勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う(ビステマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う』とは、深山鈴による「小説家になろう」で2018年から連載されている、漫画化やアニメ化もされた異世界ファンタジー小説である。追放されたビーストテイマーのレインが、最強の猫耳少女と出会い、再び冒険者としての人生を歩む姿を描いている。ストーリーは、レインが新たな仲間と共に成長し、追放した勇者たちとの対立を通じて、彼の力が試される展開が魅力である。アニメ化や漫画化にあたり、視覚的に楽しめる要素が加わり、ファンの間で人気を博している。

『勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う』の概要

『勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う』とは、深山鈴により「小説家になろう」で2018年6月から連載されている、漫画化とアニメ化もされた異世界ファンタジー小説である。略称は「ビステマ」。
漫画版はスクウェア・エニックスの『マンガUP!』に茂村モト作画で2019年1月から連載されている。
アニメは2022年10月から12月26日まで放送された。アニメでは原作の魅力を忠実に再現しつつ、視覚的な表現が加わることで、より多くのファンを魅了している。アニメの制作は、視覚的な美しさやキャラクターの魅力を引き立てるために、丁寧な作画と演出が施されている。特に、カナデの可愛らしさやレイン・シュラウドの成長が、アニメを通じてより一層際立っている。
ストーリーは主人公レインが勇者パーティーから追放され、最強種の猫耳少女カナデと出会い、共に新たな冒険を繰り広げる様子を描いている。作品の魅力は、レインの成長や仲間との絆、そしてカナデの強さと可愛らしさにある。特に、レインが追放された後の自由な冒険が、読者や視聴者に爽快感を与える。
この作品は、特に「ビーストテイマー」という職業に焦点を当てており、魔物を使役する能力を持つ主人公が、仲間との絆を深めながら成長していく姿が描かれている。
この作品は、異世界ファンタジーの中でも特に「追放」や「再出発」といったテーマが強調されており、視聴者に勇気や希望を与える要素が多い。物語の進行と共に、レインとカナデの関係が深まる様子は、視聴者に感情的な共鳴をもたらす。最終的に、彼らの冒険は友情や愛情の大切さを教えてくれる。
このように、『勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う』は、異世界ファンタジーの中で独自の魅力を持つ作品であり、アニメ化や漫画化によってさらに多くの人々に愛される存在となっている。物語の中で描かれる成長や絆は、視聴者にとって心温まる体験を提供し、今後の展開にも期待が寄せられている。

『勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う』のあらすじ・ストーリー

カナデとの出会い

猫霊族のカナデ(左)と出会ったレイン(右)

ビーストテイマーのレイン・シュラウドは、勇者アリオス・オーランドと戦士アッガス・ノルドと魔法使いリーンと神官ミナ・ルサージュからなる勇者パーティに呼び出される。レインは、勇者アリオスに「雑用ばかりで戦闘の役にも立たず仲間の手を煩わせてばかりなのでクビだ」と宣告をされ、パーティからも追放された。レインが街の公園のベンチでこれからどうしようかと悩んでいると、子供達がやってきてビーストテイマーの技を見せてくれという。レインが披露すると、子供は喜び、「将来はビーストテイマーになる!そして冒険者になって稼ぐんだ」と言った。その言葉を聞いたレインは、早速冒険者ギルドへ行った。冒険者になるのには試験を受けて受からなければいけない。レインが課題のゴブリンを森で狩り、帰ろうとしたところで悲鳴が聞こえたので駆けつけると、大きな虎のモンスターに襲われている猫耳少女がいた。レインがモンスターを倒すのを助力すると、猫耳少女はお腹が空いているという。レインが携帯食を渡すと、猫耳少女は貪るように食べ、レインにお礼を言った。彼女の名前はカナデ。この世界でも希少な最強種の猫霊族だった。レインが勇者パーティから追放されたことを知ったカナデは怒り、「君は役立たずじゃない。だって私を使役できるはずだもん」と言う。最強種ゆえに使役は難しいはず。その思いながらもレインが契約を試みると、なんとカナデと契約を結ぶことができた。カナデは最強種であるにも関わらず普通の女の子として接してきたレインを気に入り、ついていくことにしたのだった。
さらに、複数のウサギと一時的な仮契約をして課題の薬草を探させていたレインの姿にもカナデは驚いていた。普通、テイマーは1人1体との契約が限界だ。こんなに多くの契約ができるなんて信じられないという。

