。この盾はニーナ自身が解除するまで持続し、その頑強さは力づくでは破壊不可能なほどだ。もう一つは「瞬間転移」であり、通常の転移魔法とは異なり、事前準備なしで即座に転移を行うことができる。

勇者パーティ

アリオス・オーランド

CV：島崎信長

アリオス・オーランドは、勇者の血筋を引く男性であり、チームのリーダーを務めている。金髪が特徴。勇者としての誇りが高く、テイマーを単なる道具としか見なさない傲慢な一面がある。貴族に対しては好意的な態度を取る一方で、平民を蔑視する傾向があり、そのため町の人々からの評判は芳しくない。勇者の血筋ゆえに「限界突破」の力を有しているものの、アリオスはまだその能力を十分に引き出せていない。現状の実力は優秀な冒険者程度に留まっており、真の勇者としては未完成の状態だ。
レインの追放後、道案内役を失ったアリオスは迷いの森を突破できなくなった。そこで一時的にレインを利用しようと企むが、その計画はカナデたちの不興を買う結果となる。さらに、カナデたちをペット扱いしたことでレインの怒りを買い、決闘騒ぎにまで発展する。決闘では、剣の癖を読まれ、雷撃魔法もファイアボールで迎撃され、最後にはレインが使役する麻痺毒を持つ蜂「アールビー」に刺されて行動不能に陥り、敗北を喫した。
しかし、アリオスはこの敗北を素直に認めることなく、むしろレインに恥をかかされたと逆恨みし、レイン殺害に執着するようになる。その後も裏工作を企み続け、レインへの敵意を募らせていく。アリオスが仕組んだ魔族の襲撃事件では、勇者パーティーが全く対応しなかったため、ホライズンの住民からの評価は最悪となる。「ビーストテイマーの兄ちゃんの方が勇者より遥かに役立っている」という住民の声を耳にし、レインへの憎しみをさらに強めていく。
アリオスの魔法のレパートリーには、ギガボルトやルナティックボルトといった雷撃魔法が含まれる。これらの雷を操る魔法は、人間の中では勇者の血筋を引く者のみが使用可能とされている。

アッガス・ノルド

CV：濱野大輝
アッガス・ノルドは、戦士として勇者パーティーに所属する男性だ。スキンヘッドの特徴的な外見を持ち、大剣を武器として操る。その役割は主に前衛であり、敵の攻撃を一身に受けて仲間を守る盾となることを得意とする。パーティーの中では比較的常識的な思考の持ち主とされ、他のメンバーとは少し異なる視点を持っている。レインに対しては基本的に見下す態度を取りつつも、その能力の一部については評価している。特に、雑用をこなす能力や偵察としての才能は認めており、完全な無能者とは考えていない。カナデとの決闘で敗北を喫した後、アッガスはレインの実力を本格的に認識するようになる。そのため、独断でレインにパーティーへの復帰を持ちかけるが、レインはこの申し出を断っている。この出来事は、アッガスの柔軟な思考と判断力を示すエピソードとなっている。魔族の襲撃事件の後、アリオスが不審な指輪を購入したことを知ったアッガスは、その用途不明の支出に疑念を抱く。これにより、これまで信頼していたリーダーであるアリオスに対して疑いの目を向け始める。この展開は、アッガスの洞察力と正義感を示すと同時に、勇者パーティー内部の亀裂を暗示する重要な要素となっている。

リーン

CV：種崎敦美
リーンは、勇者パーティーに所属する魔法使いの女性である。青っぽい髪が特徴。彼女は自身の能力に絶大な自信を持ち、千種類もの魔法を操れると豪語している。その性格は身勝手で自己中心的であり、周囲との軋轢を生みやすい傾向がある。タニアとの決闘で敗北を喫したにもかかわらず、リーンはレインの実力を素直に認めることができずにいる。代わりに、自身の行動や能力を正当化することに躍起になっている。この態度は、彼女の強烈なプライドと、現実を直視することへの抵抗を如実に表す。リーンのこうした性格は、彼女の魔法使いとしての才能と相まって、パーティー内での独特な立ち位置を生み出している。彼女の存在は、勇者パーティーの内部にある複雑な人間関係や、主人公レインとの対立構造を浮き彫りにする重要な要素となっている。彼女の魔法への自負と、現実認識のズレは、物語の中で彼女自身の成長の余地や、パーティー全体の課題を示唆する役割を果たしている。​​​​​​

ミナ・ルサージュ

CV：古賀葵
ミナ・ルサージュは神官の女性である。水色の髪が特徴。彼女は回復役として活躍するが、同時に多様な属性の攻撃魔法も操ることができる。性格は大人しいものの、アリオスを支持するあまり悪知恵を働かせることもある。ミナはあくまでも魔王討伐という目的のためにアリオスに従っているのであり、彼の傲慢な振る舞いには内心眉をひそめている。しかし、アリオスの機嫌を損ねないよう、表面上は仕方なく彼の言動に従っている。彼女の立場は複雑であり、使命感と現実的な判断の間で揺れ動いているようだ。​​​​​​​​​​​​​​​​

新勇者パーティ

シフォン・ノクス

国王によって勇者の資格を剥奪されたアリオスの代わりに新たに任命された女勇者。