ユーリ・ローウェル（テイルズ オブ ヴェスペリア）の徹底解説・考察まとめ

敵を様々な方向から斬りつける秘奥義。特定のスキルを装備していると、ヒット数がアップする。

天翔光翼剣（てんしょうこうよくけん）

巨大な羽根のような権を振りかざし、敵をその周囲ごと一刀両断する秘奥義。武器は明星弐号に限られる。

武神双天波（ぶしんそうてんは）

ユーリとフレンの合体秘奥義。発動条件が厳しいものの、それに見合ったダメージが見込める。

ユーリ・ローウェルの来歴・活躍

下町の用心棒

かつて帝国を是正するために騎士団の門を叩いたユーリ。しかしその腐敗した実情を目にして絶望した彼は退団し、以降は下町の用心棒の真似事をするようになっていた。ある日、下町で水の供給に使われる水道魔導器（アクエブラスティア）が盗まれてしまう。事態の解決に赴くユーリは、水道魔導器を整備したモルディオという人間を追って貴族街に入ったが、そこで騎士に捕らえられてしまう。ユーリは怪しいおっさんの手助けのもと、下町の様子を見に行くために脱獄するが、その最中に騎士に追われる少女と出くわした。
エステリーゼと名乗る彼女はフレンに危機を伝えに行きたいのだという。彼女の頼みを聞いて、ユーリは彼女と共に帝都からの脱出を果たした。

暗殺

ユーリはモルディオを追い、エステル（エステリーゼ）はフレンを探す。その過程で2人はカロルというギルド「魔狩りの剣」に所属する少年と出会った。ギルドとは帝国の法の下で生きることを拒み、独立した者たちの寄り合いだ。
カロルを仲間に加えた一行はアスピオという街でモルディオに追いついた。しかしリタ・モルディオという少女は、水道魔導器のコアを持ち去った者とは別人だった。どうやらリタは天才魔導士としての知名度の高さを利用されたようだった。リタはエステルに興味を抱き、ユーリたちと同行する。

港の街、カプワ・ノールでは帝国の執政官が民を苦しめていた。その街で一行はフレンと合流。彼らと力を合わせて執政官ラゴウの暴虐を暴こうとするが、ラゴウが所属する帝国評議会の力が強く、一介の騎士であるフレンなどではどうしようもなかった。法で裁けない悪党を前に、ユーリは自分には何ができるのかを考え始める。
ラゴウはギルド「紅の絆傭兵団」の首領バルボスと結託して、騎士団とギルドユニオンを束ねる「天を射る矢（アルトスク）」の失墜を目論んでいた。バルボスは水道魔導器のコアを持ち去った人物のトップでもあった。ユーリは仲間やフレン、竜使いとして魔導器を壊し回っていたジュディスや天を射る矢のレイヴンと力を合わせてバルボスを倒し、水道魔導器のコアを取り返す。しかしラゴウは軽い処分だけで済まされてしまう。フレンではどうしようもないと悟ったユーリは、彼に苦しめられる何の罪もない人々のことを考えて彼を暗殺する。それを仲間の中で知ったのはユーリの相棒である犬のラピードだけだった。

騎士団長アレクセイの謀反

次期皇帝候補であると仲間に知られたエステルは、城へと戻ることになった。しかし一行が滞在するダングレストに人語を解する巨大な魔物が現れたことで状況が一変する。エステルは魔物に「忌まわしき世界の毒は消す」と言われたことが気になり旅を続けることに。ユーリとカロル、ラピード、ジュディスはギルド「凛々の明星（ブレイブヴェスペリア）」を結成して、エステルを護衛して巨大な魔物・フェローを探すことに決める。

旅の途中でユーリは民に横暴を働く騎士キュモールを手にかける。しかしその現場をフレンに見られてしまう。自分のしたことを「人殺しは罪だ」と認めるユーリ。しかし「あいつらが今死んで救われたやつがいるのも事実だ。お前は助かった命に、いつか法を正すから、今は我慢して死ねって言うのか！」とフレンに問う。フレンは「そうは言わない」としながらも、法では裁けない悪党を野放しにするしかできないのもまた事実だった。2人の主張は真っ向から対立することになる。

何度かエステルのことを知れそうな機会があったものの、正確なことはわからず、危険をおしてフェローに会うことになる。フェローが言うにはエステルは満月の子と呼ばれる存在であり、術技の源であるエアルを直接力に変えることで、魔導器がなくとも術を使える存在だという。しかし過剰にエアルを消費するため世界のエアルを乱しやすい。エアルが乱れると世界に害をなすとのことだった。
エステルを殺すことで済まそうとするフェローに対して、ユーリは人間の不始末は人間がつけると言って譲らない。結局はフェローが折れ、ユーリたちは猶予を貰えることとなった。

エステルの力をどうにかする方法を考える中で、エステルが騎士団長アレクセイに攫われてしまう。彼はエステルの力を使ってかつて星喰みと呼ばれる災害を打ち破ったと云われる究極の魔導器、ザウデ不落宮を呼び起こした。アレクセイはこれを兵装魔導器と考え、世界を支配するために使用しようとしていたが、実際は結界魔導器であり、星喰みと呼ばれる災害から世界を守っていたものだった。アレクセイがシステムを起動してしまったことで結界は崩壊し、星喰みは帰還してしまう。ユーリたちはアレクセイを倒したものの、今度は星喰みをどうにかしなければならなくなった。
またアレクセイの謀反の中、フレンは「罪に対して線引きができない」という答えを得る。ユーリのしたことは罪だが、罪だからといって盲目的に責めることはしなくなった。

星喰み

ユーリたちがすべての魔導器を星喰みを打ち破る力にすることを考えていた一方、かつての英雄デューク・バンタレイは、自分を含めたすべての人間の生命力を利用して星喰みを倒す準備を始めていた。彼がそんなことを企むのは、人間に絶望していたからだった。ユーリたちとデュークは言葉を交わすものの、どちらも主張を譲らない。
ユーリたちは影響力のある人物を集め、今置かれている現状を話し、魔導器を星喰みを打ち破る力にしたいと伝える。そうすれば魔導器は使用できなくなってしまうが、現状ではそうしなければ星喰みかデュークによって滅亡してしまうのだ。皇族のヨーデルやギルドの代表たちはユーリたちの意見を聞き、魔導器がなくなった後の治世が自分たちの役目だと答える。

ユーリたちはデュークがいる都市兵器「タルカロン」へ行き、彼と決着をつける。そしてそこで魔導器を捨てて星喰みを討とうとするが、あと一歩のところで及ばない。だがユーリたちの姿に感化されたデュークが力を貸してくれたことで、無事に星喰みを討つことができた。
事件後、ラゴウやキュモール殺害の罪は恩赦されたが、ユーリ自身は罪が消えたとは思っておらず、彼らを殺した場所を訪れている。

ユーリ・ローウェルの関連人物・キャラクター

エステル（エステリーゼ・シデス・ヒュラッセイン）

本作のヒロイン。評議会が擁立した次期皇帝候補であり、本名はエステリーゼ・シデス・ヒュラッセイン。友人のフレンに迫る危機を知り、城の中でユーリに出会ったことからともに脱出する。旅の中で自分のやりたいことを見つける。

ラピード

ユーリの相棒である隻眼の犬。犬でありながら人の言葉が分かっているかのような行動をとり、ユーリやフレンとはコミュニケーションが十分とれている。飼い主のユーリとフレン以外にはなつかないが、子どもには優しい。

カロル・カペル