規格外なビーストテイマーであるレインの新たなる冒険が始まった。

タニアとの契約

冒険者ギルドからの依頼が来た。ストライドブリッジという南の橋に、番犬のようなならず者がいるという。誰彼構わず橋を渡るものに喧嘩を売っているというのだ。勝負がついたと思ったらそこで退くので死者は出ていないが、橋の利用者が激減しているという。レインの冒険者ランクは最低のEだったが、「ランクは問わずで金貨5枚」という高額依頼にレインはすぐ飛びつく。
南の橋はレインたちの拠点ホライズンのある大陸と南の大陸を結ぶ要衝で、長く、巨大である。そこに出てきたならず者は、最強種の竜族のタニアであった。タニアは竜族の掟により、15歳になると強者を求めて旅に出なければならないため、レインたちのような者を求めていたのだ。有無を言わさず戦いとなり、タニアのドラゴンブレスで尻尾の先を焦がされ、一対一を挑んだカナデだったが、実力は互角に近い。タニアにやや有利の攻防は続き、タニアの攻撃を避けてジャンプしたレインとカナデが狙い澄ましたように魔法のファイアボールを喰らいピンチとなったが、2人はお互いの靴底を蹴り合い、飛び退けてブレスを避けた。レインはカナデに3分時間を稼いで欲しいと頼む。タニアとカナデが一進一退の攻防を繰り広げ、レインの準備が整った。レインはピトーという鳥を大量に仮契約し、タニアに向けて攻撃させた。タニアは鬱陶しいだけだと思っていたが、体が痺れて動けなくなる。この鳥は毒を持っており、大量に攻撃を受けたために流石の竜族でも耐えられない量となっていたのだ。
指一本動かせない状態に、タニアは降参する。
レインは冒険者ギルドへの報告を済ませると、タニアにどこへなりとでも行ってくれと解放した。するとタニアは、「あなた達についていく。その方が強いものと戦えそうだし」と言った。さらに契約もして欲しいというので、レインは最強種の1つである竜族とも契約することとなったのだった。

ソラとルナとの契約

一方勇者パーティーは、迷いの森をレイン抜きで攻略するのは難しいと判断し、レインを迷いの森を抜けるまでパーティに加えようと誘いにきた。かなり上から目線で、高圧的だ。レインは今まで勇者パーティから散々雑用や遣い走りなど最低な扱いを受けてきたので、断ろうとした。するとミナが「迷いの森には魔王討伐に必要な宝具「真実の盾」があり、勇者が入手しなければ魔物達が跋扈する状態が続くのですがそれでもいいのですか」と訴えてくる。故郷の村を魔物に滅ぼされた経験もあるレインは背に腹はかえられぬと、嫌々ながら承諾する。そこへカナデが勇者パーティに「レインにしっかり謝って欲しい」と言ってきた。アリオスがレインに「ペットをしっかり躾けとけ」ということと、「可愛いから愛玩用として飼っているのか」と言ってきたことでレインは怒りが頂点に達し、アリオスを殴り飛ばす。カナデとタニア、レインがそれぞれ勇者パーティと決闘をし、レイン達が手加減をしたのだが圧倒的差で懲らしめたのだった。

