ビリオネアガール(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ビリオネアガール』とは、支倉凍砂原作・桂明日香作画による、『good!アフタヌーン』に2009年9月から2013年12月まで連載されたラブコメディ漫画である。特徴として、株取引をテーマにした異色のストーリーが挙げられる。あらすじは、天才的な株取引の才能を持つ18歳の女の子・藤岡紫(ふじおかゆかり)が、家庭教師の青年・高遠恵(たかとおけい)と共に成長しながら、株の世界で成功を目指す物語だ。魅力は、株取引の緻密な描写と、キャラクターたちの成長と絆が描かれる点にある。

第1話における藤岡の部屋でのセリフ。
藤岡の素性がよく分からない高遠が「あなたは一体?」と聞くと、藤岡はデイトレーダーと答える。続けて「デイトレーダーなんて引きこもりに毛が生えたようなものでしょ」と自虐的に言う。自分のことをマイナスに的確にとらえた名セリフ。

藤岡紫「……1人にしないで。お金ならあるの」

第3話における藤岡の部屋でのセリフ。
株取引が終わり、気が抜けてよろめいた藤岡を介抱するため、高遠が水をとりに行こうとした。藤岡が覆い被さってきて、「……1人にしないで。お金ならあるの」と吐露する、本音を打ち明ける名セリフ。

藤岡紫の良い表情のシーン

第8話における藤岡の部屋でのシーン。
急遽銀行から銀行員が来ることになり、高遠に励まされながら会うことを決意する表情が良いシーン。

高遠恵「一番好きなのは自分の好きなことに夢中になれる藤岡さんです」

第17話における藤岡の部屋でのセリフ。
自分には株取引でお金を儲けることしかやれることはないと言う藤岡に対し、高遠は「一番好きなのは自分の好きなことに夢中になれる藤岡さんです」と告白する。ここぞの名セリフ。

『ビリオネアガール』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

打ち切りに近い展開で終了した『ビリオネアガール』

『ビリオネアガール』は3巻という短さで完結している。途中で唐突に恋のライバルが登場し、対決して終わるという急展開なラブコメになっている。これは打ち切りに近い。

作画担当・桂明日香の妊娠で1年間休載

『ビリオネアガール』は『goodアフタヌーン』連載時、途中で1年間ぐらいの休載期間がある。これは作画の桂明日香が妊娠して出産&育児に専念していたからだ。

巻末に掲載されている物語をさらに盛り上げるshort story

各巻の巻末に、志倉凍砂の文章による漫画をさらに盛り上げるためのshort storyが掲載されている。桂明日香の数枚の絵と合わせた文章で物語の世界を補完してくれる。

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