迷いの森にやってきたレインとカナデとタニアはその広大さと入り組みように辟易していた。レインが鳥とビーストテイマーの能力で同化して、空から道を割り出した。レイン達はその通り行ってみたが、同じところを巡っている。タニアが周りの魔力を感知するマテリアルサーチを使って探ってみると、一本の樹に行き当たった。タニアによると、この樹を中心に幻覚魔法がこの森にかかっているという。樹をなんとかしようとすると、精霊族のソラが出てきて「立ち去りなさい」と魔法を使おうとしながら追い返した。森を開拓してきた嫌いな人間がいるのに精霊族が出てきたのはおかしいと、レインは対話を試みようとする。レインはビーストテイマーの経験から、言葉が通じないような相手でも真剣に向き合えば想いは伝わると信じていた。ソラはレインを魔法で攻撃したのだが、レインはそのまま受けた。さらにレインが攻撃を受けようとするとカナデとタニアが庇った。彼女達がレインがいかにいい人か喋り出すのでソラは変わった人たちだ、と攻撃意欲をなくした。レイン達が「真実の盾」を欲していると、先代の勇者との約束だからとあっさり受け渡してくれる。去ろうとしたレイン達だったが、レインの優しすぎるが故の勘が働き、ソラに近づいて「困っていることがあるんじゃないか?」と優しく問いかける。困り事があって頼りたいが迷惑はかけられないと「助けて」と言い出せないソラに、レインは「頼って欲しいな」と言い、カナデも「きっとソラの力になれると思うな」と言い添えた。ならばと、ソラは魔法を完全に無効化するシャドウナイトという魔物に双子の妹のルナが拐われてしまったので、救い出して欲しいとレイン達に頼んできた。精霊族は魔法に特化した種族なので、物理に対してははてんでダメなのだ。
森の奥にシャドウナイトはルナを人質にとってそこにいた。レインとカナデが相手をしている間に、タニアが囚われていたルナを助ける。レインがアールビーという蜂と大量に仮契約しシャドウナイトを撹乱している間に、カナデにビーストテイマーの力の1つであるブーストをかけ能力をパワーアップさせた。そのカナデの一撃はシャドウナイトの胸に大きな穴を開け、倒すことができた。解放されたソラとルナは、レイン達に感謝し、ルナを見捨てた精霊族の里に不信感を抱きしばらく森を離れると言い出す。しかしソラとルナは森の外は知らない世界と不安がっていたが、カナデが「一緒に来る?」と誘うと、連れていって欲しいと頼んできた。カナデとタニアが契約しているのなら、私たちもお願いしますと、レインはソラとルナとも契約することになる。

ホライズンの暗部

レインは、ソラやルナとホライズンの街をホットドッグを食べるなどして楽しんでいた。すると目の前にホライズンの領主の息子のエドガー・フロムウェアが現れ、ソラとルナが気に入ったので自分の女にしてやるという。当然のようにソラとルナが断ると、配下の兵士たちが街の者を人質にして女にならなければこの者たちを害すると言ってきた。レインはソラとルナと契約して得た能力の連続魔法を使い、複数のファイアボールを出して人質にとっていた兵士たちを一掃した。エドガーは逃げ帰ったが、また再びソラとルナを狙ってくるかわかったものではない。レインは一考し、騎士団へカナデと行きエドガーのしでかしたことを訴えた。しかし騎士団はエドガーたちと癒着しており、問題ないと取り合ってくれなかった。レインたちが失望して出ようとしたところで、騎士団の副団長のステラ・エンプレイスに声をかけられる。彼女は正義の人であり、エドガーと騎士団のやっていることを裁きたいと言ってきた。レインたちはエドガーと騎士団に関する癒着の証拠が倉庫で出たと偽の情報を流し、騎士団を誘い出す。みんなの協力で騎士団をほぼ制圧し、騎士団長のジレー・ストロンガーは、ステラが一騎打ちをして見事打ち倒す。
そのままステラと賛同した騎士団、カナデとタニアは領主の館へ監査へ入る。
この事態に対し、エドガーは密かにアリオスから託されていた魔族が封印されている指輪を身につけ、レインを待ち受けていた。この指輪はつけた持ち主の負の感情によって死の魔法を発動したり、封印された魔族を呼び出し、暴れさせたりするという代物なのだ。
その頃レインとソラとルナはステラ達の陽動に乗じて、こっそり領主の館に潜入していた。ソラとルナの魔法で囚われている領民達を見つけ出し、助け出してステラ達に本気を出してもらおうという作戦だ。魔法の反応で、囚われていた領民達は地下だとすぐにわかった。それともう1つ、離れたところにソラ達に匹敵する反応があるという。最強種かもしれない。レインはソラ達に領民達を任せ、自分で確かめにいくことにした。レインが行ってみると、そこには最強種の神族のニーナが牢屋に入っていた。レインは助け出し、ニーナにヒールをかける。ソラ達は領民達を無事に逃し、ステラ達は存分に力をふるい、領主の館へと入る。レインとニーナとも合流して、逃げようとしていたホライズン領主も捕らえた。そこへエドガーが、指輪の力を解き放ち、レインへ死の魔法を与えたがなんともない。これはソラ達との契約で魔法の制御と、状態異常完全無効化を得たからであった。それでもさらに指輪はエドガーの負の感情を吸い取り、彼を喰らって魔族として顕現した。

魔族は街の人たちを襲いに行ったが、レイン達が退治しにかかる。魔族の魔法で壊される街の建物の数々。ソラとルナがニーナの面倒を見つつ街の人たちを転移魔法で避難させながら、残るレインの仲間達で魔族が召喚した魔物達と戦う。次から次へと召喚される魔物に手を焼いていると、ホライズンの冒険者ギルドに属している冒険者達も倒すのを手伝ってくれた。しかし肝心の魔族は空にいて手が届かない。そこへソラ達といたニーナが駆けつけてくれ、瞬間転移を使ってくれることになった。レインとニーナは魔族の間近にまで瞬間転移し、レインは自身にブーストすることで魔物達を全て仮契約して、魔族を襲わせることで倒すことが叶った。
こうして、ホライズンは守られたのだ。

ニーナとも契約し、カナデ達最強種も街に馴染んで溶け込んだ。ステラは新隊長となり、街の復興も進む。レインは大所帯になってきたので、家を買うことにした。そこにいた幽霊のティナ・ホーリに最初は出て行けと言われたが話し合いで打ち解け仲間の一員となり、やっとレイン達はホライズンに腰を落ち着けることとなったのだった。

『勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う』の登場人物・キャラクター

主人公

レイン・シュラウド

CV:千葉翔也
レイン・シュラウドは、本作の主人公である。灰色の髪が特徴。彼はビーストテイマーの才能を持つ青年であり、その能力は群を抜いている。仮契約と本契約という二種類の契約方法を駆使し、動物たちを自在に操る技術に長けている。かつてインセクトテイマーの訓練も受けたため、昆虫の使役も可能だ。その性格は度を超して優しく、周囲の女性たちから好意を寄せられる存在となっている。南大陸出身のレインは、ビーストテイマーの両親のもとで育ち、幼い頃から自然とその技術を身につけた。しかし、魔物の襲撃により故郷を失い、両親とも死別するという悲劇に見舞われる。偶然にも村を離れていたため一人生き残り、冒険者に保護された後は宿で働きながら生活を続けた。アリオスのパーティーに誘われた際、人の役に立ちたいという思いから即座に承諾し、中央大陸へと活動の場を移す。しかし、当初は自身の能力を過小評価し、動物たちに頼りきりの状態だった。これが原因でパーティーから追放されるという事態に陥るが、その後、契約した最強種たちと共に冒険者として活躍。ホライズンの街を襲った魔族を打ち倒し、「ホライズンの英雄」という称号を得るに至る。
レインの能力は、通常のビーストテイマーの常識を遥かに超えているのだ。多数の動物を同時に操り、複雑な命令を理解させることができる。さらに、「同化」や「ブースト」といったビーストテイマー固有の魔法を使いこなし、通常では契約不可能な最強種とも本契約を結ぶことができる。これらの才能は、間違いなく「天才」と呼ぶにふさわしいものだ。カナデとの契約を経て身体能力が向上し、自ら戦闘に参加するようになった。複数の最強種との本契約により、その能力は飛躍的に成長を遂げている。この現象について、カナデたちは勇者と同じ「限界突破」の力を持っているのではないかと推測している。後にAランク昇格試験で王都を訪れた際、レインが勇者の血筋の分家であることが明らかになった。
レインの魔法のレパートリーには、ファイアボールやヒールといった基本的なものから、同化やブーストといったビーストテイマー特有のものまで幅広く含まれている。特筆すべきは、精霊族専用とされるファイアボール・マルチショットを使いこなせることだ。これは、ソラとの契約により得た高度な魔力コントロール技術のおかげなのだ。

ヒロイン

カナデ

CV:和氣あず未
カナデは本作のメインヒロインであり、猫の耳と尻尾を持つ猫霊族の少女だ。陽気な性格の持ち主で、その存在感は物語の中で際立っている。猫霊族は魔法の扱いに難があるものの、その身体能力は他の種族を圧倒する。そのため、カナデは素手での近接戦闘を得意としている。レインはカナデの種族特性を高く評価している。猫霊族は最強種の中でも野生に近く、鋭い勘と洞察力を持つと考えているのだ。そのため、不審な相手との遭遇時には、カナデの直感的な判断を重要視している。
カナデの旅は、山奥での隠遁生活への倦怠感から始まった。しかし、その旅路は思いがけない困難に直面する。食糧が尽き、空腹に苦しむ中で魔物に襲われるという窮地に陥ったのだ。そこへ現れたのがレインだった。彼に救助されたカナデは、その場で旅への同行を決意する。さらに、レインのビーストテイマーとしての才能を察知し、本契約を結ぶに至る。この契約により、レインは「身体能力強化」を習得し、猫霊族に匹敵する身体能力を獲得した。猫霊族は最強種の中でも特に稀少な存在だ。そのため、金銭や名声を目当てに彼らを狙う者が後を絶たない。カナデもまた、そうした経験から人間不信に陥りかけていた。しかし、レインの純粋な善意と、危険に立ち向かう勇気ある姿に心を動かされる。これが、カナデがレインを恋愛対象として見るきっかけとなった。カナデの好物は魚だ。一方で、打撃攻撃が通用しないという理由から、幽霊を苦手としている。

タニア

CV:大久保瑠美
タニアは本作のヒロインの一人であり、竜族の少女として描かれている。竜の角と尻尾を持ち、赤髪で強気な性格が特徴だ。竜族は身体能力と魔力の両面で卓越しており、タニアもまた近接戦闘、火炎のブレス、超級魔法など、多彩で強力な攻撃手段を駆使する。竜族の掟に従い、成熟のために強者を求めて旅立ったタニアは、ホライズン周辺のストライドブリッジを拠点に冒険者たちに挑戦を続けていた。その過程で橋の通行を妨げる騒動を引き起こし、解決のために訪れたレインたちと戦闘になる。当初は圧倒的な火力で優位に立つものの、レインが戦闘中に契約した毒を持つ鳥「ピトー」により麻痺状態に陥り敗北する。この経験から、自分を打ち負かしたレインに興味を抱き、修行を名目に契約を結んで行動を共にするようになる。レインはタニアとの契約により「魔力強化」を習得し、竜族に匹敵する魔力を獲得した。当初、タニアのレインへの関心は純粋に興味本位のものだったが、オークとの戦闘中に自身の不注意でレインに怪我をさせてしまった後、レインの優しい対応に触れ、恋愛対象として意識するようになる。タニアは当初、ストライドブリッジの騒動の犯人であることを隠すため、竜族であることをホライズンの住民には明かしていなかった。しかし、実際には住民たちは薄々気づいており、魔族襲撃後に種族を明かした際も大きな反応はなく、むしろタニア自身が驚く結果となった。竜族の特性として、タニアは竜そのものの姿に変身する能力を持つ。しかし、レインとの出会い以降、竜の姿を見せたのは初対面の時のみであり、以後は人型の姿で生活している。
タニアの魔法のレパートリーは豊富だ。ドラゴンブレスやファイアボールといった攻撃魔法から、マテリアルキャンセラーのような相手の魔法を無効化する防御魔法、さらにはアルティメットエンドという超級魔法まで扱える。また、マテリアルサーチを用いて魔力の流れを探知し、生物や結界の位置を特定する能力も持つ。好物は肉であり、この点はその強靭な身体能力を支える食生活を窺わせる。

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